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 昨日はワック社から発売予定の中国経済物の締切日で、久々に一日七十枚書いてしまった・・・(ブログ除く)。さすがに疲労困憊でございまして、本日は短めになります。


 取り上げようと思って、忘れていたこの記事。


新聞社2009年度総売上高は2兆19億円 経理委調べ
http://www.pressnet.or.jp/news/headline/101026_831.html
 経理委員会はこのほど、2009年度の新聞社総売上高推計調査結果をまとめた。新聞協会会員の日刊新聞95社(法人単位、スポーツ紙含む)の総売上高は、前年度比(以下同)6.4%減の2兆19億円。4年連続の前年割れで、過去20年で最大だった前年度以上の減率幅だった(ただし調査期間・対象社数は変動している)。販売収入は1.8%減。広告収入は15.6%減で、昨年に続き2けたの落ち込みとなった。
 総売上高は1368億円減少した。販売収入は217億円減の1兆2100億円。広告収入は883億円減の4791億円。その他収入は268億円減の3128億円だった。
 総売上高に占める各収入の構成比率は、販売60.4%(2.8ポイント拡大)、広告23.9%(2.6ポイント縮小)、その他15.6%(0.3ポイント縮小)だった。
 調査は、各社の決算書を基に、決算書未提出社は同規模社の平均的な数値などから推計し、算出した。総売上高は販売収入、広告収入、その他収入(出版・受託印刷・事業収入などの営業収入、営業外収益、特別利益)の合計額で、新聞社の総収入に相当する。』


 と言うわけで、いつもの通りグラフでどうぞ。


【新聞の総売上高の推移】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_31.html#Shinbun


 ああ・・・。何か「斜陽産業」という言葉が浮かんできました。


 項目ごとの状況を見ると、販売収入が1.8%減、広告収入が15.6%減というわけで、新聞広告の下落に歯止めが利かない状況に陥っています。


 現在の新聞広告は、各社のダンピングが恐ろしい勢いで進行しており、完全に買い手(広告枠の)が有利な「デフレ状況」に入っているのです。何しろ、時間が経てば経つほど、新聞社の営業が価格を下げてくるわけで、クライアント側が完全に新聞社側の弱みを知ってしまっています。


 もっとも、わたくしは09年の新聞総売上高が2兆円を切ると思っていたのですが、ぎりぎりそのラインはクリアできました(何の慰めにもならないでしょうが)。


 現在の新聞社の中は、なかなかギスギスとしていらっしゃるようで、給与や経費を減らされた現場の記者さんたちは、「経費削減!」と叫ぶ上層部に対し、
「お前らが若い頃は、散々にオイシイ思いをしたんじゃねえか!」
 と、苦々しく睨みつける状態に陥っているそうです。

 色々な面で、末期的になってきました。


 そもそも、総売上高が6.4%も下がっている以上、経費削減で乗り切れるはずもなく、すでに大々的にリストラクチャリング(要は人減らし)が進行しています。朝日新聞の早期退職者募集に応募が殺到しているそうですが、「優秀な現場の記者」から辞めていくんだろうなあ・・・・。


 外資系IT企業で、散々にリストラを経験したから分かりますが、この種の業績不振による早期退職者募集は「辞めてほしい人は辞めない。辞めてほしくない人から辞めていく」状態に陥ります。そんなことは会社も分かっているので、早期退職者募集時に「枠」を設けるのです。例えば、営業職は対象外とか。
 朝日新聞、その辺のこと分かっているのでしょうか。


 まあ、現在の新聞産業は業界ごと沈んでいく様子が見て取れますので、細かいことを気にしている場合ではないのかも知れませんが。


 一つだけ新聞各社にアドバイスさせて頂くと、「マーケットをセグメンテーション」して、自分たちが生き残るセグメントを明確化しましょう。セグメンテーションされた市場に対し、差別化された記事を提供していくのです。
 少なくとも、記者クラブでメモを見せ合って記事書いているようでは、今後もひたすら右肩下がりの状況が続くでしょう。



本当に「斜陽産業化」してきたなあ。。。と思われた方は、
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