劇団四季【マンマ・ミーア!】(7回目) | たかびの自己満観劇ブログ
19日マチネ【ウィキッド】、20日マチネ【マンマ・ミーア!】鑑賞でした。

時系列は逆になるけど、まずは20日のマンマの記事を。

19日のウィキッドは元々ある鑑賞予定、20日のマンマはキャス変祭りの煽りを受けて(笑)の突発です。

キャストボード

前回の鑑賞(14/2/4)からのチェンジは以下の通り。

ドナ:樋口麻美さん⇒江畑晶慧さん

ビル:脇坂真人さん⇒深水彰彦さん

スカイ:田中彰孝さん⇒田邊真也さん

アリ:安宅小百合さん⇒朴悠那さん

役付12人のうち、チェンジがあったのは1/3に当たる4人だけだけど、その内容の破壊力と言ったらもう凄まじい。

まず、月曜日の時点ではドナが未定、スカイに田邊さん!
新役ではないけど、田邊スカイの登場は2008年11月の名古屋公演以来5年半振り、東京公演だけに限れば2004年7月以来、約10年振りの登場!
もう登場は無いだろ、と思われていたキャストだけに、これだけでもうTwitterをはじめ四季クラスタ大騒ぎ。

本当は別の理由で20日に完全オフの予定で公休を取得していたので、これはもう観に行け!と言う暗示だろ!と言う事で突発決定!

そしたら、翌日になって未定だったドナに超びっくりキャストが登場!
なんと、今季公演にソフィ役で出演中の江畑さん!
もう本当に大騒ぎでした(笑)

ドナに関してはずっと樋口さんのシングルで来ていて、その負担が心配…と言う声はあちらこちらで聞かれていたものの、まさか江畑さんがドナデビューするとは…。

樋口さんは世界唯一、ソフィ役からドナ役に転身した女優というのは有名な話でしたが、江畑さんはソフィドナ2号になったどころか公演期間中に転身すると言う樋口さんもびっくりのデビュー…。

そして、江畑ドナ登場のあまりのインパクトの強さに隠れてしまった感はありますが、こちらもデビューとなる深水ビル。

この東京公演以前から数えて本当にもう長い期間シングル状態だったドナとビルにようやく替えが登場したのは喜ばしいですね。
樋口さん、脇坂さん、長期間お疲れ様でした!

座席は前予で5列(4列)センター下手寄り。

この日のルミカライトは青を購入。


さて、以下雑感。

【オープニング】

前回、バルコニーから観た時に初めて、緞帳が海に映る満月(物語のラストのシーン)をイメージしたデザインになってる事を知りましたが、今回はそれを踏まえていつも通りの1階前方から観ました。
しかし、ただの青と水色の横線だけ…ちっとも月には見えない。

きっとこれは、上から見るとライティングなどの関係でそう見える仕組みになってるんでしょうね。
それは下から何度観た事があっても全然気付かないワケだ…。

さて、前回バルコ席から初めて観た岡本ソフィ、今回初めて間近に見ましたが…想像以上にソフィ“ではなかった”な、と。
ソフィの衣装と髪形が、全然似合ってない…。
これは岡本ソフィの外見を嫌う意見をあっちこっちで見聞きするのも納得行くな…と言う感じでした。

【Honey Honey】

前回だか前々回だかのマンマ日記に、ソフィの『上手く行きます様に!』の台詞の後に聞こえてくる、ソ~フィ~ソ~フィ~…と言う台詞の最中に実は3ヶ月も経過してるって設定がわかりにくい、と書きましたが、え?と思った事が今回も。
ソ~フィ~ソ~フィ~…ソフィ!と言うアリ&リサの台詞で一気に現実に引き戻されるソフィって感じじゃないですか。あなた、三ヶ月もの間、毎日毎日そうやって祈ってたんですか!ってお話(笑)

アリ役は前回の安宅さんから朴さんに変更になった、と言うか戻りましたが、やっぱりアリってこういうクッキリしててキツメな顔立ちの方が似合うなーって印象。安宅さんだと、なんか野暮ったいと言うか無理してチャラいキャラを演じてる人みたいで…(笑)

【Money Money Money】

いよいよ登場の江畑ドナ!
『浜辺に打ち上げられた様ね!お二人さん!』と登場するドナを見た第一印象。

違和感なし!

樋口ドナが作り上げた【ドナ=若くて細くて】のイメージとは確かにだいぶ違うんだけど、江畑ドナは樋口ドナより昔のドナのイメージをそのまま再現してる様なイメージでした。外見のイメージとしては、鈴木ほのかさんが演じていたドナに一番近いんじゃないかと思います。
実際に舞台で観たのは樋口ドナだけなんだけど、それ以外のドナを映像やプログラムの写真で観ていたので、江畑ドナに対して違和感も感じなかったのかも知れませんね。

メイクも厚塗りして、おばちゃんっぽく作ってます。

声の方は、序盤は凄い意識して低く作ってるな、と言う印象でしたが、これはこれで問題なし。

ただ、台詞が感情面まで辿り着いておらず、まだ不明瞭になりがちな発音の部分を明瞭に発音する事に気を取られてるかな、って印象を受けました。でも、デビュー二日目である事を考えると及第点は軽くクリアしてるのではないかと。

田邊スカイ…髪を短く切って爽やか~。
もちろん本当に若い俳優に比べればオジサマである事には変わらないけど、それでも40歳越えには見えないし、見た目的に全然違和感なし。
そして何より、田邊スカイの演技は本当に上手い!

それから、このシーン辺りから感じ始めたんですが、今回の公演は青山ロージィのアドリブが凄く目立った気がします。
マイクに乗るか乗らないか程度の小さな声で色々言ってるんだけど、それが面白い!

あと、ドナの『ITだかETだか知らないけど…』の台詞の時、樋口ドナは『ET』に合わせて、自分の両手の指をくっつけて交信してるけど、江畑ドナはそれが無し。
台詞が終わった後に、青山ロージィと指を合わせて交信。


【Thank you for the Music】

ダディーズの中で注目はやっぱり深水ビル。
深水さんは元々彫りが深くて格好いい方ですが、深水ビル超かっこえぇ~(笑)
ただ、全っ然ワイルドじゃないです。
少なくとも、アマジョンのジャングル(byワッキー)でカヤックに乗ったり、カラハリ砂漠でラクダに乗ったりする人には見えない。

言うなれば、都会派のビルです(笑)
…いいのかよそれで…。

そして岡本ソフィなんだけど、前回聴いた時にちょっと好きだなって思ったラストの歌い方。

♪だーかーらーThank you for the Music あり~が~と~“ほぉ”~と~って感じでちょっと色気があったんですよ、前回。

ところが今回は他のソフィ達と同じ様に、♪あり~が~と~“お”~と~って普通に歌ってて、あれ…みたいな。

【Mamma Mia!】

江畑ドナ、ハンドバックのお手入れとか…と言いながらバックステップで逃げる様に去ろうとするシーンとか、まだセットまでの距離感が身体に馴染んでないのか、目で距離を確認しながらやってる様な印象でした。

【Chiquitita~Dancing Queen】

江畑ドナが一番段取りっぽく見えたシーンだなぁ。
『一発屋にあの娘を取られるなんて…』の辺りとか。

この日は初見のお客さんが多かったのかも知れないけど、何度も観てネタバレしてる客は笑わない様なシーンで盛んに笑い声が起こったり、ここのシーンのDancing Queenで手拍子が起こったり、なんだかいつもと勝手が違った印象。

【Lay All Your Love on Me】

個人的には田邊スカイの演技が光ったシーンの一つだと思います。
ソフィとの絡みがいつも以上に厭らしかった(爆)
岡本ソフィも田邊スカイの演技に上手く乗っかって行った印象でした。

あと、今回初めて知ったんだけど、下手側に頭だけ出てくる舟あるじゃないですか。
あの舟の船体に『Waterloo』って書いてあるのね。カテコナンバーのタイトルが舟に書いてある…何故だ?(byサム)

【Super Trouper~Gimme Gimme Gimme~The Name of the Game~Voules Vous】

サムの『ドナなんて怖くないさ!…あまりね』で、客席がドッと沸きました。やっぱり初見の人が多いんだろうなぁ…リピーターでここ笑う人って少ないよね。

【Under Attack】

もう田邊さんの花嫁スカイ最高!これは笑っちゃう!
そして、注意深く観てたのに、またドナがベッドに乗り込むシーンを見逃した。
ダディーズがベッドをぐるりと回した時には既に横になってたから、多分後ろに居る水着連中と一緒にいるんだろうな…。

【One of Us~S.O.S】

この頃には江畑ドナは完全に江畑ソフィに戻っちゃってました。
低く作ってた声も、ソフィを演じてる時の声に戻っちゃってたし。

【DOES YOUR MOTHER KNOW】

やっぱり増本ターニャ、歌上手い~。
が、それよりも!

もっと気になるシーンがありました。
釣りから帰ってきたビルが、釣ってきた魚を『ロージィがフライを作ってくれるはずだから!』と言うシーン。
君の書いた本をいつもリュックサックに入れて持ち歩いてる!とアピールするビルを、ロージィは『じゃあ私の料理の仕方も知ってるわね?』と言ってかわすじゃないですか。

その時の深水ビルの反応が大袈裟過ぎてわかりやすかった(笑)

脇坂ビル:あーあーあー…(納得)⇒あ?(引っかかった)⇒ダッシュ!

深水ビル:え、ええーーー!?(納得する間もなく驚く)⇒ダッシュ!

ネタ的にはワッキーがやってる方が面白いんだけど、ワッキーのやり方だとビルがダッシュでロージィを追い掛ける為のアクセントに欠けるんだよね…果たしてこの状況で本当に黙ってロージィを追いかけるのか?って。
深水さんのやり方はほとんどコメディなんだけど、わかりやすい。あの場面だったら声を挙げたくなるもん。

【Knowing me Knowing you】

田邊スカイの『なんてこった』がその場の空気に合って無くて笑えた(笑)

このシーンの岡本ソフィ、阿久津サムの歌を聴きながら、もうボロッボロ泣いちゃってるの。
みんな、このシーンはソフィみんな泣くよって言うんだけど、オレはこのシーンでソフィが泣いてる印象ってあまり無いんだよな…谷口ソフィも江畑ソフィもここのシーン、涙流してた?
まぁ、泣く理由はわかるんだけどさ。
それが今回、本当にボロボロ泣いてるのを観てびっくりした。涙を手で拭うのも堂々とやってたし、あの涙も演技なんだろうなぁ…。

次回も注目してみよっと。

【Our Last Summer~Slipping Through my Fingers】

アワラスト~は聞けば聞く程味が出るナンバーだなぁとつくづく…。

そしてスリッピング。
江畑さん複雑だろうなぁ~…つい2週間前までは自分が演じていた筈のソフィの花嫁姿を見上げてる自分。
両方の気持ちがわかる分良い演技が出来る筈!…と言うのは、きっとまだずっと先の話で、今はまだ両方の役の心理がごちゃ混ぜにならない様に必死な段階なんだろうなぁ。

んで、ドナとソフィがハモるシーンで、どうやら江畑さん釣られてソフィの音程で歌ったみたいです。

【The Winner Takes it All】

この曲はまだまだ迫力不足だなぁ。
ラストの♪あなーーたは勝ちーーーそして去ったのーーーーーー!…の所で圧がかかるといいなぁ。

【Take A Chance On Me】

もう客席沸きまくってたねぇ。
見慣れてる目にも確かに面白いシーンなんだけどさ。

しかしロージィの歌い出しの♪気を変えたら私を観て~ハニー私~フリー!ってヤツ、フリー!だけ敢えて棒読みするから笑えるんだろうね。

【I Do,I Do,I Do,I Do,I Do,】

ソフィの、何百人の男と寝たって!の台詞に、後ろの方で女性陣が一斉にパートナーの男性陣を問い詰め出すのが見てて面白いよね。

あと、今回初めて気付いたんだけど、ハリーが連れ合いの事を喋った時、横の方で何やらロージィとターニャが金銭の受け渡しをやってるんですよ。ロージィがターニャにお金払ってるの。そのシーンにはあまりに不釣り合いな行動なので、ちょっと気になったんですが…。

実は、ハリーがゲイかどうかって事でターニャとロージィで賭けをしてたんじゃないかって見解を後から聞いて、もう目から鱗(笑)

そしてその勝負はターニャが勝った様です。
思えば、DOES YOUR MOTHER KNOW(坊やちゃんの曲)の時に、ターニャはハリーに対してちょっとアプローチを掛けてる様にも見えるよね(笑)
自分になびかなかったんだから、きっとゲイだ!と言うターニャの見解が見事に的を射た、と言う事なのでしょうか?

でも、それを言うならきっと、ハリーはゲイじゃなくてバイだよね。
子供が欲しいって言ってたし、それを承知しないのは連れ合いのジャックの方だって言ってるし。

それから、このシーンで樋口ドナと江畑ドナの違いをまた一つ見付けました。

I Do,I Do,I Do,I Do,I Do,の、♪お願~い…アイ………ドゥ!!!の部分。

樋口ドナは、アイ………ドゥ!!!でダッシュして衣装替えに行きますよね。
江畑ドナも同じなんだけど、でもアイ…アイ………ドゥ!!!アイドゥアイドゥアイドゥ…って小声で続きを歌いながら走り去ったんですよ。

んで、無事ドナとサムが結婚の誓いを立てたあと、集合写真を撮る段階で、ロージィがカメラを片手に神父を追い掛け回すじゃないですか。その時にモロに『あの、すみませんすみません!』って大声で言ってた(笑) やっぱりこの日のロージィは台詞以外の部分で色々喋ってた印象です。

【I Have a Dream】

次回鑑賞時は最前ドセンなんですが、このシーンはひょっとしたら桟橋のせいで去っていくスカイとソフィが見えないんじゃないかと思いました…。

【Mamma Mia!~Dancing Queen~Waterloo】

注目は何と言っても、深水ビルのキラキラ衣装!
もうあまりの似合わなさに客席からは失笑の嵐(笑)

しかし、やっぱり盛り上がりますねーラスト。
青いサイリウムは残念ながら発光が弱い。
発光が強いのは緑と黄色だな。


そんなワケで、突発マンマ・ミーア!楽しみました。
江畑ドナは、二日目とは思えない完成度でした。
それは指摘して行けばキリがないけど、及第点は楽に越えてたと思います。
これからが楽しみですね!

あ、そう言えばいよいよ明日マンマ千秋楽チケット先行発売ですね。
今回は抽選もないし、休み取れるかは別としてチャレンジしちゃおうかな?

この記事にぽちっとな。