政局の季節

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三橋の新刊、続々登場！

◆◆◆講演会のお知らせ◆◆◆
チャンネル桜支援講演会　桜ゼミナール１月「マスコミに騙されない、経済の読み方」
講師：三橋貴明
日時：平成23年1月23日（日）　開演14時～
会場：栃木県護国神社内　護国会館
参加費：１０００円
詳細は以下のURLをご覧下さい。

http://www.chsakura.com/event/sakura_seminar.html#jan
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◇◇◇石平氏とのトークセッション開催決定！◇◇◇
ワック社から「中国経済、本当はどうなるのか？」（12月中旬発売開始）が出版されるのを記念し、石平氏とトークセッションを開催いたします。
日時：平成23年1月15日（土）　開演15時予定
場所：未定（東京のどこか）
※詳細は決定次第お知らせ致します。
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　「４万２２４６票」でも書きましたが、わたくしは日本の風土に小選挙区制や二大政党制はあっていないと思っています。特に、マスコミが引き起こした「風」により大勢が左右されてしまう現状では、尚更です。

　とはいえ、もしも二大政党制になるならば、以下しかないのでは、という話です。

　最近、本格的なシンクタンクからお誘いを受けているのですが、そこの会長さんはバリバリのアンチ財務省派です。とはいえ、財務省の緊縮財政一本槍について怒っているのは、もちろん現在の日本がデフレだからです。インフレが加速するような状況であれば、政府支出削減や増税などで財政健全化すればいいというのも、同じ意見でございます（当たり前ですが）。

　というわけで、その方が仰っていたのは、
「デフレ期に財政出動を拡大する政党、インフレ期に規制緩和や財政健全化を行う政党。この二つの二大政党制であるべきだ。自民党はかつては両派が共存し、順番に足を出し合っていたので、日本はそこそこうまくいっていた。その自民党が『党内での政権交代』機能を失った結果が、今の体たらくだ」
　そこで、わたくしが、
「しかし、今の民主党は財務省の巣窟と化しており、しかも自民党にもそういう人が結構います。消費税アップを取り下げられないのは、そういう方々の党内政治力が強いためだそうです。民主党に財政出動派がいるかどうかは分かりませんが、少なくとも国民新党はそうです。それに、自民党内にも、デフレ期には財政出動をやるべきだと、きちんと理解している人たちがいます」

　と申し上げると、

「そう、現在の各党は混ぜこぜだ。だからこそ、政策がどっちつかずの混乱に陥っている。政界再編しかない」
　とのことでございました。

　さて、現状の政界はデフレや財政健全化とは無関係に、揺らぎが生じ始めているように思えます。キーワードは「脱小沢」です。

『小沢氏招致へ岡田幹事長奔走、軟着陸模索も
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101210-OYT1T00161.htm?from=main2
　民主党の岡田幹事長は９日、小沢一郎元代表の国会招致実現に向けた調整を本格化させた。岡田氏ら執行部は週明け１３日の党役員会で党の意見集約を図る構えだが、小沢氏を支持する議員は反発を強めている。党内では、執行部と小沢氏側の決定的な対立を避けるため、軟着陸を模索する動きも出ている。（後略）』

『小沢氏、新党結成に言及「次のことも考えないと」　舛添氏らとの会合で
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101210/stt1012100225001-n1.htm
　民主党の小沢一郎元代表が８日夜の鳩山由紀夫前首相らとの会合で「次のことも考えないといけない」と新党結成を視野に入れた発言をしたことが９日、分かった。党執行部が「政治とカネ」の問題をめぐり小沢氏の国会招致実現に動き出す中、小沢氏としては局面打開のために現在の民主党にとどまらないことも選択肢に入れたようだ。一方、党執行部は、小沢氏が国会招致に応じない場合、離党勧告を突きつけることを検討し始めた。（後略）』

『小沢氏の新党発言波紋　１３日ヤマ…民主分裂も
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101210/stt1012100846003-n1.htm
　民主党のメルトダウン（溶融）が始まった。菅直人首相（党代表）ら党執行部と小沢一郎元代表ら非主流派による党内抗争は、小沢氏が新党結成の可能性に言及する事態に発展。一方、党執行部は１３日の役員会で小沢氏の国会招致への流れを作りたい意向で、招致に応じなければ小沢氏の処分も辞さない構えだ。党分裂の可能性を抱えつつ、政局は大きなヤマ場を迎える。（後略）』

　内閣支持率を下げている一因である小沢氏の国会招致問題で、民主党首脳部が意見集約を図りはじめ、それに小沢派が反発しています。
　最近、小沢氏と鳩山兄弟、それに舛添氏との会談、与謝野氏との会談などが報じられ、さらに「自民党が小沢新党とくっつくのでは？」などという憶測記事も流れました。要するに、民主党の首脳部は小沢氏を国会招致し、小沢派の離反を招くか、支持率低下を指をくわえて見ているか、厳しい選択を迫られているわけです。

　面白いといいますか、「政治」っぽいなあと思うのは、自民党が民主政権を潰そうとばかりに、様々な揺さぶりをかけていることです。

『自民・石破氏、大連立「脱小沢の民主なら」　可能性に言及（日本経済新聞）
　自民党の石破茂政調会長は９日午前、都内で講演し、今後の政局について「もし仮に小沢一郎氏のグループ抜きの連立を菅直人首相のグループが持ちかけてきたら『脱小沢』の民主党と自民党が組むのはあり得ない話ではない」と、民主党との大連立政権の可能性に言及した。そのうえで「連立するなら、すぐに選挙をして国民の信任を得ないと政権は正統性をもちえない」と語った。（後略）』

　連立したいなら、小沢氏を切って、その上で解散総選挙だ。と、石破氏は言っているわけです。「脱小沢」で分裂気味の民主党にとっては、嫌な発言でしょう。
　さらに、谷垣総裁までもが「小沢さんがいる党と連立を組むわけにはいかない」と、揺さぶりまくっています。
　
『「民主とは組めない」＝谷垣氏、大連立を拒否
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a1%d6%cc%b1%bc%e7%a4%c8%a4%cf%c1%c8%a4%e1%a4%ca%a4%a4%a1%d7&k=201012/2010121000008
　自民党の谷垣禎一総裁が渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長と８日に会談した際、民主党との大連立を打診され、菅政権の低支持率を理由に拒否していたことが９日、分かった。
　関係者によると、谷垣氏は「今の菅政権の支持率は２０％台だ。そんな政権と連立を組むことはできない」と明言。「小沢（一郎民主党元代表）さんがいる党と連立を組むわけにはいかない」とも語ったという。』

　政局の季節が始まりそうです。

どのように事態が進むにせよ「断固、解散総選挙を希望する！」と思われた方は、