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『消された景気後退①』三橋貴明 AJER2019.2.19
https://youtu.be/TDwjw0xpMmw
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【一般参加可能な講演会のお知らせ】
衆議院議員あんどう裕・第一回日本の未来を考えるセミナー
https://www.andouhiroshi.jp/japan-future
2019年3月9日(土) 15:00-
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三橋TV第56回【衝撃!ファーウェイCFO逮捕の理由】
https://youtu.be/2kERghuxUf4
消費税増税「凍結」「減税」「延期」の最後のタイミング(19年4-5月)が近づいているせいか、またぞろ財政破綻論者の「嘘の財政破綻論」が幅を利かし始めました。
彼らのレトリックは、基本的には散々に論破しつくされたものばかりなのですが、初めから「嘘で世論を誘導すること」が目的であるため、中身はどうでもいいのです。論理の整合性も関係ありません。
言い尽くされ、散々に「事実」「データ」で否定された破綻ロジックであっても、ひたすら繰り返す。この種の「詭弁ジャー」と議論することは無駄です。何しろ、彼らには、
「日本国民を豊かにする」
「日本国民が安全に暮らせるようにする」
といった、経世済民の精神は皆無なのです。
詭弁ジャーといえば、増税サポーターズの皆さんも同じでございますね。事実はどうでもいい。とにかく、「安倍政権の経済政策は巧くいっている」と過去に自分がした発言について否定したくない。
どれだけデータを示され、間違っていることを証明されても、
・ 痛いところを突かれてもスルーし、話を逸らす
・ 絶対に間違いを認めない
・ 極論を言い出す
・ 相手の言葉を勝手に解釈し、藁人形を創り出す
・ 相対化する(あいつだって○○じゃないか!)
・ 人格攻撃をする
・ ツイッターでブロックする(笑)
などの、陳腐な行動を繰り返すだけでございます。この種の行動を一度でもとった人は、わたくしは相手に致しませんので、悪しからず。嘘つきや詐欺師と議論はできませんよ。
逆に、わたくしと異なる考えの方、あるいは「異なる考えに見える方」であっても、まともな人(嘘つきや詐欺師ではない)ならば、対談等のお仕事をお引き受けいたします。目的として「国民が豊かになる」を共有して下さるならば、別に議論に勝とうが負けようが、論破しようが論破されようが、どうでもいいです。
それにしても、財政破綻論者はまさに雨後の筍のごとく、次々にわいてきます。
最近では、明石順平が野党に食い込んでいるので、与野党ともに財政破綻論が強まるでしょう。
とはいえ、今日は磯山友幸。
『国の借金「1100兆円超え」でも政府が歳出を減らさないワケ 政治家も官僚も財政肥大化には賛成
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59971
◇過去最大の1100兆円
「国の借金」が1100兆円を超え、過去最大になった。財務省が2月8日に発表した「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」によると、2018年12月末時点で1100兆5266億円と1年前に比べて1.4%、14.7兆円余り増加した。
いわゆる「国の借金」の水準については、GDP(国内総生産)の200%という先進国内で最悪の財政状態で、このままでは早晩、財政破綻を引き起こすという見方がある一方で、国が持つ資産を差し引いた「純債務」はそれほど大きくないので、大騒ぎするほどではない、という主張もあり意見が分かれるが、残高が増え続けている事実は否定しようがない。
借金を減らすには、いくつか方法があるが、まず初めにやらなければならないのが支出を減らすこと。年収600万円ならば支出も600万円に近づけるというのは当たり前の事だ。国で言えば、プライマリーバランス、基礎的財政収支の均衡である。
基礎的財政収支とは、借金による収入や、返済などを除外した、行政に毎年かかる金額の収支。今も毎年10兆円弱の赤字が続いている。
政府は当初、2020年度にこのプライマリーバランスを黒字化すると言っていたのだが、すでに5年の先送りが決まっている。赤字の垂れ流しが続くのだ。(後略)』
もはやどこから突っ込んでいいのか分かりませんが、とりあえず日本政府は緊縮財政です。
【日本の一般企業、政府、家計、海外の資金過不足(兆円)】
http://mtdata.jp/data_62.html#kabusoku
緊縮財政ではないというならば、政府の資金不足(財政赤字)が減少していっている「現実」を説明できません。
その上で、まずは「1100兆円超え」とやらですが、
「だから、何?」
としか言いようがないのです。
【日本の政府の長期債務残高と対GDP比率】
http://mtdata.jp/data_62.html#saimu
政府の負債残高の絶対額を問題視するならば、1970年の7.3兆円(政府(地方含む)の長期債務残高ベース)が、2018年には1100兆円越え。
実に、152倍!!!!になったわけですが、何で「国の借金(←嘘。政府の負債)」が152倍になったにも関わらず、未だに破綻しないの?
さらに、
「国が持つ資産を差し引いた「純債務」はそれほど大きくないので、大騒ぎするほどではない、という主張もあり」
って、こんな本質ではないことを主張している人は、何も知らない素人です。
単に、日本国債は100%日本円建てで、日本銀行が国債を買い入れれば政府の実質的な返済負担、利払い負担が消滅し、現実に日銀が国債の45%以上を保有するに至っているにも関わらず、「はいぱ~いんふれ~しょん」とやらにもなっていない。むしろ、日本円建ての国債をどうすれば「ザイセイハタ~ンッ!」になれるのか、教えろ、こら。というのが真実です。
ところが、追い詰められた財政破綻論者は、
「純債務はそれほど大きくないので、大騒ぎするほどではないというが」(←こんな本質ではないどうでもいいことで財政破綻論を否定するバカはさすがにいないでしょう)
「国債を保有しているのが日本国民だから大丈夫だというが」(←吉川洋が、藤井聡先生との対談の際に言っていた)
と、藁人形を創り出し、「藁人形の理論を否定する」形で、財政破綻否定論を否定しようとするのです。
例えば、純債務云々でいえば、
「純債務は小さいというが、政府の資産はすぐに現金化できないものばかりじゃないか! これでは借金を返済することはできない!」
債権者-債務者の関係でいえば、
「日本国民が国債を保有していも、借金は借金で、将来世代が返済しなければならない」
といった「反論」を藁人形に対してすることで、財政破綻否定論を貶めるわけです。
誰も、↑こんなことは言っておらんだろが。
日本政府の負債は100%日本円建てで、子会社の日本銀行がおカネ(日銀当座預金)を発行し、国債を買い取るだけで実質的な返済が不要になるため、財政破綻しようがない。政府の金融資産がゼロで、政府の負債=純負債であっても、日本円建てである以上、返済不能になることはあり得ない。というか、できない。
そもそも、資本主義国は「負債」が増え続けるもの。本来は企業が負債を増やすのだが、デフレで企業が借り入れや投資を減らしている以上、政府が負債を「増やさなければならない」。
それ以前に、日本政府の国債は基本的には借り換えられるので、返済の必要がない。
財政健全化の定義は「政府の負債を減らす」ではなく、中長期的に政府の負債対GDP比率を引き下げていくこと。そのために必要なのは負債返済ではなく、GDP成長(経済成長)。
政府の国債発行が、家計の銀行預金というおカネを生み出している。
日銀のリバライガ~ッ!!! 面倒くさいので、これ→。 日銀破綻という妄想論
ところが、おカネ、国債発行、日銀当座預金、政府小切手、財政、GDPといった概念を知らない、というか教えてもらっていない国民は、陳腐な財政破綻論にすぐに騙される。
挙句の果てに、実際には安倍政権は緊縮財政であるにも関わらず、磯山のような財政破綻論者に騙され、
「ああ、安倍政権は相変わらずバラマキしているのか。ならば、緊縮財政に転じなければ」
と、二重の意味で間違えている思考に至る。
この手の「日本を亡国に追い込む」財政破綻論の攻勢を打ち砕くにはどうしたらいいのでしょうか。やはり、財政やおカネ、経済、GDP等について正しく理解する政治家、政党が必要です。
一つだけでも確固たる政党があれば、相当に流れを変えられます。さあ、どうします?
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