仕事が休みだった今日は夜から、劇団大富豪さんのお芝居を観に行きました。
今回観に行った『劇団大富豪』は、若手声優さん達が演技の幅を広げる場として旗揚げされた劇団なんだそう。
声優さん絡みの劇団と言えば、現存しているか否かを問わなければ…
『ドラえもん/スネ夫(先代)』肝付兼太さんの劇団21世紀FOX
『タッチ/上杉達也』三ツ矢雄二さんの劇団アルターエゴ
『タッチ/上杉和也』難波圭一さんの劇団シアトリカルベースワンスモア
『うる星やつら/諸星あたる』古川登志夫さんの劇団青社
『アンパンマン/バイキンマン』中尾隆聖さん、『YAWARA!/猪熊柔を追った熱血記者松田耕作』関俊彦さんの81ドラマティックカンパニー
『ドラゴンボール/タオパイパイ&ギニュー特戦隊バータ』岸野幸正さんの劇団岸野組
NHK放送劇団を前身に持ち、所属俳優の多くが声優兼業の劇団テアトル・エコー
などなど、声を聞けば誰もが知っている大御所の声優さん主宰の劇団は意外と多く、有名な声優さんほど俳優業の傍らで声優も兼業していたりするんだけど、今回は同じ声優さん絡みでもそれらとは全く違うらしく、正直出ている声優さんの事は丸きり知りませんでした。
お芝居のタイトル『cage』
ケージ、つまり檻の事ですが、それに刑事という単語を引っ掛けた様で、刑事ドラマの様な設定。
最終的にはcage(檻)に閉じ込められた物の解放、というテーマがあった様です。
コメディという事でウケを狙った演出も多々あり、また出てる役者が声優さんという事もあり、影アナのパートはさすがのモノを見せてもらえたけど、特に最近ゲームの声などを当てている様な比較的若手の声優さん特有の声の出し方が目立ち、いわゆる舞台俳優のやる舞台とは少し違う雰囲気を感じるシーンも。
舞台俳優がやる様な、体の芯から声を発し、その声を客席に定めた1点にぶつける発声法の舞台を見慣れていたので、ちょっと違和感がありました。
初日という事も手伝ってか、台詞のミスも多く目立ち、芝居全体に粗が目立ったイメージ。
声が商売道具の声優さんなんだから、顔の表情や立ち回り的な部分はともかく声出し面では完璧だろうと思いきや、必ずしもそうと言い切れず少し怪しい人もいたり…。
マイミクをして頂いているまゆたけさんは、その中でさすが本職の違いを見せていました(笑)
ただ、これまで見た芝居ではなかった程に感情を表現する役で、かつて見た事ない程絶叫していたので少しビックリしましたが…(笑)
ブログで少し不安になっていたらしい長台詞もクリア出来たみたいで良かったです。
芝居全体として、ややストーリーの前後関係が掴みにくいシーンの移り変わりがあったりして、なかなか1本のシナリオが頭の中で形成出来なかったんだけど、後半に入って芝居が動いてからの感情のぶつけ合いは迫力あって見入ってしまいました。
またまだ改善の余地がある舞台だったと思うので、同じこのお芝居の楽日を見に行けないのが、個人的にかなり残念です。
役者の演技や各場面の演出が、初日と楽日で驚く程変わるのがこういう舞台の面白さだったりするので。
とにかく出演されている皆様には楽日まで頑張って頂きたいです。