イタリア 対 日本

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チャンネルAJER2011.7.12

チャンネルAJER2011.7.12(1)三橋貴明

http://www.youtube.com/watch?v=v37HPV-cePU

チャンネルAJER2011.7.12(2)三橋貴明

http://www.youtube.com/watch?v=AaJ329v1u6A


 塾生の皆様。昨日はお暑い中、三橋経済塾にご出席頂き、まことにありがとうございました。早くも講義の目的(裏目的)である「グラフからストーリーを読み解く」ことを始められている方が増え、大変、嬉しく存じます。


 この「グラフからストーリーを読み解く」ことは、別に国家経済のみならず、ミクロレベルでも大変有効なスキルでございます。


 さて、クルーグマンがNYTに面白いコラムを書いていましたので、つたない三橋訳でご紹介。(おかしな訳があったらご指摘ください。修正します。)


Italy Versus Japan
http://krugman.blogs.nytimes.com/2011/07/16/italy-versus-japan/
A question (to which I don’t have the full answer): why are the interest rates on Italian and Japanese debt so different? As of right now, 10-year Japanese bonds are yielding 1.09%; 10-year Italian bonds 5.76%.
I ask this because in a number of ways the two countries look similar. Both have high debt levels, although Japan’s is higher. Both have awful demography. In other respects, the numbers if anything favor Italy, which has a much smaller current deficit as a percentage of GDP.
So what’s going on? I normally argue that members of the euro zone that have excessive costs — which certainly includes Italy — face a straightjacket in the sense that they will be forced to go through a period of grinding deflation to restore competitiveness. But while Japan has its own currency, it’s suffering from its own deflation all the same.
What is true is that the Bank of Japan is keeping rates at zero, while the European Central Bank seems determined to raise rates. Is that enough to explain the difference? Or is it something about the absence of a proper lender-of-last-resort function?
Or, finally, do Japanese politics — for all their disappointments — just look more mature than those of Italy?
I actually don’t have a firm view. But it seems to be an important puzzle to resolve..』


イタリア対日本
 ある問題(私はその答えを完全には知らない)がある。なぜ、イタリアの政府の負債に対する金利は、日本のそれとここまで異なるのだろうか。現時点で、日本の十年債の金利は1.09%で、イタリアは5.76%だ。
 なぜそんな疑問を抱くかといえば、ある面で両国は似ているように見えるからだ。両国共に政府の負債が巨額だ(とはいえ、日本の方が巨額だが)。両国共に酷い人口統計学を持つ(三橋注:人口が減っている、という意味だと思います。)。他の面は、財政赤字が対GDP比で低いなど、どちらかといえばイタリアの方がマシに見える。
 結局、何が起きているのか。私は普段は、イタリアを含む、ユーロ圏の国々が持つ厳しいコストについて主張している。すなわち、彼らが競争力を回復するためには、やむを得ずデフレの期間に耐えなければならないというコストだ。しかし、日本は独自通貨のくせに、デフレに苦しんでいる。
 ECBが利上げを決心したと思われる一方で、日本銀行はゼロ金利を維持している。これだけで、日伊両国の違いを説明するのに充分だろうか。最後の貸し手の機能の欠如について、他に何かあるだろうか。
 または、最終的に日本の政治(多くの日本人が失望している)がイタリアのそれよりも成熟しているためなのか。
 私にははっきりしたことが分からない。しかし、それ(政治)は難問を解くための重要なヒントのように思える。』


 ちょっと面白いと思ったのは、クルーグマンが「共通通貨」建ての破綻予備軍、ギリシャ、ポルトガル、アイルランド等は、
「競争力を回復するために、デフレを耐え忍ぶ必要がある」
 と考えている点です。確かに、ユーロ離脱というラディカルな道を選ばない限り、PIGS諸国は緊縮財政によるデフレを耐え忍ばなければなりません(しかも、最終的にいつ回復するか、なかなか読み切れない状況の中で)。


 すなわち、共通通貨に加盟した破綻予備軍は、競争力を回復するほど「国民所得が下落する」まで、緊縮財政を続けなければならないということなのでしょうか。結構、残酷だと思います。


 それはともかく、クルーグマンの問い「なぜ、イタリアの政府の負債に対する金利は、日本のそれとここまで異なるのだろうか?」に対する回答は、表面的には簡単です。すなわち、
「日本が経常収支黒字国、イタリアが経常収支赤字国」
 だからです。


 経常収支黒字国は国内が過剰貯蓄経常収支赤字国は国内が過小貯蓄ですから、クルーグマンの問いに対する回答は、
「日本が過剰貯蓄、イタリアが過小貯蓄だから、日本の金利は低く、イタリアは高い」
 ということになるわけです。


 とはいえ、別にクルーグマンは上記のような表面的なことを疑問に思っているわけではないでしょう。
「なぜ、日本は独自通貨国のくせに、延々とデフレや経常収支の黒字(=国内の消費・投資不足)を続けているのか?」
 こそが、クルーグマンの疑問の本質だと思います。


 すなわち、
「なぜ、日本の政府(財務省)は充分な財政出動を行わず、日銀は充分な金融緩和をしないのか?」
 という疑問です。


 本疑問に対する回答は、本ブログで書き続けてきましたし、これからも書いていきますが、現在の日本の状況は、やはり外国のまともな経済学者から見ると、奇妙奇天烈に写るなんだろうなあ、と思ったわけです。


 個人的には、クルーグマンが最後に書いている通り、「政治こそが重要なヒント」が正解なのだと思います。財務省にしても、日銀にしても、政治がしっかりとした意思を示せば、逆らえません(麻生政権のように嫌がらせは受けますが。)。


 すなわち、政治を適正化しない限り、日本のデフレは今後も延々と続くという話です。


 明日はお待ちかねのマイニチシンブン。


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