11/28 江戸川フィル第40回記念定期へ | takacciの「見た・観た・聴いた・読んだ」

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音楽に関すること、観たこと、読んだことへの感想などを書いていきます。(文中敬称略) 2019年4月より別サイトで掲載していた写真の記事も同居させましたが、20年7月に元に戻しました。

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日時: 2021年11月28日(日)13:30

場所: 江戸川区総合文化センター大ホール

曲目: チャイコフスキー幻想序曲ロミオとジュリエット、ビゼー・アルルの女第一第二組曲から抜粋、レスピーギ・ローマの祭り

指揮: 藤岡幸夫

 

コロナ禍の鬱憤を吹き飛ばすかのような弾けた演奏会となり、刺激に富んだ時間を堪能することが出来た。

最初の幻想序曲では上手で美しい演奏に感心しつつも何かどことなくギクシャクしているような感じを受けていたけれど、ビゼーの演奏で管楽器の独奏をはじめ聴かせどころを仕留め続けることで勢いに弾みが付いたか、最後のファランドールの畳み込むような盛り上がりに気持ち良く激しく巻き込まれて前半のステージを終了。

 

コロナ騒動の中しぶとく復活しつつあるアマオケのコンサート。幾つかを聴いて感じたのは練習不足だった。大勢が集まって合奏の練習をすることは三密回避の原則に照らすと難しかったのだろう、というのは大いに理解できた。演奏会はやはり仕上がりが悪かったり、前半のステージが良くてもメインステージは練習不足見え見えになってしまうのが殆どだった。であるからして、メインステージのレスピーギにはあまり期待していなかった。レスピーギってあまり取り上げられなくて聴き慣れてないし、メディアを通して聴いたことのあるレスピーギはいずれも大音響の騒々しい曲という印象で辟易していたからだ。

 

そういう心配は、しかし、ローマの祭りの演奏を聴いていれば素っ飛んでしまうのだった。カオス感を煽るようなバンダの咆哮、大音響のドラの連打、こういったものが騒々しいのではなく、その音響に包まれていることが自分に覚醒をもたらしてくれるという感覚だった。プログラムで読み知った曲の描いているものを考えれば不適切な感じ方かもしれないが、何と面白い、これまで経験したことの無いサウンドに包まれている快感に間違いなかった。こういうサウンドはコンサートホールでしか堪能できない、ということも痛切に再認識した。

レスピーギは何処かで聴いたことがあるのかもしれないけれど、少なくともこの曲は初めてコンサートで聴く曲。それにこれほど取り込まれて楽しめたのはとてもとても良かった。演奏者、指揮者に大きな敬意を払いつつ感謝する。とても久しぶりながら、聴いていながら「終わらないでくれー」と願いたくなる演奏だった。