劇団ホチキス【イラナイ里】 | たかびの自己満観劇ブログ
昨夜はお知り合いの女優さんが出演するお芝居を観に行ってきました。

たかびの自己満観劇記
今年は何だかんだとお芝居を観に行っていて、今回で4本目。
 
コメディは、もちろんお笑い要素が多いお芝居なんだけど、その分シナリオをしっかり作り、役者の演技もしっかりしていないと、本当にバタバタして終わってしまうので、芝居としては難しい部類だと思います。
 
劇団ホチキス を観に行くのは初めてだけど、ホチキスの役者さんが別のお芝居に客演で出演しているのを観た事があり、その女優さんがコメディというジャンルの芝居では特に必要だと思う演技のインパクトの強さ、それを持ち合わせている役者さんだったので、今回のお芝居でどんな役所なのかを注目している所でした。
 

お知り合いの女優さんもイチオシしているこちらの役者さん、どんな役者さんかと言うと、一言で言ってしまうとアニメのキャラの様な人なんです。
 
現実では出来そうにない大袈裟な表情や動作を出来るのがアニメのキャラだと思いますが、それをやってしまう女優さんなのですよ。
 
綺麗な方なので、余計にそのコミカルさが際立つんです(笑)
 

故にインパクトも特大、彼女が出てくるだけでそれまでの空気がひっくり返ってしまう、そんな存在感の持ち主です。
 

気になったら『劇団ホチキス 小玉久仁子』で検索。
 
 
 
彼女のブログがヒットします(笑)
 
 
 
その他にも個性的かつしっかりとした役者達が演ずるコメディは、数字に支配された人間達を指摘し、大人になるにつれ忘れ勝ちになる夢を追う事の大切さを訴える内容。
 
最近観た中では特に空間的に広い劇場で、それを最大限に利用した立体的な舞台と、その広い空間以上に広い物語の世界。
 
その広い世界で、自分がもし『必要ない存在』だったら?
 
不況だ不況だと言われ、やれ経費の削減だリストラだ、果ては政治家までが無駄を削って財源にするとか言ってるこの時代に、真っ向からぶつかる内容だったんじゃないかなぁと。
 
他人から見ればイラナイモノ、ガラクタ、余計なモノでも、それを人一倍思いを込めて大切にしている人がいる。
 
込められた思いは、数字や計算では計り知れない。
 
そして、いらない必要ないと言われる人でも、どこかにその人を必要としている人がいる。
 

そんな、メッセージが込められたお芝居だったなぁと。
 
表面的には大袈裟なアクションや状況をひっくり返す事で笑いを狙った演出などで作られたコメディでも、本筋のストーリーは大切な事を訴えていたんじゃないかと。
 
そして、それを見事に演じきった役者達。
 
良いお芝居でした。
 
表面的にも内面的にも面白い芝居でした。
 
ただ、1点指摘させてもらえるんであれば、舞台に仕込まれたマイクが役者の足音を拾っちゃうのは如何なものかと…(笑)
 
もし劇団の関係者がこの記事を目にする事があれば、再考の材料にして頂ければと。
 
下手側の一番客席側に突き出した正方形の部分で、マイクが役者の足音拾ってます(笑)
 
意図しての事であれば大変申し訳ないんですが、そうでないならあの音は耳に付きます。
 

そんな訳で機会があれば、劇団ホチキスの別の作品も観てみたいなぁと。
 
あ、もちろん、まゆたけさんにも注目して観てましたよ(笑)
 

次回のお芝居も是非観させて下さいね♪
 

劇団ホチキス/イラナイ里
 
吉祥寺シアターにて15日まで。
 
まだ間に合う!(笑)