早めに現地に向かい、まずは途中の神田で寄り道。
友達が教えてくれた韓国料理の韓豚屋へ。
店に入ると『アニョハセヨゥ』と元気なお出迎え。
トロトロなお肉とジャガイモ、玉ねぎ、人参、トッポギが入ったピリ辛な料理。
680円也。
うましでした♪
お帰りの際も『カムサハムニダ~』と韓国語でお見送り。
ちなみにスタッフさんは(多分)全員日本人です(笑)
時間が余ったので劇場最寄りの浜松町まで行かず、隣の新橋からゆりかもめ沿いに歩いて劇場まで行きました。時間にして神田から約35分、歩いたのは30分程度でしょうか。
しかし劇場に到着したのはまだ開場前でした。

今回は再見になる俳優さんは2人。
主役のアンデルセン役は、マンマ・ミーア!「ハリー・ブライト」役、オンディーヌ「水界の王」役に引き続き3度目になる味方隆司さん。
味方と書いて『あじかた』と読むと先月知りました…ずっと『みかた』だと思ってた(笑)
多分K-DOJOの味方冬樹さんが『みかた・ふゆき』ではなく『あじかた・ふゆき』だったら、もっと早く『あじかた・りゅうじ』と読んでた筈です(爆)
セリーヌ役の西田有希さんは俳優座からの客演ですが、以前にサウンド・オブ・ミュージックのエルザ役で観た時はボードに(劇団俳優座)とあったのに、今回は肩書きがなく、移籍したのかなーとか思ったけどパンフを見る限りそうでもなく。
座席は2列目センター。
斜め前の席の男性の座高が異様に高く、上手側の演技を観るのにかなり邪魔な障害物になったのがイライラ…。
(-"-#)
(-"-#)
そして隣にぽっかりと1席だけ空いていた席に開演ギリギリになって来た女子高生お一人様、席に着くなり鞄から出した物を見てビックリ。
オペラグラスでした。
あの…前から二列目でオペラグラスを使って一体何を見るつもりデスカ…?
(-ω-;)
(-ω-;)
ちなみにJKが公演中にオペラグラスを使っていたかどうかは知りません、気にしなかったし。
この日の公演は、7月10日の段階でチケット残数をチェックしたところ、向こう一週間で一番『売れてない』日でした…orz
3階席に専門学生の団体がいたのが影響してか否かはわからないけど、公演3日前で尚A5ブロック(センターブロック前列)に残席がある有様…苦戦してまんな。
( ̄ウ ̄;)
( ̄ウ ̄;)
ちなみに7月10日15時の時点での残席でA5ブロックが残ってるのは今日13日と30日(土)のマチネの2公演のみ(調べた暇人)
↑30日に関しては最前列センターが1枚だけ残ってた怪奇。
そんなワケでお芝居の感想をば…てか、ここまで長!
グリム、イソップと並んで世界的に有名な童話作家アンデルセンの、話好きな靴職人から童話作家へと開花していくまでの時代にスポットを当てた作品の様で、50年以上前に存在した映画アンデルセンと同じストーリーだそうです。
美しいオーケストラの音色(録音だけど…)に合わせて舞台は開幕。
しかし、何故四季のミュージカルは生オケを使った作品がこんなに少ないんだろう…劇場はオーケストラピットを作れる余裕があるのに。
靴職人のハンス(=クリスチャン=アンデルセン)は子供達を相手に自分が作ったお話を聞かせ、それに夢中になり学校そっちのけの子供達を見て校長や町長がハンスを町から追い出そうとする…という流れの序盤。
♪ハーンス=クリスチャン=アーンデルセン~僕だ~♪という、世にも珍しい自己紹介な感じの歌が印象的です(笑)
この序盤で懐かしい作品の題名を聞いた…『親指姫』
これもアンデルセンなんだなぁ…童話は知ってても作者までは憶えてないもん。
例えば…。
ヘンデルとグレーテルは?
ウサギとカメは?
みにくいアヒルの子は?
ウサギとカメは?
みにくいアヒルの子は?
↑上から順に、グリム→イソップ→アンデルセンだった気がするけど、こうやって知ってる童話をどんどん並べて行ったら全部が全部作者を憶えてるワケじゃないし。
この序盤、他の同じ一般向けミュージカル作品に比べると、やや開口が強くファミリーミュージカルを観てる様な感覚になりました。
一般向けミュージカルでは役者個人単位で開口が強くて浮いてる感じがする事はあるけど、こんなに場面全体で開口感が強いのは珍しいなぁと。
かと言って、作品全体を通してそうだったワケじゃなく、気になったのは第一幕の序盤…オーデンセの街の場面だけで、コペンハーゲンに場面が移ってからは、それほど気にならなかった様な。
ハンスを追い出そうとしてるのは、どうやら校長だけの様で、町長は渋々…という感じだったけど、結局ハンスと弟子のペーターは町を出て都会のコペンハーゲンへ。
コペンハーゲンにやってきたハンスはバレエ団のプリマドンナ・マダムドーロに、絵に描いた様な一目惚れ(笑)
ドーロの事を考えると顔がデレッと緩み、ドーロの為と聞くと急に張り切った顔になる…味方さんの演技が非常にわかり易かった(笑)
この作品は序盤からダンスシーンが多いけど、場面がコペンハーゲンに移ってからは特に頻繁にバレエシーンが出てきた。
バレエの事は良くわからないけど、それでも演技の最中から拍手が巻き起こる程のその演技がどれだけ凄いかはわかった。
良席を取れたから余計なんだろうけど、本当に目と鼻の先で踊られるバレエは迫力満点でした。
ドーロは顔こそメイクでわからないけど、衣装から広く覗いている背中の汗の量は半端なかったです、背中に大量のオイルでも塗ってるんじゃないかってくらい。
憧れのドーロが実はバレエ団の振付師ニールスの妻だと知っても恋を諦め切れずに気持ちを伝える為に書いたという『人魚姫』
医者に髪を剃られてしまったが為に虐められていた子供を慰める為に話して聞かせた『みにくいアヒルの子』
オーデンセに戻ってから子供達に読んで聞かせ、一緒に聞いてた大人達まで感動していた『マッチ売りの少女』
劇団四季の独立した作品としても上演されている『はだかの王様』
知ってる童話が次々に出てきます、もう一度童話を読んでみたいと思った物も中には。
第二幕最大の見せ場は、やはりバレエ『人魚姫』でしょう。
ドーロに捧げた『人魚姫』をニールスもドーロも気に入り、バレエに仕上げそれを実演してみせるシーン。
人魚姫…オレ個人的には童話としての人魚姫は正直馴染みがありません。
しかし、それが後に『リトルマーメイド』としてディズニーの手で生まれ変わった作品だと言われれば話は別です(笑)
ハンスが語り、ドーロを始めとする数人のバレリーナが踊るそのシーンは美しい以外の何物でもなく。
付け睫毛のせいか、自分が愛した王子が他の女性に取られた時の人魚姫(ドーロ)の顔が必要以上に悲しげに見えた(笑)
実際の舞台を観て初めてわかったんだけど、このシーンでは(実際の舞台では無く劇中の)赤い幕が下りるので、このカットと同じシーンは左右からサーッと降りてくる幕と幕の間のわずかな隙間からわずかな時間だけ見えるのです。
少なくともサイドブロックの席からでは綺麗には見えないんじゃないかと思います。
それがきっちり見えたのが感動だった。
四季の作品の中には、本当にセンターで観なきゃお目にかかれないシーンがある作品が幾つかあると言いますが(アイーダの石牢でのキスシーンとかね)これもまた、そう言ったシーンの1つなのかも知れません。
結局ハンスの恋は実らないけど、ドーロやニールスとの出会いがハンスに童話作家としての道を開く、そんな心温まるお芝居でした。
芝居終了後はバックステージツアー開演までロビーでしばし待機。
ライオンキングは12年半を掛けてとんでもない上演記録を作ってます。
舞台監督や音響、照明の各オペレーターによる舞台装置の説明や実演のあと、いよいよ普段は見る事が出来ない舞台の袖中へ。
劇中に暗転無しにセットが動くのは、動きも滑らかなのでてっきり機械仕掛けなのかと思ってたら(お隣のライオンキングは機械仕掛けらしく、機械か人力かは作品によるらしい)アンデルセンのセットは100%人力による移動で、大きなセットを小柄な女性スタッフが1人でゴロゴロ動かしてたりしてびっくり。
また、照明やスピーカーの他に緞帳や大道具を釣ったりするバトンも奥で屈強なお兄さん達が綱を引っ張って操作してたりと、アナログな世界にこれまたビックリ。
成人男性よりやや背が高い程度のセットの上に上ると、そこからの視線は二階席最前列と同じ位の高さ…2mにも満たないセットの上からでもこんなに高いって事は、4m近くあるというライオンキングのプライドロックのセットの上からだとどれだけ高いんだろう。
早替え(着替え)のスペースも袖の奥に骨組みと幕しかない様な質素な感じで、そこに5~6人がいっぺんに入ってギュウギュウになりながら短時間で衣装替えをやってるんだそうな。
華やかに見える舞台袖は正に倉庫と言った感じでした。
スタッフさん達への技術面での質疑応答時間も和やかに進み、楽しいイベントでした。
初のバックステージツアー、貴重な体験でした。
さて、次回の劇団四季観賞はっと。
いよいよ大阪まで遠征します、1人で(笑)
昨年9月以来になる(本人的にはか~な~り)待望のアイーダ、そして京都でオペラ座の怪人を観賞してきます。