劇団四季【ユタと不思議な仲間たち】 | たかびの自己満観劇ブログ
今夜は四季劇場・秋で上演された劇団四季オリジナルミュージカル『ユタと不思議な仲間たち』を鑑賞してきました。

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今週だけで四季鑑賞3回…の筈が自分のポカで4回になっちゃった事でお馴染み、毎度どうもボクです。
 
『みんなはひとりのために、ひとりはみんなのために』
 
懐かしいな~って感じた人は果たしてどの位いるでしょう?
 
小学生用の合唱曲として『NHKみんなのうた』に掲載された曲なので、小学生の時に歌った人も多いのでは?
 
もちろんオレも歌いました。
 
元々はトランザムというバンド(一時期、秋元康とタッグを組んで、とんねるず等への楽曲提供が目立ってたベーシストの後藤次利が所属してたバンド)の曲らしいんだけど、それと同時にオレが生まれる前の時代から『ユタと不思議な仲間たち』のテーマ曲でもあるそうです(笑)
 

改めて作曲者の名前を見ると、なるほど。
 
四季オリジナルミュージカルの楽曲の多くを手掛ける故・三木たかしさんです。
 
↑三木たかしさんを知らない人は、テレサ・テンの『時の流れに身を任せ』とか『つぐない』とか作った方だと思っていただければ。
 
あ、あと…
 
♪そうだ!恐れないでみんなの為に、愛と勇気だけが友達さ~♪
 
↑これも三木たかしさんの曲。作詞はアンパンマン原作者のやなせたかしさんなので、ダブルたかしなのです。
 

『ユタと不思議な仲間たち』は、東北地方を舞台に都会からの転校生勇太(“ユタ”は“ゆうた”の訛り)と座敷わらしの触れ合いを通じて生きる事の素晴らしさを訴え掛ける作品で『夢から醒めた夢』と同様に元は子供向けファミリーミュージカルだった作品だそうです。
 
一応、一般作品になった『夢から醒めた夢』とは違い、ユタは現在もファミリーミュージカル扱いなのかな?
 
奇しくもこの時期に『東北』『生きる』をテーマにした作品を上演するのは何かと色々な意見もあるんでしょうけど…。
 

こちら、今回のキャストボード。

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ボードを見て、おや?と思った。
 
先月、同じ四季劇場・秋で観た『夢から醒めた夢』に出ていた役者さんが、そのまま4人も出てるんだもん。
 
ペドロ→部長
ヒノデロ→夢の配達人
クルミ先生→老婦人
一郎→メソ
 

東京公演の後、名古屋公演が明日28日に開幕して、9月から全国巡業公演に出る“夢醒め”カンパニーにはついて行かずに、東京でユタカンパニーにスライドしたのかな。
(・ω・)
 
今回のユタ、全16人の役者のうち半分の8名(のうち半分は夢醒めからスライド)は過去に別の作品で観た事ある役者さんだったけど、段々同じ役者さんを観る率が上がってきたなぁと。
 
パンフ購入。

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こちら、四季会員限定で夢醒めとユタ両方鑑賞した人への『座敷わらしからのプレゼント』

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座敷わらし達5人の姿がプリントされたオリジナルの手拭い♪
 
座席は前から2列目どセンター。
 
いわゆる大型海外ミュージカル以外の作品では前から3列目以内の良席が取れる回数が増えてきた♪
( ̄^ ̄)えへん
 
んだば雑感を箇条書きちっくに。
 

◇このお芝居、やっぱり最初に目が行くのが方言なんじゃないかなぁ。ユタ以外全員の台詞が南部弁なんだもん。
 
◇出演する役者も殆どが実際に東北出身だそうで、パンフのキャスト紹介欄にも出身地が書いてありました。
 
◇南部弁は台詞として聞いてると最初はかなり違和感があるんだけど、津軽弁みたいな本当に理解が困難な言葉じゃない為か、後半には全然違和感なく聞いてた。
 
◇舞台設定と舞台装置が作り出す東北の素朴な村という世界観とは裏腹に、座敷わらしの登場シーンなどいわゆる“異空間”を現す為にスモークにレーザーを当てて世界を描き出す手法が使われていて面白かった。
 
◇幾ら「素朴で純粋無垢で献身的な良い子」を現す為とは言え、小夜子ちゃんはちょっと素朴過ぎないかなーって気はしたな~。
 
◇まんがにっぽん昔ばなしの世界からそのまま飛び出してきた様なビジュアルだし、時代設定的にはどちらかと言えばユタや村人達より座敷わらし達に近い気がする(笑)
 
◇ファミリーミュージカルという事で、子供達が格好を見ただけで設定を理解出来る様にという事なんだろうな。
 
◇しかし、その小夜子や座敷わらし達が溶け込む様な背景…こんな場所に行ってみたい、旅行で(ここ重要)
 
◇喧嘩をダンスで現してるシーンが格好良かったな。
 
◇フライングなど子供が喜ぶ演出も。
 
◇フライング中は背景がスクリーンになり雲の上が映ってるんだけど、実物の役者の方には(あ、あるな)程度にしか気にならない吊り具が、スクリーンに映った役者の影にはくっきり映ってしまっていて、かなり気になったのが残念だった。
 
◇生きる自信を失って弱音を吐くユタに対してペドロが言う『もっと生ぎでるっつごどを大事にするもんだよ。いいが、生ぎでるっづごどはな、それはそれだけでたいしたいいもんなんだぞ』という台詞は本当に響くなぁ、普段考えもしない事だから。
 
◇実際の世界は生きてると言うより、親や仲間達など関わってきた人達に“生かして貰ってる”って言葉の方が正解だと思うから、そう考えると余計に。
 
◇エンディングが何だか土曜ワイドみたいな奥様方が好きそうなドラマみたいだった(笑)
 
◇最後はファミリーミュージカルでは定番の、客席と役者によるテーマ曲の合唱。舞台天井から歌詞ボードが下りてくるのも他のファミリーミュージカルと共通です。
 
◇そしてもう1つファミリーミュージカルの定番と言えば、役者達による終演後のお見送り。
 
◇オレはペドロ(菊池正さん)と小夜子(奥平光紀さん)の主役級のお二人と握手してきました♪
 
◇有名な海外ミュージカルばかりではなく、子供が楽しめて大人が感動出来るファミリーミュージカルもたまにはいいな。
 
◇『エルコスの祈り』以来2度目(「エルリックコスモスの239時間」から数えたら3度目?)のファミリーミュージカルでしたが、楽しめました。
 

さぁて次回の劇団四季鑑賞は?
 

ストレートプレイの『ヴェニスの商人』です。
 
シェイクスピアですよシェイクスピア。
 
今後しばらく、四季の鑑賞ペースはまた月1回程度に戻ります。

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