13日、ブロードウェイミュージカル来日公演【ヨセフと不思議なテクニカラー・ドリームコート】@シアターオーヴを鑑賞してきました。
オペラ座の怪人やキャッツの、アンドリュー・ロイド・ウェバーのデビュー作としてお馴染の同作品の鑑賞は、東日本大震災前夜の2011年3月10日に国際フォーラムで観て以来、5年半振りです。
当時は【ヨセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート】と言うタイトルでしたが、今回は無理矢理付けた感満載な邦題をぶら下げての来日。
まぁ、劇団四季がFESTIVALでこの作品をやった時に付けた【ヨセフと不思議なテクニカラーのドリームコート】よりはマシだけど(笑)
テレビの収録が入ってました。
顔出しボード。
プログラムも購入。
座席は前方上手サイドセンター通路。前日のマイ・フェア・レディとほぼ同じ位置で、舞台を見てるだけで下手側にある字幕が見える都合が良い席でした。
ストーリーとしては…
ヨセフは12人兄弟の11番目で、父ヤコブの一番のお気に入り。自慢の息子ヨセフが可愛くて仕方がないヤコブは、彼にだけ特別な色とりどりのコート(=テクニカラー・ドリームコート)を授ける。しかし、それが発端となり兄弟間の妬みが高じ、兄達の企みでヨセフは奴隷として売り払われてしまう。図らずも人生の旅に出ることになったヨセフは、行く先々で苦難に見舞われながらも、持ち前の真面目さと努力で道を切り開いていく。エジプト王ファラオのもと成功したヨセフと、自分に辛くあたった兄達との思わぬ再会の日がやってくる。有力者となった自分に気づかぬ兄達に、ヨセフは愛のある行動に出る・・・&oq=ヨセフは12人兄弟の11番目で、父ヤコブの一番のお気に入り。自慢の息子ヨセフが可愛くて仕方がないヤコブは、彼にだけ特別な色とりどりのコート(=テクニカラー・ドリームコート)を授ける。しかし、それが発端となり兄弟間の妬みが高じ、兄達の企みでヨセフは奴隷として売り払われてしまう。図らずも人生の旅に出ることになったヨセフは、行く先々で苦難に見舞われながらも、持ち前の真面目さと努力で道を切り開いていく。エジプト王ファラオのもと成功したヨセフと、自分に辛くあたった兄達との思わぬ再会の日がやってくる。有力者となった自分に気づかぬ兄達に、ヨセフは愛のある行動に出る・・・
…と言うもので、タイプとしてはソングスルーミュージカルです。
まず、ぶっちゃけ。
特別な色とりどりのコート(=テクニカラー・ドリームコート)の現物。
ハッキリ言ってダサい(笑)
今回より新演出と言う事で、どの辺がどう変わったのかなーと思っていると、まず全体的にショーとしての側面がグレードアップされていて、ミュージカルというよりもライブパフォーマンスを観てるかの様でした。
それに伴ってが否か、2011年に観たバージョンでは多数の子役が出ており、お姉さんが子供達に囲まれて絵本か何かを読んで聞かせる体で、その読まれてる物語をヴィジュアル化したものが舞台として進行していき、お姉さんは客席にも舞台の世界にも絡んで行くストーリーテラーとして存在し、進行役のお姉さんを除く子供達は常に両端と客席側に座っていたのだけど、その設定が丸ごと無くなりました。
お姉さんは舞台の世界と客席の中間の立ち位置ではなく、完全に舞台側の存在として存在していて、かつファラオの世界で演じられている芝居の中に一人だけ、別に迷い込んだ体でもなく、極普通に現代人として紛れ込んでいる感じ。
これに違和感を感じないのが、やはり全体的にショーアップされてるが所以なのかなと。
物語自体は非常に簡単で、字幕もシンプルに纏められていて、1回の表示で出てくる文章も1秒程度で読み取れるほか、歌詞などは同じ文章が頻繁に繰り返される為、良く字幕物の舞台にありがちな、字幕に気を取られて舞台の方に向ける意識がおろそかになる…と言うこともありません。
これが前期観た時もさほど長くなかったハズなのに、当時の鑑賞記には気になって仕方ない…と書かれており、これは自分が字幕舞台に慣れたのか、或いは字幕がより洗練されたのか、どちらなのか気になるところ。
元々は15分程度の学芸会用作品だったものを2時間近くまで膨らませたものだそうで、物語が極々単純で簡単なのもそこに関係しそうですね。
歌唱面では曲調がバラエティに富んでいて、そこへもってきてのショーアップなので飽きが来ない分、ひとつひとつが印象に残りにくいデメリットはあるかも。
個人的には前回衝撃を受けた【Close Every Door】をもう一度聴けたのが良かった。
また、ロイドウェバーのソングスルーと言えば、ジーザス・クライスト=スーパースターなんか有名だと思うけど、JCSの異色シーンであるヘロデ王…今回観るまですっかり忘れてたんですが、あれと似た様なシーンがヨセフにもあります。
エジプト王のファラオがロックスターです(笑)
お前はプレスリーか!!とツッコミを入れたい。
出で立ちの異様さはヘロデ王もなかなかの物だけど、自分の中の判断ではファラオの異様さはヘロデの上を行きます。
しかし、ヘロデにしてもファラオにしても、一国の王ともあろうお方が何をしてくれてるんだ、というお話ですよ。
どれだけ異様かはやはり見て頂く方がいいかと。明後日で終わりだけど。
また、これも忘れてたんだけど、物語が完結すると、ヨセフと進行役のお姉さんの『メガミーックス!』の掛け声と共にステージが派手なライティングが施されたライブステージに早変わりし、作品のナンバーを別演出で歌い紡ぐライブコーナーに突入。
宝塚で言うところのレビューショーに当たる部分ですね。
この時はもう、例のプレスリーが登場するタイミングで客席は爆発的に盛り上がります(笑)
非常に楽しい!それに尽きる舞台です。
またいつか観たいですね。
あ、そう言えば前日観た『マイ・フェア・レディ』が千秋楽、翌日の『ヨセフ』は初日でした。
しかし、英語の発音もスペル(Joseph)も『ジョセフ』なのに、何故『ヨセフ』と言う表記に拘るんだろう?
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