国土形成計画

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◆◆◆講演会のお知らせ◆◆◆
チャンネル桜支援講演会　桜ゼミナール１月「マスコミに騙されない、経済の読み方」
講師：三橋貴明
日時：平成23年1月23日（日）　開演14時～
会場：栃木県護国神社内　護国会館
参加費：１０００円
詳細は以下のURLをご覧下さい。
http://www.chsakura.com/event/sakura_seminar.html#jan
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◇◇◇石平氏とのトークセッション申込受付開始！】　◇◇◇
ワック社から「中国がなくても、日本経済はまったく心配ない！」（１２月２４日発売開始）が出版されるのを記念し、石平氏とトークセッション「中国経済、本当はどうなるのか？」を開催いたします。
日時：平成23年1月15日（土）　開演14時予定
場所：日本教育会館（一ツ橋）　第５会議室　http://www.jec.or.jp/koutuu/index.html
お申込みは、以下から！
https://mitsuhashi-takaaki.jp/forms/party.php
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２０１０年を締めくくる二冊が発売になりました。

　昨日、ワック社の「中国がなくても、日本経済はまったく心配ない！」が在庫切れになり、胃がキリキリッと痛んだのですが、本日早くも復活していました。アスコムの「経済ニュースが10倍よくわかる日本経済のカラクリ」の方は、未だにａｍａｚｏｎ在庫が復活しておらず、ご迷惑をおかけしております。

　「中国がなくても・・・」のレビューを見る限り、「長いエピローグ」廣瀬勝氏（実は「台湾記　http://www.amazon.co.jp/dp/4286084884/ 　」という書籍を出されている作家さんでもあります）との対談が大変評価されているようです。本当は、廣瀬氏からはさらに凄い話を色々とお聞きしたのですが、さすがに書籍にすることはできませんでした。何についての「凄い話」かといえば、もちろん中国人の本質というか「生活」についてです。（中国は「生活」が怖い国なのです）

　さて、現在の三橋は韓国経済本を書きながら、「富国論（仮）」のゲラチェックを進めているのですが、その中で京都大学教授である藤井聡氏と対談している章があります。対談の中において、藤井氏が、
「日本からは正式の『国土計画』が消えてしまった。国家全体で今後の日本国土をどうするか、企業で言えば『ビジネスプラン』がなくなってしまったのです。国土計画がなくなり、代わりに、国土形成計画（広域地方計画）というものができた。これは、国家全体として意志の統一を図るのではなく、中央政府が地方にお金を渡し、『最低限のサポートはしますので、後はよろしく』とやるものなのです」
　と発言されるシーンがあります。それに対し、わたくしは、
「それでは地方側は、何に重点的に投資したら良いのか分からないじゃないですか」
　と返しました。すると、藤井氏は、
「そうです。結果的に、地方ではそれこそ無駄な公共工事が増えています。国が中長期的な方針を全く示さないのですから、当たり前です」
　と仰いました。
　
　それなりの規模を持つ企業において、ビジネスプランなり、事業計画がない状況など、考えられません（少なくとも中堅企業以上の規模であれば）。何しろ、事業計画がなければ、何に投資をしたら良いのか、雇用はどうすれば良いのか、さっぱり分からないわけです。

　かつて、日本には十年単位の国土計画がありました。すなわち、その計画の裏づけとなるビジョンなり戦略があったということです。それが、今や全て存在しない。結構、怖い状況になっていると思います。

　国家全体の国土計画が消えうせた変わりに、国土形成計画（広域地方計画）という名で、地方へのお金の移動が行われています。企業全体のビジネスプランを示さず、各事業部に予算だけを割り当てているようなものですね。

　中央政府が地方にお金を贈与し、「後はよろしく！」というわけで、考えてみると、これほど無責任なやり方（地方に対し、将来の日本国民に対し）はないと思います。

　さて、わたくしが民主党を嫌悪しているのは、とにかくやることが何でもかんでも選挙対策だからです。「子ども手当て」「農家戸別補償」「高速道路無料化」「高校無償化」など、全てが「政府から国民への贈与」になっており、成長や財源の裏づけは皆無です。

　成長戦略を実施するには、それなりの投資をしなければなりませんが、何しろ民主党は「コンクリートから人へ」などとバカバカしいスローガンを掲げて政権を奪取してしまったため、成長など目指しようがないわけです。とは言え、選挙の票を得るために「国民への贈与」は次々に繰り出してくる。

　・・・・・醜い政党だと思います、つくづく。

　民主党は、ついには「中央政府から地方への贈与」までも、選挙対策として実施してしまいました。何しろ、首相自ら明言しているわけですから、間違いないでしょう。

『一括交付金は「統一選目当て」首相が明言「大きな支持をもらいたい」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/110104/plc1101041943031-n1.htm
　菅直人首相は４日、平成２３年度予算案でひも付き補助金の一括交付金化を図ったことについて「春の統一地方選に向け、５千億円を超える一括交付金を実現した。各県が自主的に使うことができる画期的なものだ。統一選で民主党の成果を伝えて、大きな支持をもらいたい」と強調した。
　地域主権改革の柱として掲げる補助金の一括交付金化が、民主党の苦戦が予想される統一選対策だったことを自ら明言した形だ。（後略）』

　要は地方に対し、
「金を出してやったんだから、民主党を支持しろ」
　と言っているわけです。

　民主党は早期の段階で「解体」の方向に持っていかねばなりません。上記、管首相の発言を読み、心底からそう思いました。

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