劇団四季【アイーダ】(4回目) | たかびの自己満観劇ブログ
定休日の昨日は劇団四季アイーダをお一人様してきました。

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アイーダの鑑賞は東京初演時から数えて今回4度目。
 
本当は今月は行く予定はなかったんですが、プレステージイベントに釣られて急遽チケットを購入。
 
こちらキャストボード。

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前回鑑賞時から主要キャストは以下の通り。
 
メレブ:大空卓鵬さん→有賀光一さん
 
アモナスロ:川原洋一郎さん→石原義文さん
 
ファラオ:石原義文さん→田代隆秀さん
 

先月ファラオだった石原さんがアモナスロにスライドするという役所的に些か複雑な心境であろうキャス変がありましたが、先週観たオペラ座でもキャストは変わらず役だけ変わった事例がありました。
 
有賀さんは壁抜け男の新聞売り以来ですね。
 
今回は急遽のチケット購入だった為、座席はめったに座らないサイドブロック。
 
下手サイド5列(4列)中央寄り。
 
石牢のラブシーンこそ見えないものの、『迷いつつ』や『私は知っている』など下手寄りで行われるシーンも少なくないので嫌いではありません。
 
客入りは相変わらず酷かったな。
 
1階は後方の通路より後ろは誰1人いない。
 
こんなに素晴らしい作品なのに何故こんなに集客悪いんだろう?
 
やっぱり子供受けしない作品だってのは大きいんだろうな。
 
んだば雑感を箇条書きで。
 
◇オープニングの博物館、毎回気になるんだけど、何故アムネリス以外は服装を白と薄いベージュで統一してるんだろう?みんな白一色なんてパッと見不自然だけど、敢えてそれをやってるんだから、何か意味があるんだろうな。派手な色の衣装を着たアムネリスを浮かせる為?
 
◇博物館シーン、上手側にあるアムネリスが収まってるケースの後ろの壁に反射光みたいのが写ってるんだけど、くっきり顔の形をしてる光があった。あれは意図的?偶然?
 
◇大和アムネは歌い方がCDの佐渡アムネに少し近くなった気がします。
 
◇『愛の物語』のラストの「結ぶのは愛」の部分の歌い方も、先月見た時までは「あ~い~」だったんだけど、今回はCDの佐渡アムネと同じ様に「あぁい~」と一音余分に挟んでた。これを聴いて「お?」と思ったよね。
 
◇まぁ、続く「時は古代エジプトの物語」は、相変わらず古代の「こ」に独特の破裂音があったけど。
 
◇続く阿久津ラダメス、「広がる明日へと」は先月みたく「あ゛っすーへとー」とがなり系で歌わず、ストレートに歌ってました。喉の調子が良くないのかな?
 
◇殺陣のシーン、リハで蹴りが強く入っちゃってたエジプト兵さんは今回も派手に吹っ飛ばされてましたが、顔はそんなに歪んでなかったので大丈夫だったのでしょう。
 
◇アイーダがエジプト兵を捕らえ、そしてラダメスが兵に命令を出してヌビアの捕虜に刃を当てさせた時、前回ラダメスは「さぁ、どうする?」ってジェスチャーをしていたと思うんだけど、今回は右手と左手の動きが完全に独立していて、右手は「大人しく剣を渡せ」って言ってる様に見えた。
 
◇アイーダに背中を流させる為に上着を脱いだラダメス…もうビックリ。先月鑑賞時は、ある女性は『新人プロレスラー』またある女性は『Bカップ』と称していた阿久津ラダの凄まじい大胸筋が、見るも無残な垂れ下がり方をしてた!(爆)あれじゃBカップというより、おばあちゃんだよ!(爆)
 
◇多分、開幕からずっとダニと共に眠り干した猿の肉を食べた結果があの筋肉の衰退なんでしょう(爆)
 
◇メレブは有賀さんになって急にセリフが生き生きして来たなぁと。大空メレブは台詞真っ平だったもんなぁ。
 
◇有賀メレブの表情は、相手の表情を伺うというか相手を試そうとしてる表情が多かった気がする。
 
◇台詞では過去に見たワイスメレブ、金田メレブ、大空メレブに比べて圧倒的に安定している感じがした有賀メレブだけど、やっぱり『どうもおかしい』の♪ありえ~ない~の音程はキツいらしく、かなり不安定だった。あの曲のメレブパートってかなり難しいんだろうけど、どのメレブが一番上手く歌えるのかな?
 
◇今回の夢子アイーダは台詞中「ら行」の音を何回か落としてしまっていたのが気になった。
 
◇歌声のバランスや迫力はみんな先月の比じゃない位良かった。やっぱり開幕直後ってあまり良くないのかな。
 
◇夏の大阪以来ガッカリキャストだと思ってた大和アムネ、今回の鑑賞で完全にガッカリじゃなくなりました(笑)
 
◇免疫云々ではなく、大和アムネ自体凄く安定してきていると言うか、ガッカリの一番の要因だった一幕と二幕の差の無さが、改善されてきてる様に思う。
 
◇大和アムネに足りなかったキャピキャピ感、今回見てて足りない!って程足りないとは思わなかったな。前の方で観てたら特に一幕は、表情が(その衣装とアクセサリー並に)キラキラしてるシーンも多かったと思う。
 
◇そして『お洒落は私の切り札』を聴いて、また「お!」と思う点があった。
 
◇♪いえ~い!の弾けっ振りは毎回、いいなーと思ってただけど、その直後の♪お洒落は私のきーりーふーっっっだあぁぁぁあああぁ~の部分。先月までは♪だぁぁ~の部分、頑張って声を張り上げました感が伝わって来る様な力みを感じたんだけど、今回は凄く自然にその音域が出てたと思う。
 
◇ファラオがラダメスとアムネリスの結婚を命ずるシーン、毎回思うんだけどファラオが突然苦しみ始めて吐血した時に、本来であれば一番に周りに指示を出さなければいけない立場であろうゾーザーが、ピクリとも動かずに、むしろ「新しい王に乾杯」とか言っちゃってるのって、明らかに怪しくない?(笑)
 
もちろん、直前にゾーザーが部下に命じてファラオの杯にヒ素を盛らせてるのは解るし、ゾーザーの陰謀を表すシーンなんだろうけど、余りに異常な落ち着っ振りがあからさま過ぎて周りに怪しまれないのかなーと思う。
 
◇今回は『ローブのダンス』の高揚感が半端なかったな。激しいダンスでどんどん熱が上がってきて、それを受けての♪あなた達の望みは今私を変えた~。もうその凄まじい熱量に、4回目の鑑賞で初めてこのシーンに涙が出た。
 
◇『迷いつつ』の後、アイーダが「愛してるわ」と言って、ラダメスが「聞こえたぞ、もう一度行ってくれ!これは命令だ!」って返した時に、アイーダがわざとっぽく口を両手で押さえてイヤイヤするのが愛らしくて大好き(笑)
 
◇『神が愛するヌビア』の迫力はもう毎回凄いのですが、やはりネヘブカは残念の一言。前の方で見てたから辛うじてハイトーンも聴こえてきたけど、もっともっと迫力が欲しい…松本ネヘの迫力には叶わないにしても、少しでも近くを目指して欲しい。
 
◇二幕『どうしたらいい』のラストは、今回が一番バランス良く聴こえたな。CDの様なバランス良いハモリをライブで再現するのは困難なのかも知れないけど、少しでも近づいて欲しい。
 
◇アモナスロは先週までファラオだった石原さんですが、もうがっかり。アモナスロの声が優し過ぎる…川原アモナスロや牧野アモナスロの様なドスの効いた声こそアモナスロだと思っていたので、この声にはガッカリでした。
 
◇アモナスロに「お主、剣は使えるのか?」と言われたネレブが「…私?」と答えるシーン。有賀メレブはそれまでの芝居の空気の流れを完全に止めました(笑)口調的には大空メレブも近いんだけど、それまでの台詞の抑揚があったからあそこまで綺麗に落ちたんだろうな。大空メレブはそれまでの台詞が平らだったから落ち方も浅かった気がする。そしてここまで見てると、金田メレブのそれは場のコンセプトからズレている事に気付いた(笑)
 
◇ゲッパイヤーのシーン。ゲッパイヤー!と叫んでるヌビアの民の動きが、何だか猿っぽくて可愛かった(笑)
 
◇桜野ネヘ、今回は「私が…アイーダです!」の台詞が先月見た時より全然良かったなー。
 
◇『星のさだめ』はアイーダがAメロのタイミングを計り損ねた様でアイーダはしばらく間が不安定だったけど、2番サビのラダメスの♪神が~で空気がブワッと持ち上がって最終的には良い感じになってよかった♪
 
◇『星のさだめ』の後にラダメスに別れを告げられたアイーダ。先月は完全に泣き声を殺してたけど、今回は押し殺し気味ながら泣き声が聴こえた。しかし直後に何かを決意した様な鋭い視線を客席に向けたので、立ち直り早!と思ってしまった。
 
◇アムネリスが『真実を見た』を歌いながら、その場で花嫁姿に変わっていくシーンは、本当に楽しみにしていたラダメスとの結婚に対し、ラダメスの気持ちを知ってしまった事で心に蟠りを抱えたまま結婚式に望まなくてはいけない辛さが滲み出ていて切ない。
 
◇アモナスロの脱走を知ったラダメスがゾーザーの命令を静止して『いや、桟橋を包囲しろ!私が行くまで誰一人桟橋に近付けてはならん!』という台詞に、アイーダを逃がしたい気持ちが込められていて、その気持ちはゾーザーの『いや、しかし…』という台詞をラダメスの耳に届かせないほど強かったんだなーと思うと、またそのシーンの意味が違って見えるな。
 
◇桟橋でゾーザーに斬られたメレブが剣をラダメスに渡すシーンはどうしても滑稽に見える。
 
◇渡すんじゃなくてメレブが落とした剣をラダメスが拾ってもいいんじゃないかな。
 
◇最後の審判でアムネリスが『我はイシスの神の子の娘…』と言ってるシーンで、やけに大和さんの目に光が見えたので、あれ…大和さん泣いてる…?と思ってたら『その命令である!』の台詞の後に勢い良くこちら向きに振り返り、その時に目から涙が飛んだのが照明に当たって見えた。あのシーンにはジーンと来たな。
 
◇石牢のシーンは何度見ても感動だな。
 
◇最後の博物館は、最近アイーダ(だった女性)やラダメス(だった男性)より、アムネリスの穏やかな笑顔やその挙動を見てしまう。
 
◇カテコは3度やってから客電が付き、一部のお客が席を立ってしまうも、ほとんどのお客は動かずに拍手を続けたが、そのままバックに流れる『星のさだめ』のオケが終わるまで幕が開かず、まさかこれで終わり?と思ってた所にようやく幕が開き、4度目のカテコ。これはもうスタオベするしかないよね。
 
◇しかし、やっぱりアムネリスはゾーザーの誘いを断るジェスチャーは無かったな、あれ好きなのに(笑)
 
これまでは数ヶ月に一度の鑑賞だったアイーダも、先月から7月まで毎月鑑賞にしたら、ちょっとした演技の変化も何となくわかる様になったなぁ。
 

そんなワケで、アイーダ4度目終了し、今月の四季鑑賞はこれで終わり。
 
来月は5日キャッツ、12日アイーダ、20日アスペクツ・オブ・ラブを観に行きます。