宝塚歌劇団 花組公演【ME AND MY GIRL】 | たかびの自己満観劇ブログ
17日、初の宝塚歌劇団鑑賞に行ってきました。

花組公演で、作品は”ミーマイ”こと【ME AND MY GIRL】

この日は、随分と前からSNSでのみ繋がっていた方が、宝塚のペアチケットが当たったのでどなたか~と呟いてるのをTwitterで見掛け、宝塚には前々から興味があったので手を挙げた次第。

劇団四季を始め、東宝やホリプロなど8つの集団のミュージカルを定期的に、単身でも平気な顔をして観に行く身であっても宝塚って何か独特の世界と言うか、壁が高くてとても一人で踏み込む勇気はないので、こうして慣れている方とご一緒出来る機会は願ってもないものでした。

この日はJ・COMの貸切公演で、当の本人いわく申し込んだ事すら忘れていたそうですが(笑)、その応募倍率なんと20倍もの難関だった事が当日の発表でわかりびっくり。

ロビーに、LINEスタンプでもお馴染のZAQ

…もいたり。

こんな、ZAQのぷっくりシールが貰えたり。



また、開演前と終演後に花組組長の高翔みず希さんの挨拶があったりと、普段の公演とは違った特別仕様だった模様。

劇場のロビーなど、そのまま舞台として使えそうな豪華な内装で、この辺りは宝塚に対して抱いていたイメージそのままですが、客席に入ってびっくり。

お客さん達の装いが、意外と軽装…と言うかラフ。

宝塚はお洒落を着込んで涼しい顔をして観るもんだと思ってたのに、イメージと全然違った。

開演5分前になると緞帳が開き、作品タイトルがデザインされた幕が出てきます。ここで客席は突然みんな写真を撮り始める。

多くのカンパニーでは劇場内でカメラを使う事自体をご法度としているところ、宝塚では開演前は暗黙の了解的に許されてるそうです。

歌舞伎座では緞帳の写真を撮る事が許されているので、似た様な感じなのかも知れません。

キャストー。



~ストーリー~

1930年代のイギリス・ロンドン。イギリス貴族の名門ヘアフォード伯爵家はある問題を抱えていた。その問題とは、亡き伯爵の落とし胤である跡継ぎの行方がわからないということ。

世継ぎを探し続けていた弁護士のパーチェスターが、ある日、ついに見つかったと一人の青年を連れてくる。ヘアフォード一族の前に現れた青年はウイリアム・スナイブスン(ビル)。ロンドンの下町・ランベスに住むコクニー訛りの粗野な青年の登場に面食らう前当主の妹で遺言執行人のマリア公爵夫人と、彼女の友人で同じく遺言執行人のジョン卿。公爵夫人の姪であるジャッキーは伯爵家の財産を手に入れるべく新たなヘアフォード伯爵となるビルを誘惑すると宣言し、婚約者のジェラルドに婚約指輪を投げ返す始末。

ビルがヘアフォード伯爵を継ぐための条件はふたつ。ひとつは「ヘアフォード家を継ぐのに相応しい人物であること」。遺言書に記されたこの条件を満たすために、公爵夫人はジョン卿の反対を押し切って、ビルを紳士に育てる行儀教育を行うと決意する。

もうひとつの条件は「同じ階級の娘と結婚すること」。ビルの恋人・サリーは、ビルと同じくランベスで育った女の子で、この条件に当てはまらないと、公爵夫人はビルにサリーと別れるように迫るのだった。ビルはサリーとの別れを拒むが、サリーはビルのために自分が身を引いたほうが良いのではないかと考え始めていた。最初こそビルが伯爵家の世継ぎであることを喜んでいたサリーだったが、公爵夫人のレッスンを受けて徐々に貴族然としてくるビルの変化を感じていたのだ。

そんな時、ビルの伯爵家継承披露パーティが開かれることになる。そこには若き伯爵として堂々と振る舞うビルの姿があった。そんなパーティの最中、立場の違いをビルに理解させるために、ランベスの仲間を連れて現れたサリーだったが、彼女の本心を感じ取ったビルはサリーがランベスに帰るのなら、自分もまたランベスに帰る道を選ぶのだった。

ビルが本気で自分といるためにすべてを捨てる覚悟であることを知ったサリーは、ビルの幸せを願ってひとり、ランベスへと帰ってしまう。サリーが去ったことを知ったビルは、彼女を追ってランベスへと向かう。しかし、すでにサリーはランベスからも姿を消していたのだった。

ビルは莫大な資産を投じてサリーを探していたが、一向に行方はつかめないまま月日は過ぎた。ビルはサリーを取り戻すために、ついにヘアフォード家を出ていこうとするが……。


まず、宝塚と言えば演者が全て女性。

以前に小規模な劇団で、劇団員も客演も全て女性で女性が殺陣もこなすという劇団†勇壮淑女というのは観た事があるのだけど、ここまで大規模な舞台を女性のみで演じているのを観た事がないので、ぶっちゃけどうなんだろう?違和感とか凄そう、と思ってたのですが…。

意外と違和感なかった。

姿格好は、それは近くまでくればわかりますが、遠目に見てる分には女性の男装って感じはしないし、声も男役の方々は、まぁ…ルフィ(ONE PIECE)やパズー(天空の城ラピュタ)やクリリン(ドラゴンボール)みたいな声の人が多かった気がしますが(ここ、ツッコミどころ)、みんな結構声が低くて、全員女性なんだって特別意識でもして観ない限り、女性だけの舞台と言う感じはしませんでした。

主演の明日海りおさん(キャラクターの特性上か)をはじめ、やや早口な人がいたり、ガヤに埋もれてしまったりと聞き取れない台詞も少なくなかったものの、偶然この数日前に観た東宝の【マイ・フェア・レディ】と内容が非常に良く似ているという話を聞いていたので、話の流れに難なくくっついて行けました。あーあー、この流れ、マイフェアレディだわ、ってな感じで。

【舞妓はレディ】を観ていたお陰で【マイ・フェア・レディ】に付いていけて【マイ・フェア・レディ】を観ていたお陰で【ME AND MY GIRL】に付いていけているという(笑)

単に似ているだけではなく、実際にシンクロするシーンも発見。

どんどん紳士として変わっていくビルに相応しい女になる為に訛りを直して上品な淑女になろうとするサリーに言葉を教えたのが、マイ・フェア・レディのヒギンズ教授だったり、マイ・フェア・レディでヒギンズ教授がドゥーリルに支払ったのと同じ5ポンドをブラウン夫人が受け取ってたり、また叔母のマリアに教育されたビルより、ヒギンズ教授に教育されたサリーの方が綺麗な言葉遣いをしていた辺りも、マイ・フェア・レディの方でヒギンズ教授が言っていた『イギリス人にはこんな綺麗な英語は話せない』に繋がるんだろうし(笑)

あと、これは実は個人的には聞き逃して後から教えて貰ったんだけど、J・COMをいじったアドリブが何ヶ所かあったらしいです。

一番会場が沸いたのが、ビルが突然部屋の中を何か探し出して『Zaqがいないかと思って…』と言った瞬間(笑)
相手役(マリア?)は、一呼吸置いたあと、冷静に『この屋敷にはいません』を返してたけど、あのネタは事前に打ち合わせてても真顔で返すのは大変だろうなぁ(笑)

終演後は全曲?レビューショー。

ラインダンスは、足の上げ過ぎ上がらな過ぎがいないのはもちろん、定規を当てたかの様に全員の足の高さがぴったり横一列に並ぶ精度の高さ。

ミュージックフェアかよ!とツッコミを入れたくなる構成もありましたが(笑)

約3時間、とても楽しい時間でした。

また一つ、壁を越えたかと言えば、まだ宝塚を一人で観に行く勇気はありませんが(笑)

終演後は、イギリスの貴族の屋敷からイギリスの下町へ(笑)

VICTORIAN PUB THE ROSE & CROWNで肉!



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