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桜ゼミナール 2月 講師:中野 剛志氏 『TPP亡国論』

日 時:平成23年2月27日(日)午後2時~
講 師:中野 剛志 氏 (経済産業省、京都大学助教)

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桜ゼミナール 3月 講師:東谷 暁氏 『ちょっと待てTPP』~日本人の心と生き方を考える~

日 時:平成23年3月6日(日)午後2時~
講 師:東谷 暁 氏 (ジャーナリスト)

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三橋貴明の新刊、続々登場! (サムスン栄えて不幸になる韓国経済は予約中)

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日経ビジネスオンライン第三回「自動車・家電輸出がそんなに重要か この産業を救うのは「適切なデフレ対策」しかない」

掲載中! 


「◆福祉は天から降ってこない
 一部の人びとは「高度成長は不必要だ」「産業の発展はもうごめんだ」とか「これからは福祉の充実をはかるべきだ」と主張している。しかし「成長か福祉か」「産業か国民生活か」という二者択一式の考え方は誤りである。福祉は天から降ってくるものではなく、外国から与えられるものでもない。日本人自身が自らバイタリティーをもって経済を発展させ、その経済力によって築き上げるほかに必要な資金の出所はないのである


 上記は果たして「誰」の言葉でしょうか。


 実は、田中角栄です。田中角栄が自著(日本列島改造論)において、「福祉は天から降ってこない」という「真実」を語っているわけです。経済成長を否定し、限られたパイの分配にばかり血眼になるどこかの政党の人たちの頭の中に叩き込んでやりたい言葉でございます。


 ちなみに、わたくしは頻繁に、
「成長こそ全ての解」
 というフレーズを使いますが、別に列島改造論の影響を受けたわけではありません。わたくしが角栄の「日本列島改造論」を読んだのは、実は最近だったりします。(現在、「グランドビジョン」という仮タイトルで、戦後の日本の経済、財政政策を振り返る単行本を書いていますもので) 数値ベースできちんと物事を把握しようとすると、結局のところ同じ結論に達するのだと思います。そういえば、わたくしがリチャード・クー氏の本を読んだのも、かなり遅かったです。
 
 さて、田中角栄はマクロ経済について詳しく、壮大なグランドビジョン(国土の均衡ある発展)を描き、それを実行する能力を持ち、実際に実行に移した人物です。まあ、「国土の均衡ある発展」がその後の日本経済成長の足を引っ張ったとか、現民主党に連なる金権政治の元祖だとか、色々と文句を言いたいところもありますが、それにしても確固たるグランドビジョン、グランドデザインを描いたという点で、凄い政治家だったのだと思います。
 
 田中角栄のいう「経済の発展」とは、もちろんGDP(当時はGNP)の成長、拡大を意味しています。GDPとは、企業を中心とした国民が産み出した「付加価値」の合計です。


 そして、この付加価値は「投資」なしでは生み出せません。インフラが整備されていない荒地で、工場などの設備投資もなしで「付加価値を生み出せ」と言われても、それは無理というものです。

 というわけで、付加価値を生み出し、経済成長を達成するには投資を拡大しなければならないのですが、そもそも発展途上国や、あるいは戦後の焼け野原になった日本には「投資するお金」がありません(ありませんでした)。戦後の日本は、世界銀行から借款を受け、それを国内のインフラ整備に回し、経済成長を実現する投資を行ったわけです。(日本は世界銀行からの借款について、一切の遅延、不履行をせずに全額返済し、世界を驚かせました
 
 日本は現在デフレに悩んでいますが、これは国内の供給能力、すなわち付加価値を製造する能力が余っているということになります。すなわち、過去の「生産のための投資」が膨れ上がっているということで、実はこれこそが「日本経済の宝」であり、貿易黒字や円高が続く理由でもあり、わたくしたち日本国民が中東やギリシャのようにならずにすんでいる理由でもあります。


 などと言葉で書いたところで、分かりにくいでしょうから、例によりグラフでご説明いたします。

 以前、↓の図で、日本の「国富」の推移についてご紹介いたしました。


【1980年-08年 日本の国富の推移(単位:十億円)】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_31.html#Kokufugensyo

 上記のグラフの場合、国富を「非金融資産+対外純資産(金融純資産)」と、大雑把に定義しています。しかも、株式については金融資産ということで、グラフに入れませんでした。


 非金融資産を「生産資産」「有形非生産資産」にブレイクダウン(細分化)し、株式も加えた日本の国富の推移が以下になります。


【1980年-08年 日本の生産資産・有形非生産資産・株式・対外純資産の推移(単位:十億円】


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出典:内閣府

http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_32.html#Seisannshisan


 生産資産とは、企業の設備投資により誕生した「国富」で、有形非生産資産とは土地(や地下資源など)になります。


 1985年以降の日本のバブルは、主に有形非生産資産と株式の価格高騰により引き起こされたことが分かると思います。当然ながら、90年以降のバブル崩壊も、有形非生産資産と株式の価格暴落により発生しました。


 ところが、バブル崩壊後においても、日本の「生産資産」という国富は、地道に拡大を続けているわけです。橋本政権による緊縮財政以降、しばらく横ばいが続きましたが、アメリカの不動産バブルに端を発する世界同時好況により、また拡大を始めました。(リーマンショック以降は、再び横ばいになった可能性が高いと思いますが)


 この「生産資産という国富」こそが付加価値を生み出す源泉であり、日本経済及び日本国民の宝なのです。ところが、現在に日本はこの素晴らしい「国富」が活用し切れていません。すなわち、デフレです。
 デフレを放置しておくと、この「日本国民の宝」が縮小していく可能性が否定できず、将来の日本国民へ負担を与える可能性があります。すなわち、デフレによりわたくしたちが将来の日本国民に「付加価値の源泉」を残してやれない可能性があるわけです。


 などと考えていくと、「国民経済」というものが理解できてくると思います。

 国民経済の目的は、「グローバル市場で勝利者になる!」とか何とかではありません。長期に渡り、国民の需要を満たし、付加価値を生み出す能力を維持、拡大することなのです。


 日本列島改造論を読む限り、田中角栄はこの「国民経済の基本」を完全に理解していました。(ところが、農村地帯優遇の政策を採り、その後の日本経済の低成長をもたらしてしまいます。詳しくは「グランドビジョン」発売をお待ち下さい)


 昨今の政治家は、この「国民経済の基本」を忘れてしまっているように思えてなりません。
 というわけで、わたくしは「国富」をテーマに「デフレ時代の富国論 」を、「付加価値」をテーマに「サムスン栄えて不幸になる韓国経済 」を書いたわけでございます。 
 


 実はTPPが真実、怖いと思うのは、上記の「投資」を自由化しようとするアメリカの狙いが見え隠れするためだったりします。何しろ、アメリカは当初は22しかなかったTPPの作業部会に、新たに二つの項目を押し込んできたのです。


 新たな二つの項目とは「サービス(金融)」と「投資」の二つです。


最後の一行に「怖い!」と思われた方は、

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