アイーダ、55stepsに続き3度目の海です。
さてマンマ・ミーア!
同名の映画もありましたが、オリジナルはABBAの名曲MAMMA MIA!(ママ・ミア)
そしてその名の通り、MAMMA
MIA!を始めとする作中の全ての歌唱曲がABBAの楽曲という作品、いわゆるジュークボックスミュージカルです。
昨年12月に6年振りの東京公演が開幕して以来大人気らしく、今回も満員でした。
主役のドナ・シェリダンは今月21日にドナデビューしたばかりの樋口麻美さん。
↑樋口さんはマンマ・ミーア!のカンパニーに加わったばかりでパンフレットに刷り込む事が出来なかったのか、役者紹介の欄に後から印刷されたカードが挟まれてました(笑)
娘の結婚を控えた未婚の母ドナと、顔も知らない父親だけど自分の結婚式にはヴァージンロードのエスコートをして欲しいと願う娘のソフィ、そして現れたサム、ハリー、ビルという3人の「父親候補」…果たして結婚式はどうなる…というお話。
んだば箇条書き風に感想文を。
◇全曲ABBAナンバー、知ってる曲も多く良かった。
◇他のミュージカルの様にミュージカル用に作られた曲ではなく、既存のPOPナンバーばかりなので、他のミュージカルとは少し感覚が違うかな。
◇マイクを使って歌うシーンも幾つかあり、ミュージカルよりライブを観てる感覚に陥る事が多かった。
◇第一幕は本当に楽しく賑やかに、そして第二幕は移り変わる心の描写と修羅場を迎えんとする緊張感。
◇主役のドナ役の樋口麻美さんと、お相手役となるサム役の阿久津陽一郎さんの組み合わせ…紐解くと実に奧深い。
◇樋口さんは元々はドナの娘のソフィ役の日本オリジナルキャスト、そしてソフィからドナに転身した世界唯一のドナなんです。
◇阿久津さんは元々ソフィの恋人のスカイ役の日本オリジナルキャスト、そしてスカイからサムに転身した世界唯一のサムなんです。
◇世界唯一という事は、当然ブロードウェイ公演にもロンドン公演にもそれを果たした役者はいなかったという意味です。
◇数年前の公演で結婚を控えた恋人同士だった二人が、今回の公演では母と父(かも知れない)という関係で繋がってる。
◇正に、人に歴史ありというか、実に奥深いなぁと。
◇ま…見方を変えれば数年前にソフィとスカイで結婚直前で終わった物語の延長線上で、今回ドナとサムでやっとこさ結婚した事になるワケね…あ、ネタバレ(笑)
◇そんなサム役の阿久津さんはアイーダのラダメス将軍役日本オリジナルキャスト。サムの歌声を聞く度にCDで聴いたラダメスの歌声と被り…あぁラダメスだ、サムってかラダメスだ…みたいな。
◇どことなく自由奔放でツンツンと角があるドナが、ソフィにウエディングドレスを着せてあげる瞬間に見せた『母としての顔』が美しかった…[e:420]
◇大事な娘を嫁に出す親の気持ち…と言うのが少しわかった気がする。
◇そしてクライマックスは、えぇ!そうくる!?と思ってしまう様なサムの行動…(数行前でネタバレしたけど)
◇本当に人生死ぬまで何があるかわからない感じですね。
◇エンディング、I HAVE A DREAM(夢があるから)を歌いながら月明かりに浮かんたソフィとスカイのシルエットは格好良すぎます。
◇カーテンコール、そしてスタンディングオベーションの中歌われたMAMMA MIA!やDANCING QUEEN。
本当に楽しくて、美しくて、素晴らしい作品でした。
結婚っていいな。
さて次回の四季鑑賞予定は来月早々、ミュージカル『コンタクト』です。
楽しみ♪