漫画広告シリーズ ~ とんでもない付録がつく「大阪パック」(昭和4年8月) | 高木圭介のマニア道

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~浮世のひまつぶし~

昭和4(1929)年8月。大阪発の漫画雑誌 大阪パック (輝文館)の新聞広告。



毎月1日と15日に発行。風刺漫画を中心とした雑誌だったそうだが、明治39(1906)年の創刊というから、超老舗雑誌といえるだろう。

ところで、この広告に記されている「1冊10銭の本誌を持つ汽車電車汽船の旅行者が不慮の遭難の場合は1,000円迄の弔慰金を贈呈す」というのが凄い。保険金みたいなものだろうか?

昭和初期の貨幣価値からして、1,000円は 現在の100万円 程度ぐらいか?

いろんなケースが想定できるが、1,000円目当てに大阪パックを荷物に入れて遭難するとか、殺した相手の荷物に、そっと大阪パックを忍ばせて……みたいな犯罪も可能? いや、あえて「汽車電車汽船」と記されていることからも、何らかの 事故における遭難のみ というのがポイントなのだろう。