菅直人氏を史上最高の名宰相に導くのと同じほどに困難な・・・

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三橋貴明の新刊、続々登場！
　　　

◆日本経済復活の会ネットＴＶ「日本の復興と成長に向けて　その２」　ＮＥＷ！

　前編：http://www.youtube.com/watch?v=spRdf4_vpC4

　後編：http://www.youtube.com/watch?v=KeBDKLFmCbQ

　チャンネルＡＪＥＲの番組がアップデートされました。

　わたくしは火曜日の収録担当なのですが、「火曜日に収録」「水曜日に掲載」「木曜日に紹介」と、結局、皆様にご紹介できるのは毎週木曜日ということになりそうです。

　今回は、主に日本の財政問題の金利面について語っています。

　チャンネルＡＪＥＲには、国家ビジョン研究会の方でもお世話になっている宍戸駿太郎先生も参加されていますが、この先生はすでに８０歳を越えられています。本来は、引退してしかるべきご年齢にも関わらず、最近の日本のデフレ深刻化を見て、

「こりゃあ、ダメだ。俺もやっぱりやらなきゃ！」

　ということで、再び最前線に飛び込むことを決意されたとのことでございます。

　宍戸先生のようなご高齢の方にそこまで危機感を抱かせてしまったのかと、若い世代の日本人として恐縮の至りでございます。

　予想の二倍以上の申込が殺到してしまいまして、三橋経済塾の講義室が変更になりました。最終的な部屋の番号は、本日、明日とご参加頂ける皆様にメールにてお知らせ致しますので、何卒ご留意下さい。

　昨日発売のSAPIO (サピオ) 2011年 6/29号に、「復興と成長を可能にする『普通の政策』が妨害されている！　震災後外国人投資家はむしろ日本買い！この国を売り飛ばしているのは一部の日本人だ」（長いタイトル・・・）が掲載されました。実は、昨年の１１月から今年の五月末まで、外国人投資家は２９週も連続で日本株の買い越しを続けていたのです。
　そんな中において「日本破綻！」「国債暴落！」「円暴落！」などと煽ることを続けているのは、結局、一部の日本人で、それは「なぜか？」にテーマをあてたわけでございます。

　本日、藤井聡先生が参議院の「東日本大震災復興特別委員会」（復興基本法を検討する委員会）における審議の席で、公述人として公述されるそうでございます。要注目です。

　先日のエントリーの予想通り、ギリシャが大混乱になりました。

『ギリシャで２万人が抗議集会、議会を包囲－警察は催涙ガスで鎮圧
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=asR5c3QpXKZY
　ギリシャではパパンドレウ首相が進める追加賃金削減と増税への抗議で、２万人規模の群集が議会を取り囲み、警察は催涙ガスを使って鎮圧にあたった。
　首都アテネ中心部の議会前で約３週間にわたり野営していた参加者に労組支援者たちも加わり、抗議集会は議会警備にあたる警察隊を圧倒する規模に膨らんだ。２大労働組合がストライキに入った15日、港湾や銀行、病院、国営企業が麻痺（まひ）状態に陥った。（後略）』

　パパンドレウ首相の求心力の低下も避けられず、与党議員の一人が、今月の通過を目指す財政緊縮案に反対票を投じると表明しました。さらに、別の与党議員は、やはり財政緊縮案に反対して離党。過半数がギリギリの状態になりつつあります。

　追い詰められつつあるパパンドレウ首相は、自らの辞任と引き換えに野党と妥協を図ろうとしています。どこもかしこも、政治家は大変でございます。　

　ギリシャ国内の方も問題ですが、ユーロ圏財務相の緊急会合の方でも、
「ギリシャにデフォルトを引き起こさせず、投資家の『完全自発的』な償還期限延長を求める」
　という、菅直人氏を今から日本憲政史上最高の名宰相に導くのと同じほどに困難な対応が必要です。とはいえ、民間投資家の『自発的な償還期限延長』は、結局のところデフォルトであるとECBやフランスが主張し、否と叫ぶドイツとの間の溝が深まっています。

　フランスのラガルド財務大臣は、
「クレジットイベント（信用事由）に該当するいかなる措置も排除する」
　との意見を表明しており、ショイブレ独財務相の「自発的な償還期限延長は、デフォルトに当たらない」という強引な屁理屈を全否定しています。

　実際にギリシャに追加支援するIMFは、
「２０１２年までのギリシャの資金需要が満たされる保証がない限り、追加融資は差し控える」
　という方針を示唆しています。

　ギリシャ債について「非自発的な償還期限の延長」を民間投資家が求められ、デフォルトとして見なされると、当たり前ですがIMFの融資は中止になります。

　いよいよ、最終局面ですね。

「菅直人氏を今から名宰相にするのは、神様でも不可能だよ・・・」などと思われた方は、
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