蒸し暑い日が続きます。

 

旧暦六月は水の無い月、

その夏の暑い時期に、

氷室に保存していた氷を

宮中に運んだと伝えられています。

 

夏の健康のために口にした貴重な氷の結晶、

それに似せたお菓子「水無月」は、

三角の外郎を台にして

魔滅に通じる小豆をのせています。

6月30日、夏越の祓いにちなみ、

水無月を食べる慣習があります。

 

コロナの流行前には、

日中医薬研究会関西支部の例会に出席するため、

毎月、京都に通っていたので、

この時期に、

水無月をデパ地下で購入していました。

 

西川貴教さんのXで、

水無月は、京都、滋賀に限ったものと

知りました。

 

 

 

 

大学生の頃、金沢で、

氷室饅頭をいただきました。

研究室の退職された先生の差し入れでした。

その由来も同じようだったと記憶していました。

 

先週末、美濃加茂のアルビスで、

氷室饅頭を見つけ、

思わず購入しちゃいました。

 

この時期、金沢に行かないと買えない氷室饅頭です。

 

こしあんと粒あんのをひとつずつ、

家人の分もと、買った後、

饅頭の皮にも意味があるのだと知りました。

 

 

赤は魔除け、

緑は健康、

白は清浄。

 

白を買わなかった・・・。

福正宗の酒粕も入っているという酒饅頭で、

美味しかったです。

 

厄除け、無病息災などを願い、

季節の節目で行う行事、

先人の知恵を大切に、

若い人たちに伝えていこうと思いました。