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三橋の新刊、続々登場！
◆◆◆講演会のお知らせ◆◆◆
チャンネル桜支援講演会 桜ゼミナール１月「マスコミに騙されない、経済の読み方」
講師：三橋貴明
日時：平成23年1月23日（日） 開演14時～
会場：栃木県護国神社内 護国会館
参加費：１０００円
詳細は以下のURLをご覧下さい。
http://www.chsakura.com/event/sakura_seminar.html#jan
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◇◇◇石平氏とのトークセッション開催決定！◇◇◇
ワック社から「中国経済、本当はどうなるのか？」（12月中旬発売開始）が出版されるのを記念し、石平氏とトークセッションを開催いたします。
日時：平成23年1月15日（土） 開演15時予定
場所：未定（東京のどこか）
※詳細は決定次第お知らせ致します。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
土曜日ですので、何となくとりとめもない話を。
『起訴前「小沢新党」の大勝負 猛女・真紀子も促した！
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101203/plt1012031638001-n1.htm
（前略）１２月にも小沢氏がグループを率いて新党を結成し、亀井静香国民新党代表（７４）や平沼赳夫たちあがれ日本代表（７１）、安倍晋三（５６）、麻生太郎（７０）両元首相らと救国政権を立ち上げる可能性がある（後略）』
まあ、小沢新党とやらは憶測段階ですが、これだけ菅内閣がボロボロになると、今後、何が起きるか分かりません。先日、１０月末の出版記念講演会に御参加された方々は、わたくしが申し上げた漢字三文字（○○○）という言葉を思い起こして頂ければと存じます。
『民主党ポスターが“菅抜き”に
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101204/plc1012040200004-n1.htm
民主党が、全国の支持者らから菅直人首相の写真入りポスターの撤去を求められたため、「年末年始の張り替え用」として首相の写真がない新ポスターを作製したことが３日、分かった。
新ポスターは、白地に赤色で大書きした「国民の生活が第一。」と、下に党名を入れたシンプルなものになった。』
国民生活第一ねえ・・・・。
「国民生活！」とかミクロなことを叫ぶ政権こそ、国民生活を破壊します。逆に、ビジョンやグランドデザインをしっかりと持ち、かつ堂々と「語る」政権こそが、結果的にはマクロ的な国民生活を改善するのです。もちろん、全国民の生活が同時に改善されるなどということはあり得ませんが、「国民生活第一！」とか言いつつ、全体的な「富」を削り取っていく政権よりはマシでしょう。
さて、民主党のポスターと言えば、やっぱりこれ↓です。
【政権交代 準備完了ｗ】
改めて説明する必要もないと思いますが、「政権交代」もまた、国家レベルで見ればミクロな話です。と言いますか、単なる手段でしかありません。
「我が党のビジョンは、『政権交代』です（キリッ！）」
企業でいえば、
「我が社のビジョンは、『社長交代』です（キリッ！）」
なんて感じですか。実際にこんな企業があったら、全世界から嘲笑されること疑いなしですが、民主党はほぼこれに近かったわけですね。まあ、未だに民主党も菅政権も、ビジョンやグランドデザインを語ったことがありませんが。と言いますか、それ以前に、綱領さえ作れない政党なわけですから、ビジョンも何もあったものではないのですが。
昨日、「史上最強の都市国家ニッポン 逆・日本列島改造論 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4863950837/ 」でご一緒させて頂いた増田悦佐氏にお会いいたしました。（同書は早速、増刷が決定いたしました。ありがとうございます！）
実は、わたくしに思想的な影響を最も与えた方は、麻生太郎元首相でもなければ、リチャード・クー氏でもなく、増田悦佐氏なのです。ちなみに、わたくしが「バランスシート不況」やクー氏について知ったのは、実際に日本のバランスシートを見て、その異常性について気がついた「後」だったりします。自分でデータを確認した異常について、クー氏が既に命名され、幾つもの著作を出されているのを後で知ったわけですね。
ところで、思想的な「影響を与える」が何を意味するかと言えば、ズバリ「その方の言論により、自らの考え方が変わった」だと思います。そういう意味で、麻生先生やクー氏の著作などは、「自分の考えを確認するのに、有益だった」わけで、考え方を変えられたということはあまりない気がします。それに対し、増田氏には本当に「変えられました」。
例えば、有名な日本の鉄道文明やエネルギー効率の話はもちろんですが、
「企業が利益を出しているということは、消費者が損をしているということだ。日本の過当競争は、日本国民（消費者）が最も得をしている」（デフレの話は、ちょっと抜きで）
と、目が覚めるような「気づき」を与えて下さったのが、増田氏の著作なわけです。
あるいは、過去の覇権国（オランダ、イギリス、アメリカ）が歴史的に「エネルギー」により勃興したり、衰退したりしているという記述により、「歴史的に見る」という視点を与えて頂きました。
さらに、特にわたくし達の世代から下の日本国民がなじんでいる文化（アニメやマンガやゲーム等）が、「世界の歴史上」意味がある可能性を教えて頂きました（この点は、麻生氏も同じことをおっしゃっていましたが）。
ちなみに、昨日は増田氏とCLAMPの話で盛り上がりました。
わたくしは日本財政破綻論者や「絶対的価値観」に基づいて悲観論「だけ」をまき散らす連中が大嫌いですが、増田氏に言わせると、わたくしがやっている「情報の適正化」には意味がない可能性があるそうです。なぜならば、日本がデフレを脱却し、健全な成長路線を歩み出したとしても、彼らの「日本は破綻する」という結論が揺らぐことはないためです。
「あの連中、高度成長期の日本、経済成長率が世界最高、失業率が世界最低の日本に住んでいながら、自国の破綻論をまき散らしていましたよ。そもそも以前は、彼らは『インフレで日本は破綻する』と言っていましたし」
とのことでございます。
まあ、ごもっともではございますが、経済の話以外にも、最近は地政学的に日本周辺はきな臭くなってきています。さすがにここらで一度、情報の歪みを修正をしておく必要があると、個人的には思っています。
増田氏は日本の将来について、大変希望的に見ていらっしゃいますが、その理由は「大衆が賢い」ためとのことです。多少、情報の混乱があっても、大衆は「最終的には」まともな判断をする、というお考えなのだと思います。
一年前は、外国人地方参政権が今にも通るのではないかと思っていました。しかし、結果的に「なぜか」通っていません。同じく、実は昨年の総選挙直後は、今年７月の参議院選挙で民主党が過半数をとり、日本を壊す法案が次々に通っていく事態を迎えると覚悟していました。（そんな素振りは微塵も見せなかったと思いますが） ところが、現実には日本の有権者は見事な「ねじれ」を作りだし、現在の「ある意味で望ましい」混迷を引き起こしました。
改めて考えると、不思議な国です。
もしかしたら増田氏の仰る通り、本当に「歴史的に」「宿命論的に」日本という国家は強靭なのかも知れません。
とはいえ、やはり過去の日本が繁栄したのは、当時の日本人が何だかんだと苦労をした結果であり、今後の日本が繁栄するとしたら、それもやはり現在及び未来の日本人があれこれと努力した結果だとも思うわけです。
というわけで、現在の日本という国家に生きる日本人の一人として、将来を素晴らしいものにするために「何だかんだと苦労し」「あれこれと努力する」ことを続けたい、と、増田氏とお話しさせて頂き、強く思いました。
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Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」
連載中
「三橋貴明の＜ウラ読み＞経済レポート」
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