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【4万2246票-参院選に自民党から立候補-無謀な戦いの全記録】
http://www.amazon.co.jp/dp/4594063020/
※現在、予約受付中!
昨日のエントリー、UU数が45000近くいっていました・・・。(あまり重要視していませんが、PVは8万越え)
あのエントリー(←中国民事訴訟法231条)でUU数が増えると、希望がわいてきます。恐らく、常連の方が「知り合いの方」に「見た方がいいよ」とご紹介くださったおかげではないかと思うのです。そして「知り合いの方」の多くは、「見る必要がある方」なのではないかなあ、なんて考えています。
※上記「4万2246票」の出版を記念し、10月30日(土)に出版記念講演会を東京神田で開催いたします。詳しくは、こちらのエントリーを。
【新著「4万2246票」出版記念講演会】
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10680363035.html
※月刊誌「フォーNet」の企画で、12月11日(土)に福岡市で講演会に伺います。詳しくは以下。
【月刊誌「フォーNet」スペシャル講演会のご案内】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_31.html#Fonet
さて、大変遅まきながら、先日のチャンネル桜における経済討論のURLをご紹介します。
◆ニコニコ動画
【経済討論第14弾!】上海万博以降の世界経済と日本 Part2
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12455703
【経済討論第14弾!】上海万博以降の世界経済と日本 Part2 2限目【連結】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12455865
◆Youtube
1/4【経済討論】上海万博以降の世界経済と日本 Part2[桜H22/10/16]
http://www.youtube.com/watch?v=CVXqhfyttRc
2/4【経済討論】上海万博以降の世界経済と日本 Part2[桜H22/10/16]
http://www.youtube.com/watch?v=DXnfLFFcRQU
3/4【経済討論】上海万博以降の世界経済と日本 Part2[桜H22/10/16]
http://www.youtube.com/watch?v=Omzrn23b4Dg
4/4【経済討論】上海万博以降の世界経済と日本 Part2[桜H22/10/16]
http://www.youtube.com/watch?v=vBI1RubjjHM
内容についてはご覧頂ければいいとして、この経済討論がなぜ評判がいいのか(チャンネル桜の番組の中で一番人気とのことです)、わたくしなりに考えて見たいと思います。自分で改めて見直してみると、「分かりやすい!」と思う部分には、必ず一つ大きな特徴があります。
それは、「相対化」です。
相対化とは、「日本は○○だ」などと主張する際に、絶対的な価値観ではなく、必ず「誰か」もしくは「いつか」と比較しているという意味です。無論、わたくしや廣宮氏が多用する「グラフ」は、そのまんま相対化されています。とはいえ、本「経済討論」に登場する方々の多くは、絶対的な価値観ではなく「相対化」されたトークが中心になっているのがお分かり頂けると思います。
この「相対化」と真逆のことをやっている人たち、すなわち「自らの絶対的な価値観」でもって物事を主張する人たちの代表が・・・・・・・日教組とマスコミです。(日教組については、彼らの歴史認識を見れば分かると思います。)
例えば、先日から流行の「日本経済は中国に依存している!」論もそうですが、この手の主張をする人たちにとって、「日本経済は中国に依存している!」が絶対的な価値観なのです。そのため、彼らは「本当に日本経済は中国に依存しているのかなあ。。。」などと検証作業をすることはありませんし、そんなことを思いつきもしないわけですね。
『日本の円高阻止、失敗する運命か-経常黒字の経済が妨げに
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920021&sid=agC52w3.SQmE
乗用車からエレクトロニクスまであらゆるものを世界に供給する経済をつくり上げた日本。ほとんどの国が通貨安を望む時代を迎え、逆にこの成功が円高阻止の取り組みの妨げになっている。
円は主要通貨バスケットに対して今年の12%上昇も含め、1986年初めから83%上昇。その間、毎年経常黒字を計上した。日本は米国やユーロ圏諸国と異なり、財政赤字補てんで海外資本に依存していない。
この結果、世界経済成長の減速に伴い、債務国の資金調達を懸念するトレーダーらの資金が日本に流入。日本政府・日銀が2004年以来となる2兆円規模の円売り介入を先月実施した後でも、円上昇を予想する見方は今年最も多くなっている。日銀と財務省は、輸出の後押しのために日本には円安が必要だと表明した。
ウエストパック銀行のシニア為替ストラテジスト、リチャード・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は、「いかなる円安の試みも無駄に終わるだろう」と指摘。「介入は通貨の基礎的なファンダメンタルズ(需給関係)に抗う場合、失敗する運命にある」と説明した。
昨年の日本の経常黒字の対国内総生産(GDP)比率は約2.8%。米国の経常収支は赤字でその対GDP比は2.68%、ユーロ圏も赤字で対GDP比2.49%だった。
-円相場見通し引き上げ
HSBCホールディングスの通貨戦略責任者、ロバート・リンチ氏(ニューヨーク在勤)は「日本は貿易黒字で、これが円需要の拡大を示唆している」と述べた。(後略) 』
上記、ブルームバーグの記事をお読み頂くと、見事なまでに「相対化」がなされていることがお分かりになるかと存じます。
そりゃあ、一部の「書き方」に文句も言いたい人がいるかも知れませんが、
「日本は輸出依存国!(←個人の絶対的価値観) 円安にするために為替介入しろ!(←そもそもなぜ円高になっているか理解していない)」
この手の言説をわめき散らす「相対化できない人々」と比べると、はるかにマシでしょう。
◆日本は円高が進行したにも関わらず、毎年、経常収支の黒字を計上した⇒それに対し、米国、ユーロ圏は経常収支赤字
◆日本は財政赤字補填で海外資本に依存していない⇒米国、ユーロ圏は依存している
◆債務国の資金調達をトレーダーが懸念している⇒債権国である日本に資金が流入(で、円高)
「日本は輸出依存国! 円安にするために為替介入しろ!」
↑こんな「一個人の絶対的な価値観に基づく間違った対策」ばかりを報道するテレビや新聞の皆さんには、少しは「相対化の思考」を身につけて頂きたいと切に思います。まあ、「間違った対策」になっているのは、絶対的価値観に基づいて問題を認識しようとしているためですが。
本ブログで十回以上書いた記憶がありますが、もう一度書きます。
「間違った問題認識に基づき、正しい解決策を生み出すことは、誰にもできません」
そして、相対化を行うことで、問題認識を「正しい方向」に導くことができるができるわけです。少なくとも、絶対的な価値観に基づいて判断するよりは。
相対化した問題認識をすると、
「日本が経常収支黒字、他国は赤字。日本は債権国、他国は債務国。債務国の信用が低下し、信用がある債権国の通貨が買われる(他にも理由はありますが、今回は省略)」
と、ファンダメンタルからして円高に「ならざるを得ない」ということを理解できます。
それでは、どうしますか? という話なのですが、相対化した問題認識をした以上、
「日本は輸出依存国! 円安にするために為替介入しろ!」
よりは、まともな対策を打てる可能性が高まるわけです。
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Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」
連載中
「三橋貴明の<ウラ読み>経済レポート」
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