劇団ホチキス【ボーナストーク】 | たかびの自己満観劇ブログ
昨夜は劇団ホチキス第25回公演『ボーナストーク』を観に行ってきました。

たかびの自己満観劇記
昨日はマチネとソワレの2回公演だったので、迷った挙げ句ソワレに行く事に。

お知り合いの女優さんが以前に客演した事が切っ掛けで劇団ホチキスの存在を知ったんだけど、その時にホチキスさんの脚本の面白さと演技のレベルの高さ、それに役者の個性の強さを知りました。
 
そして今回はマイミクをして頂いている女優さんとは全く関係ない所でホチキスさんの公演を観に行きました。

劇場は北区にある王子小劇場。

最近は劇団四季ばかり観に行っているので、こういった小劇場に行くのは4月の電動夏子安置システムさんの中野公演以来。

開場から10分位で着き、最前列が空いていたので陣取りましたが、気が付いたら増席の上に増席を繰り返す程の超満員。
 
ストーリーは、入院中のチンピラが悪魔[e:277]を身ごもり、生まれてきた悪魔が魔界の王になる為にチンピラと悪魔が繰り広げるドタバタ。

…と言った感じかな。

このシナリオが凄く良く出来ていて面白い上に、こういった小劇場で演じられる作品に欠かせない笑いの演出がふんだんに散りばめられていて本当に面白かった。
 
チンピラから生まれた悪魔が魔界の王になる為に、チンピラに傲慢、暴食、怠慢など7つの欲の罪を働かせるという試練を科せられ、それを終えるまでチンピラと悪魔は1本のへその緒で繋がれ自由になれない。

初めはお互い拍子抜けする程簡単にクリア出来てしまっていた罪もやがて行き詰まり、協力したり怒鳴りあったりしながら1つ1つ乗り越えて行くうちに、チンピラと悪魔は2人が1本のへその尾で繋がれている事の意味を考え始める。

チンピラが煙たがっていた筈の妻を殺されるなどの出来事を通じてチンピラの中に芽生えた感情が1つ1つの罪をクリアする材料になり、最後の1つ『怠慢』をクリアする為にはチンピラの命がかかると聞いた悪魔は、魔界の王になる事を放棄する。

しかしチンピラは、悪魔が魔王になる為なら命くらいくれてやると言い放つ。

命の放棄=生きる事への『怠慢』と判断され、悪魔の意志とは関係なく試練は満たされ、悪魔は魔界へ帰って行く。

そしてチンピラには成功報酬として、命に関わる事以外の願いを1つだけ叶えると約束される。

その願いは舞台の外へは聞こえなかったが、その願いは確かに叶った…。

本当に良く出来たシナリオとそれを表現する役者の技術、そして迫真の演技を間近に観られる小劇場の魅力を楽しんできました。

劇場ホチキス25回公演『ボーナストーク』

31日14時いよいよ千秋楽公演。