
今回の鑑賞は前々から予定していたものではなく、月曜のキャスト発表を見て取った突発。
マリア役が今季デビューの鳥原さんだったので、それで取ったのですが、来た!取る!!って感じではなく、行こうかな~どうしようかな~止めようかな~と、それとなく悩んだ末に、前予ではなくその場で取ったチケットでした。
席は2階下手側2列。
前予の方がいい席を取れただろうけど、二階から観た事なかったし、まぁいいかって感じでした。
まぁ、そこまで本腰入れて、観に行こう!って感じで行ったワケじゃないです(笑)
こちらキャストボード。

前回鑑賞(2015/8/18)からのメインキャストのチェンジは以下の通り。
マリア:平田愛咲さん⇒鳥原ゆきみさん
コーラスラインのキャストが出るまでは、ヴァル役でコーラスラインに縛られるものだとばかり思っていたので、マリアデビューはびっくりしました。
シスター・ベルテ:久居史子さん⇒菊池華奈子さん
美女と野獣のタンス夫人役以来久し振りに拝見する役者さん。
シスター・ソフィア:土居愛実さん⇒兼田怜奈さん
三人のシスターの中で一番コロコロと変わってる印象のソフィア、2年振りの兼田さんのソフィアです。
ロルフ:小林唯さん⇒小林清孝さん
同じ小林姓同士でチェンジ、こっちの小林さんは初見かな?
リーズル:吉良淑乃さん⇒長谷川彩乃さん
初見の役者さんです。
あ、ツェラー長官は今回は白倉さんでも渡久山さんでもなく、平山さんでした。
ちょっと声が優しいのが残念だったなぁ。
さて、今回は席も遠いし、鳥原マリアを見れれば充分かなーなんて気持ちで観に行った感じなので、細かい事は端折ります。
初っ端から少し高い音を出さなければいけないナンバーがあるマリア。
確か記憶では、鳥原さんってあまり高音が綺麗に出ない印象がありました。
美女と野獣のベル役なんかでも、同時期に出てた坂本里咲さんや高木美果さんの歌声と比べるとやや異質に感じたのを覚えてます。
もちろんクラシックシンガーの坂本さんや高木さんとポップスシンガーの鳥原さんでは違うだろうけど、鳥原さんの場合、高音になると、すかーんと抜ける様な声ではなく、どこか掠れた、息を吐く様な声になるのが他の二人と違う印象を与えたのではないかなと。
オープニングナンバーの、サウンド・オブ・ミュージックでも、♪きーこーえるわ~…の一番高い「こ」の音がちゃんと声として出てなかった感じがしました。
マリア役も井上さんや笠松さんと言ったクラシックシンガーで観てる回数が多いので、やはり少し違和感があると言えばあるかな。
ビジュアル的にはややキツネ顔のマリアでした(笑)
ただ、やはり立ち姿などの姿勢は綺麗ですね。
前回鑑賞の時の平田さんは姿勢が悪かったのがどうしても目立ってしまいます。
上の席から観て違いが判るシーン、と言うのはさほど多くない気がしました。
教会のシーンでライティングによって描かれる、窓から入る光の模様などはもちろん一階からではわかりませんが、あまり一階から観てるのと変わらない印象だったなぁ。
他の作品って、もっとこう、上から観る事でこれまで気付かなかった事に気付いて驚いたりするんだけど、この作品に限ってはさほどそう言う要素はない様に感じました。
上から観ても、子供達が歌う♪きーこーえるわ~…には涙するし、院長が歌う♪クラーイムエーブリマウンテーーーーン!もビビビっと空気震えてるのわかるし。
あ、でも秋山修道院長と織笠修道院長の違いは、二階で観るとよりわかる気がします。
秋山修道院長は、♪クラーイムエーブリマウンテーーーン…からビビビっとくるんだけど、織笠修道院長は、最後の♪ゆーーけーーーー…まで溜めに溜めて最後だけ爆発的に声量が上がるんだよね。
一階で聞いた時は、ビビビどころか耳がツーンとしたもんね(笑)
どっちも凄い声量と慈愛に満ちた声だけど、バランスの良さでやっぱり秋山修道院長に軍配かな。
まぁ、後は今季から演出が変わったラストの山のシーンね。
スロープになってる山々が、トラップ一家が一旦捌けた後に、ぐにぐにと動いて(実際は手前の下手下がりのスロープが上手側の高さまで上がって、同じように奥の上手下がりのスロープが下手側の高さまで上がって、手前が奥の高さまで上昇するだけなんだけど、本当にぐにぐに動いてるって表現が合いそうな、ちょっと気持ち悪い動きに見えます)頂になる過程や、一家が頂に辿り着くまでの挙動が山の麓にいる修道女達に遮られずに良く見えます。
やっぱり深水大佐の指差しは不完全。
村大佐も芝大佐も最後に指差すのが格好いいのに、なぜ深水大佐は一旦指差しをしながらひっこめるんだろう?
その他、気付いた点。
トラップ家を取り巻くオーストリア勢で一番最初にナチスに屈服するのが正しいという判断を下したのは恐らく従事のフランツだと思うんですが(最初にハイル!を言うのはロルフ)、フランツを演じてるのが、悪役が当たりまくってる鈴木周さんでしょ?
家政婦のシュミットさんにその事をこぼすシーンが、悪巧みをしてる悪玉にしか見えません!(笑)
ベルリンからの電話にマックスが出ようとするシーンで、大佐が『行けよ…行けよ!』と言うシーン。
前回は二度目の『行けよ』の台詞が、親友に裏切られた無念さが滲み出てて良かった!と書いたんだけど…今回は頭の『い』の音が妙に高くて、そのせいで『行けよ』の台詞が妙になよっちくなってしまいました。
『いけよぅ!』みたいな…ともすればいじめられっ子で気弱な少年が精一杯強がってみせたかの様な、そんなニュアンスすら(爆)
多分、あの短い台詞が二度続くシーン、ニュアンスの乗せ方が凄く難しいんだろうなぁ…(^-^;)
こういうふざけた見方をしちゃいけませんね(笑)
そして二幕の名場面、エーデルワイスは♪かーおれー誇り高くー…で家族全員が大佐を取り囲んで一点を見て歌うでしょ?
あのシーンが大好きなんですよ。
あのシーンだけ映像にして持って帰りたい位好きです。映像ないかなぁ。
そうそう、今季の出演はないのではないか?と思われた勅使瓦マックスが今週から登場しましたね。
一度は見たかったなぁ、あの胡散臭い笑顔。
調子良くていい加減な感じだけど、危機に晒された親友を助ける為に命を投げる覚悟で最後の悪巧みをやってのける、いいキャラですよね。
そんなワケで、ちょうど有線でサウンド・オブ・ミュージックのインスト(♪かーぜーにのりーとりはーうたいおいーしーあーわせをー…の辺り)が流れてるのを聞きながら書いた記事、今回はこれにて終了。
次回の四季鑑賞はちょうど今日開幕したコーラスライン、10月の2週目です。
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