日時: 2021年11月6日(土)19時
場所: タワーホール船堀大ホール
曲目: ハイドンの主題による変奏曲、ブルッフ コル・二ドライ、ベートーベン8
バイオリンパートは6+7と小編成のオケであり、指揮者を置かない演奏会だった。事前にそのように広報されているのを知っていたから驚きはしなかったが、指揮者無しでどんな演奏になるのかドキドキして始まりを待った。すると、とてもハイレベルでしっかりした演奏を聴かせていただき、これは専門の教育を受けた方々の集まりなのでは、と思うようになった。
実際何とも素晴らしい演奏会だった。演奏レベルが高く音程が良いから音が良く響き、心地良い。パート間のバランスも良く各パートの自発性も充分感じられた。
ブルッフでチェロ独奏したのは団員。会場に良く響き渡ると同時に控えめな演奏でもあり、オケと協力し合って聴き易かった。これまで独奏チェロとオーケストラの組み合わせは独奏が聞こえにくくて、取り合わせが悪い、相性が悪い、と思わざるを得なかったのだけど、こんなにすっきり楽しめたのを聴くと考えを改めなければならない。
指揮者を置かないことで破綻が生じたと感じる個所は無かったと思う。ただ、指揮者が居ればやっただろう「見得を切る」ような表現や即興性は事前の話し合いや練習では出てこないだろう。そんな点で物足りないような気もしたが、単に気のせいだった可能性もある。
どんな方々の集まりなのか興味を持ち、後日過去の演奏会の案内をウェブで参照すると、「普段繋がりのない奏者同士で集まり、アンサンブルを1から作っていくことを目指し」結成され、「小編成アンサンブルとは違う音の厚みと、フルオーケストラにはないアンサンブルの密度を兼ね備えた」オーケストラを目指していることが分かった。今後の活動が楽しみです。