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桜ゼミナール 3月 講師:東谷 暁氏 『ちょっと待てTPP』~日本人の心と生き方を考える~

日 時:平成23年3月6日(日)午後2時~
講 師:東谷 暁 氏 (ジャーナリスト)

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TPP関連新著(東谷中野三橋の共著。飛鳥新社。タイトル未定)出版記念【マスコミが報じないTPP問題をとことん検証する】
東谷暁先生と中野剛志先生と三橋貴明の3名によるトークセッション
 開催決定!
詳しくは、こちらを。
http://mitsuhashi-takaaki.jp/wordpress/?p=5107

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三橋貴明の新刊、続々登場!

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日経ビジネスオンライン第四回
何度でも言う、TPPは「インフレ対策」です 自由貿易が「何を目的にしているか」もう1度振り返る」 掲載中!


 最近、様々な方々(政治家の皆様とか)が、三橋のブログや日経BOの記事や著作を読んでいることを知り、
「時代は変わったなあ・・」
 とつくづく思います。


 そして、時代が変わったといえば、この記事。前半と後半で、「面白いところ」の性質がまるで違う。やるな、J-Cast・・・。


 まずは、前半。


米国格付け会社が国債格下げ それでも円上昇、「安全資産」の評価
http://www.j-cast.com/2011/03/03089374.html
日本国債の格付けが引き下げられた。米格付け会社「スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)」は2011年1月27日、21段階中、上から3番目の「AA(ダブルA)」から1段階引き下1段階引き下げ、「AA-(ダブルAマイナス)」にした。米ムーディーズ・インベスターズ・サービスも2月22日、格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更し、現在は21段階中3番目の「Aa2」から引き下げる可能性を示した。(中略)
ところが、これで「日本売り」になったかというと、そう単純ではない。確かに、S&Pの格下げがあった1月27日の東京外為市場では、1ドル=82円台前半で取引されていた円相場が83円20銭台まで急落、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りも一時、前日比0.015ポイント高い年1.250%まで上昇した。
2月中旬には同利回りは1.3%台半ばへ、10カ月ぶりの水準に上昇した。しかし、その後は中東情勢の緊迫化に伴う世界経済の先行き不透明感が広がるに連れ、「リスク回避通貨」として外為市場では円買いが強まり、1ドル=82円台に戻し、長期金利も1.2%台に逆戻り。ムーディーズが日本国債の見通しを「ネガティブ」とした2月22日の東京債券市場は、国債利回りが1.27%と前日より0.035ポイント低下(国債価格は上昇)し、「ムーディーズの影響はほとんどなかった」(アナリスト)という。
言うまでもなく、日本国債は95%が国内で消化され、海外保有比率が高い欧米とは際立った違いがある。』


 日本国債の95%が国内で消化され、海外保有比率が高い欧米とは際立った違いが有ることが「言うまでもない」とは。。。。
 三年前と比べると、えらい違いです。


 さて、面白さが全然違う後半。


1400兆円以上の個人金融資産の範囲内で、少なくとも現状では「日本国債暴落」などの兆候はなく、むしろ国際的な「安全資産」とみなされているのだ。
ただ、毎年40兆円を上回る国債発行を続けていればいつか、限界が来るはず。慶応義塾大学の土居丈朗教授はテレビなどで「2013年に国と地方の借金が国民の金融資産を上回る」と指摘している。個人金融資産は、住宅ローンなどの負債を差し引くと、実質は1000兆円。国債増発が続く一方、団塊世代のリタイヤで資産が取り崩されていくことから、2、3年で国の借金を国民が買いきれなくなるというのだ。(後略)』


 はい、来ました「1400兆円の家計金融資産を政府の負債が超えると、政府が借金できなくなる」という面白説


 最近、元祖「狼が来るぞ」の伊藤元重先生が財政破綻関連で沈黙してしまった(代わりにTPP推進しています)ため、土居丈朗先生が「狼来るぞ席」を引き継いだんでしょうか。よく分かりませんが。


 いずれにせよ、この「1400兆円の家計の金融資産を」にせよ、「団塊世代のリタイヤで資産が取り崩される」説にせよ、土居先生の財政破綻説は「お金がこの世から消えてしまう」という、異次元空間でしか成立しないロジックに基づいているわけですね。ものすごく笑えまびっくりしました。いまどき、こんな異次元説を言う「教授」が存在したとは・・・・・。


 タイミングよく、まさにこの話をKlugの連載で書いています。


【第91回 バブル崩壊後の政府の負債と家計の資産 後編(1/3)】
http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2011/03/01/012074.php
【第91回 バブル崩壊後の政府の負債と家計の資産 後編(2/3)】
http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2011/03/02/012089.php
【第91回 バブル崩壊後の政府の負債と家計の資産 後編(3/3】
http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2011/03/03/012101.php


【2010年9月末日版 国家のバランスシート(単位:兆円)】


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出典:日本銀行「資金循環統計」

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_32.html#kokkaBS


 政府が国内の過剰貯蓄を借り入れると、確かに貸方(右側)で政府の負債は増えます。しかし、同時に借方(左側)に同額の現預金という資産が誕生するわけです。
 皆さんがお金を借りると、確かに「借金」ができますが、同時に現金が手元に残るのと同じです(当たり前)。


 政府が銀行から借りたお金を景気対策に使うと、借方の政府の現預金が家計の資産(もしくは非金融法人企業の資産)に移ってしまいます。結果、政府が借金をした分、民間の金融資産が増えることになるわけです。


 ちなみに、バブル崩壊時、家計の金融資産は1000兆円程度に過ぎませんでした。それが「政府の負債」とほぼ同じペースで増え続け、今や1400兆円。この期間、ひたすら「政府が借り、家計に贈与する」というバカバカしいプロセスが働き続けたことが分かります。(細かいグラフ等は、Klugを見てください)


 しかも、「団塊世代のリタイヤで資産が取り崩されていくことから、2、3年で国の借金を国民が買いきれなくなる」とは、これまたなつかしい珍説をw 団塊世代が資産を取り崩して消費に使うと、お金が「この世から消える」というわけでございますな。異次元経済学でも教えていらっしゃるのでしょうか、この先生。


 団塊世代が資産を取り崩して消費したら、バランスシートの借り方でお金が「家計の資産」から「非金融法人企業の資産」に移るだけです。さらに、お金が移ってきた企業が設備投資をすれば、別の企業の資産に、従業員に給料を払えば、家計の資産へとお金は移っていきます。どれだけお金が動いても、借方の資産総額は変わりませんので、「資産を取り崩したら・・・」理論は成り立たないわけです。


 子供でも理解できる話だと思いますが、いい加減、この種の異次元経済学を人前で披露するのはやめたほうがいいと思います。恥ずかしいから。


ユーロ圏債務危機対策めぐる交渉に暗雲、市場も警戒-4日に首脳会議
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=a_GBt844iARE
 ユーロ圏債務危機への包括的対応策をめぐる議論が大詰めを迎える中、ドイツのメルケル首相は救済条件の緩和に反対する姿勢を強化している。
 欧州連合(EU)の高債務国向けの包括的支援策は月内の交渉決着を目指しており、その期限が迫っているが、メルケル首相は2日、救済融資の金利引き下げにコミットしない姿勢を示した。独当局がユーロを守るための重要な取引に応じる意思を弱めている兆候だ。 (後略)』
 
 ポルトガルがギブアップ寸前の状況の中、ドイツのメルケル首相は救済条件緩和(アイルランドが求める金利引き下げなど)に反対し、しかも同時にECBが利上げをしようとしています(そのためユーロは高めに推移しています)。破綻国、危機国はたまらないでしょう。


 危機が伝播していく中、各国のマクロ政策と財政政策、そして「政治」の利害衝突が収まりつかない状況に至ろうとしています。ドイツが救済条件の緩和に応じてしまうと、ドイツ国民が怒り、政治家が選挙で負けてしまいますので、まさしく「政治」の問題が含まれているわけです。


 ユーロをめぐる複雑な方程式は、最終的には「結局、誰も解けなかった」という結末を迎える可能性が濃厚だと思います。


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