株式会社三橋貴明事務所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから」
三橋貴明のツイッター はこちら
人気ブログランキングに参加しています。
人気ブログランキングへ
--------------
◆◆◆講演会のお知らせ◆◆◆
チャンネル桜支援講演会 桜ゼミナール1月「マスコミに騙されない、経済の読み方」
講師:三橋貴明
日時:平成23年1月23日(日) 開演14時~
会場:栃木県護国神社内 護国会館
参加費:1000円
詳細は以下のURLをご覧下さい。
http://www.chsakura.com/event/sakura_seminar.html#jan
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
2010年を締めくくる二冊が発売になりました。
「私は97年から98年にかけて緊縮財政をやり、国民に迷惑をかけた。私の友人も自殺した。本当に国民に申し訳なかった。これを深くお詫びしたい」(2001年4月 故・橋本龍太郎元総理大臣)
上記は、01年4月の自民党総裁選挙における、故・橋本龍太郎元総理大臣の言葉です。(情報提供:ポルシェ万次郎様)
橋本元首相の仰った「緊縮財政」とは、具体的には「消費税の増税」「公共投資の削減開始」「新規国債発行停止」を意味しています。(その他、社会保障負担の増額もありました)
日本という国家について返す返すも悔やまれるのは、「なぜバブルが崩壊した後のデフレ期に、消費税を上げてしまったか」になります。理由はもちろん、今と同様に「日本は財政破綻する!」論が花盛りだったためですが、現実には97年の緊縮財政により、日本の財政は却って悪化しました。
地方の経営者団体を講演で回っていますと、「自分の友人の経営者が、緊縮財政後に自殺した」という心が痛むお話を聞くことが多いです。多くのケースで、自ら命を絶たれた方が抱えていた負債は「数百万程度」なのです。経営者が「わずか国民所得程度」の負債のために自殺してしまう国は、やはり歪んでいるとしかいいようがありません。
【写真 日本の自殺者数、失業率、平均給与の推移】
※1980年を1とし、その後の推移を比較
出典:警察庁、統計局、国税庁
『消費増税、6月道筋目指す=菅政権、財政再建へ不退転-強力シフトで改革実現
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011011400931
菅再改造内閣にとって最大の課題は、危機的な状況にある財政の抜本的な立て直しだ。菅直人首相は「財政再建派」の与謝野馨経済財政担当相に消費税増税を含む税制と社会保障の一体改革を託し、野党も巻き込んで「政治生命を懸ける覚悟」で6月をめどに具体案をまとめる構え。ただ、早くも与謝野氏の起用には与野党から反発が出ており、難しいかじ取りを迫られる。(後略)』
これは民主党政権発足時から言ってきたことですが、鳩山政権にせよ、管政権にせよ、財務省による「緊縮財政至上主義」の後継者です。具体的には、橋本政権、小泉政権の後を引き継いだのが、鳩山政権、管政権というわけです。
何しろ、鳩山氏は元々「緊縮財政至上主義」の「新党さきがけ」の出身です。97年の橋本政権による緊縮財政の「主因」となったのは、村山政権時代の「さきがけ」の武村代表(当時は大蔵大臣)の「日本は財政危機」宣言なのです。
管直人氏が元々「緊縮財政至上主義」だったのかどうかは、存じ上げません。とはいえ、昨日のエントリーでも書いた通り、財務大臣就任以降の菅氏は、完全に財務省に取り込まれてしまっています。(それを言ったら、財務省主導の「事業仕分け」を嬉々として実行していた民主党全体が、財務省の出先機関と言えないことはありませんが)
菅氏が「政治生命をかけて!」などと言っても、別に失敗したら命がとられるわけではありません。しかし、実際に日本で企業活動を営んでいる人の中には、緊縮財政により「命を失う」人が出てくるわけです。同じく、自殺者数増加をはじめとする日本社会の混乱に直結しそうなTPPを「平成の開国!」などとスローガン主導で進めるところといい、民主党の「綺麗事(きれいごと)主義」には心底から反吐が出ます。
「コンクリートから人へ!」
「平成の開国!」
「政治生命をかけて消費税を上げる!」
「財政再建に不退転の決意!」
「財政再建待ったなし!」
この手の綺麗事は国民にとって、本当にどうでもいいことです。国民に必要なのは、例えば消費税を上げるなら、その後の経済や社会のシミュレーションです。実際に消費税を導入すると、橋本政権以上の景気悪化と悲劇(自殺者数増加)をもたらすのは間違いないと思いますが、それをきちんと示したうえで、
「それでも消費税を上げます」
というのであれば、情報を全てオープンにして議論をすればいいのです。
しかし、現実に民主党がやることは「財政再建、待ったなし!」などと綺麗事のみを叫び、国民に悲劇をもたらす政策を強行しようとしているわけです。
さて、TPPの問題点については、本日放映される【日本よ、今...「闘論!倒論!討論!2011」 】 経済討論第16弾!TPPと世界経済の行方(http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1587 )をご覧ください。
チャンネル桜の宣伝じゃないですが、今回ばかりは是非ともSOTV(http://www.so-tv.jp/
)でしか視聴することができない「三時間目」も見て欲しいと切に思います。(Youtubeでは、一時間目、二時間目のみの公開になります)
さて、本日は石平氏とのトークセッション【中国経済、本当はどうなるのか?】の開催日です。ご参加頂ける皆様とお会いできることを、楽しみにしております。
「民主党の綺麗事主義には反吐が出る!」にご賛同頂ける方は、
◇本ブログへのリンクは↓以下のバナーをご利用ください。
◇ポルパパのブログ
投資と車と日々の起業家日記
管理人:ポルパパさん
◇おじさんの談話室
経済通のおじさんと、女子高生真理ちゃんが織り成す、経済を解りやすく掘り下げた基礎講座!
◇
日本経済復活の会
積極財政による日本経済復活を目指して活動をしているボランティアグループです。
Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」
連載中
「三橋貴明の<ウラ読み>経済レポート」
本メルマガではセミナー、勉強会のご案内など、メルマガならではの情報発信をしていきます!
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
新世紀のビッグブラザーへblog一覧はこちらです。