劇団四季【クレイジー・フォー・ユー】 | たかびの自己満観劇ブログ
劇団四季『クレイジー・フォー・ユー』(以下、CFY)に行ってきました。

たかびの自己満観劇記

劇場は四季劇場ではなく、埼玉県川口市の川口総合文化センターリリアのメインホール。
 
四季専用劇場、四季専属劇場での公演ではなく、全国のホールを回る全国巡業公演です。
 
関東では浦和の他に浦安、多摩、横須賀など数公演がありましたがどれも遠く、一番近い浦和にした次第。
 
全国公演を観に行くのは1月の『エルコスの祈り』以来2度目ですが、やっぱり四季の常設劇場がある地域の人間からすれば、全国公演は不便…と言うか、ガッカリな要素がいっぱい。
 
常設劇場へ行くのが困難な地域の人の為の全国公演だから仕方ないんだけどね。
 
ちなみにガッカリな内容とは…。
 

その1:カンパニーが同じ劇場に留まらない為、観客が分散しない。
 
どんなに短くても2週間近くやる常設とは違い、1部公演以外は1会場1公演が原則なので、観に行きたい客全員が1つの公演に集中する為大変混雑するのです。
 
今回なんか四季の会の先行初日の発売開始から取りにかかったのに23列目だよ…
 
 
その2:座席選択が出来ない。
 
常設の場合、オンラインで取れば座席表から自由に選択出来るのに、巡業の場合は出来ない。
 
システムの優先順位がブロック(センターorサイド)→列なので、後から取った方が前方の席になる事もしばしば…。
 
ちなみに今回は、23列センターを取って、翌々日に見たら17列サイド(センター寄り)で、激しく凹みました。
 

その3:結局東京で待ってりゃいつかは観れる。
 
四季もレパートリーが無限にあるワケじゃないので再演を繰り返すワケです。
 
お蔵入りするか上演権を手放すかしない限りは、それが近い未来だろうと遠い未来だろうと、いつかは観れるのが常設地域の強み。
 
特に、キャッツ専用劇場のキャッツシアター(横浜)、ライオンキング専用状態の四季劇場春、美女と野獣ロングラン中の四季劇場夏をカウントから外しても、まだ3件も専用劇場がある東京近郊では、チャンスが巡ってくるサイクルが早いのです。
 
ちなみに今回の公演のチケットは2月に取りましたが、今月に入ってから四季劇場・秋の9月~公演に同じCFYをやる事が発表されました。
 
常設でやるってわかってれば無理に旅公演なんか取らなかったよ…orz
 

さて。
(・ω・)
 
こちらキャストボード。

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主役に、四季トップダンサーの加藤敬二さん、コンタクト以来です。
 
他にも、ヒロインに55steps以来の秋夢子さん、敵役?にスルース以来の志村要さんなど、再見の俳優さんが合計6人います。
 
パンフレットも購入。

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席が遠く、俳優さん達の表情までは見えなかったけど、舞台全体が結構動きの激しい作品で、それを首を右に左に動かさなくても全部見えたのが良かった。
 
舞台の「枠」が視界に入るほど遠い席から観たのは久し振りだったので少し新鮮でした。
 
でも表情で楽しませるシーンも多かったので、やっぱり表情が見える位の席から観たかったなぁ。
 
1930年代のアメリカを舞台にテネシーの寂れた劇場を、ニューヨークのダンス好きな銀行マンがなんとかして救い出そうと奮闘する物語。
 
『一番好きな人と観たいとびきりハッピーなミュージカル』というキャッチが印象的なミュージカル・コメディでした。
 
んだば雑感。
 

◇ジャンル的にはミュージカル・コメディ。コメディというだけあり、いわゆるミュージカル・プレイと比べると全体的に笑いを狙った演出が占める比率が非常に多かった。
 
◇また、テンポ良く進む展開、ダイナミックなダンス、歌よりダンスに比重を置いたパフォーマンスメインな構成でした。
 
◇主役のボビー・チャイルド、ダンスがとにかく凄く、さすが四季トップダンサーの貫禄。
 
◇…がしかし、不器用でどこか頼りない直向きなキャラという、ダンスの迫力とのギャップの凄さが面白かった。
 
◇『コンタクト』のマイケル・ワイリー役と言い、今回『CFY』のボビー・チャイルド役と言い、加藤敬二さんが演じる役は何故に頼りなさげな役が目立つんだろう?(しかも似合ってる)
 
◇ヒロインのポリー・ベーカー役の秋夢子さん、中国人の女優さんですが、台詞になると時々(ん?)と違和感を感じる独特の濁り方をするのが気になりましたが、歌唱力はハンパないなぁと。
 
◇ビブラートの波が目に見えるんじゃないかって位(笑)
 
◇ヤケにキスシーンが多かったなぁと…(笑)
 
◇ランク・ホーキンス役の志村要さん、前回観たスルースのアンドリュー・ワイク役といい、ずる賢くてやや陰湿なキャラが似合いますな(笑)
 
◇PVで聞いた台詞が聞こえる度、PVで観たシーンを観る度、あれはこのシーンだったのかぁと確認しながら観たり。
 
◇CFYの象徴的なナンバー『I Got Rhythm』の♪こ~のリズ~ムこ~のミュージックこ~の恋~他にはいらな~いっチャッチャ!は、作品の底抜けな明るさを表現したメロディーと、ポリーの恋心を表した歌詞で、なんか好きだなぁ(笑)
 
◇笑いばかりかと言えばそうではなくボビーとポリーのラブな部分の裏表がしっかり描かれてました。
 
◇ある日突然現れた男性と恋に落ちて、後にそれが商売敵と知るも、男性の真剣な気持ちに再び恋が燃え上がる…どこかで見た展開だなーと思ってたら、メグ・ライアン主演映画『You've Got Mail』と同じ展開じゃないか(笑)
 
◇ひょっとして、アメリカでは比較的ポピュラーな展開?
 
◇しかしさすがコメディ、終盤のラブ増殖は笑った。
 
◇(ネタバレ)なんかアメリカの作品なのに「よしもと」に通ずる笑いの取り方(ときめいた瞬間に大袈裟に顔を客席に向けたりとか、恋心が伝染病のごとく広がったりとか)が数ヶ所にあったけど、これはオリジナルだろうか?それとも浅利演出によるものだろうか?
 
◇基本的にアメリカ人と日本人では笑いのポイントが全然違うらしいので、多分浅利演出だな。
 
◇(ネタバレ)ボビーとアイリーンによる2階廊下での「ザングラーのヅラ」は流れる様な一連のコントに思わず拍手(笑)
 
◇みんなが力を合わせて1つの事を完成させる…昔自分も体験したなぁと。
 
◇若い時しかなかなか体験出来ない事だよなぁ。
 
◇マンマ・ミーア!とは違った種類のハッピーな気持ちになりました。
 
 
四季劇場秋で行われる東京公演で良席狙いをするかどうするか悩み中。