東宝ミュージカル【マイ・フェア・レディ】 | たかびの自己満観劇ブログ
♪ま~いこ~はれでぃ~(違)

12日、東京芸術劇場プレイハウスにて、東宝ミュージカル【マイ・フェア・レディ】を鑑賞してきました。

一昨年くらいに上映された映画【舞妓はレディ】が実は【マイ・フェア・レディ】のオマージュらしく(タイトルからして、そうだよねw)、舞妓のほうを見て大筋のストーリーを知ってる程度の作品でミュージカル版の方は初見。

当日のキャストはこんな感じでした。

主演イライザはダブルキャストで、当日は元宝塚の霧矢大夢(きりや・ひろむ)さん、劇団四季の井藤湊香さん(まだ四季にいるのかな?)の妹さんだそうで、四季と宝塚で実は姉妹って方、結構いるみたいですね。他にも高瀬悠さんと和音美桜さんとか。

今回のキャストで個人的に、お!と思ったところが、アインスフィールド夫人役の麻生かほ里さん。

子供の頃から大好きで、それこそビデオが擦り切れるほど観た(時代を感じる表現)【アラジン】でジャスミン王女の吹き替えをした(日本語版のホール・ニュー・ワールドを歌った)のが麻生かほ里さんで、中学生時代の自分を虜にした歌声の主を初めて生で観る事が出来ました(ソロ歌がなかったのが残念だけど)

これで、2013年の4Starsで観た英語版ジャスミンのLea Salongaとあわせて、日米両方のジャスミンの【歌声の主】を直接観れたんだなぁと思うと、ちょっと感慨深いなぁと。

あと、酩酊オヤジを演じていた松尾貴史さん、こちらもアラジンのアニメでオープニングに出てくる怪しい商人の吹き替えをされてましたが(オープニングテーマ曲のアラビアン・ナイトも商人の持ち歌ですが、こちらは別の方が吹き替えてます)、松尾さんの芸達者ぶりがこの舞台でも光ってましたね~。

元宝塚の出演とあってか元宝塚からの胡蝶蘭や花籠がたくさん。

ロビーにあった舞台模型。

無数に通っているバトンには1本1本に用途(どのシーンのどのセットを吊るバトンか、照明用のバトンかなど)の解説が書いてありました。

プログラムも購入。

座席は1階7列上手ブロックセンター側通路。
舞台の方向に障害物が無くとても観易い席でした。

ストーリー

ロンドンの下町。貧しい花売り娘のイライザ(霧矢大夢/真飛聖)は、
言語学者のヒギンズ教授(寺脇康文)の提案で
訛りの矯正と淑女になるための礼儀作法を教わることになる。

厳しいヒギンズ教授のレッスンに耐えたイライザは、
見違えるような麗しき貴婦人へ変貌を遂げる。

華々しく社交界のデビューを飾ったイライザだったが、
ヒギンズ教授にとって自分は研究対象にしか過ぎないと気づき、
彼のもとを去ってしまう・・・。


舞妓を先に見てしまったせいか、見れば見る程、舞妓はレディってこの作品のオマージュなんだなーって感じがしました。

もちろん舞妓オリジナルの要素(声が出なくなる)などもありましたが、大筋は一緒。

むしろ、舞妓を知っていたが為に、ワチャワチャした舞台(例によって聞き取りにくい台詞多数)でも展開を見失わずに済んだって部分もあり。

言葉の訛りをテーマにしている部分を上手く使った言葉遊び、日本語版では所謂江戸弁(「ひ」と「し」の区別がない言葉)を使い、正しくはこう発言するんだけど、訛りで発音したら全く違う意味になっちゃった…みたいな言葉遊びを中心とした笑いどころが豊富で劇場もドカンドカン笑いが巻きおこるほど笑えました。

↑「密やかに潜む羊 品のある白い額」⇒「しそやかに しそむ しつじ しんのある しろい したい」「白い死体って!!」が特にウケたかな。

中にはピッカリング大佐の頭がハゲてる…などあからさまに狙ってる部分もあったり。

でもやっぱり一番印象が強いのは松尾さんの芸達者振りだなぁ。
酩酊状態のオヤジで、ヘロヘロで千鳥足なのに妙に滑舌が良くて台詞の通りがいい酔っ払い、喋りながらしゃっくりしたり、息を継ぐのも難しい様な長台詞を突然テンポ良く喋りだしたり、突然パントマイムを始めたり。

ただ、肝心の歌唱曲にさほどインパクトが無かったのが残念だったなぁ。

むしろ、舞妓の方の曲の方がインパクトが強い(笑)

最近は、一発で頭にインプットされる様な強烈なインパクトがある曲になかなか出会えないなぁ。

世界が終わる夜の様に(ミス・サイゴン)や、星のさだめ(アイーダ)、ありのままの(ジキル&ハイド)などの様に一度聴くだけで覚えてしまうようなインパクトがある曲が欲しい!

映画版(オードリー・ヘップバーン)も観てみたいけど、TSUTAYAにあるかなぁ?

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