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日経ビジネスオンライン連載最終回 掲載中!
【“財政大黒字国”こそ破綻した現実 【最終回】もう一度言う「成長こそがすべての解」】
http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20100917/216290/?P=1
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アイルランド、財政破たんで「困難な最期迎える」恐れも-タイムズ紙
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=amKTUY75Nmh0
 アイルランドとポルトガルは、国家財政立て直しのため、欧州金融監督システム(ESFS)から1500億ユーロ(約17兆円)を調達する必要がある。英紙タイムズがソシエテ・ジェネラルのエコノミスト、ジェームズ・ニクソン氏の見方として報じた。
 同紙によると、ニクソン氏は、アイルランドは直ちに800億ユーロの調達を目指すべきであり、時宜にかなった行動を取らなければ、「困難な最期をじわじわと迎える」恐れがあると指摘した。』 


アイルランド危機も、アングロ・アイリッシュ債務不履行なら-IT紙
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=aMo2YOe.Lllw
 米ゴールドマン・サックス・グループのアイルランド部門、ゴールドマン・サックス・アイルランドのピーター・サザーランド会長は、国有化されたアングロ・アイリッシュ銀行の政府保証債がデフォルト(債務不履行)に陥った場合、アイルランドの財政と銀行システムの危機につながる恐れがあると考えている。同国紙アイリッシュ・タイムズ(IT、オンライン版)が24日報じた。(後略)』


アングロ・アイリッシュ銀、最大約3.3兆円の注入必要も-Bポスト紙
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=akBrcaEV2siA
 アイルランドの国有銀行アングロ・アイリッシュ銀行は、計280億-290億ユーロ(約3兆1800億-3兆3000億円)の資本注入を必要としている可能性がある。同国日曜紙サンデー・ビジネス・ポストが情報源を示さずに報じた。これには、注入済みあるいは注入予定の計200億ユーロ強が含まれるという。 (後略)』


 アイルランドのアングロ・アイリッシュ銀行の問題で、いよいよアイルランドの危機が表面化し始めました。アイルランド政府は国有化したアングロ・アイリッシュ銀行を分割し、預金業務を行う銀行と、債権回収をメインとする銀行(いわゆるバッドバンク)に分割します。アイルランド政府が失敗すると、「国有銀行の債務不履行」すなわち政府のデフォルトという結末を迎える羽目になってしまうのです。


 ちなみに、ゴールドマンサックスはアイルランド部門の人が「アイルランド危機も!」とか言っておきながら、別の人は「アイルランドでギリシャ型危機の可能性は非常に低いhttp://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=jp09_newsarchive&sid=a8v1JUsw9un8  なんてコメント出しています。

 余計怖いわっ!


 ゴールドマンサックスのシニア債券ストラテジストであるマイケル・バクニン氏は、
アイルランド債のスプレッドがすでに過去最高を記録していることから、アイルランド国債市場では債務再編リスクが今の時点でかなり織り込まれていると言えるだろう」
 つまり、すでにドイツ国債との金利差が過去最高に達しているので、アイルランドの債務再編リスクは織り込まれていると言いたいのでしょうが、理由になっていないっ!


【ドイツ、ギリシャ、アイルランド、スペイン、ポルトガルの長期金利推移】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_30.html#EUROKINRI


 ドイツといわゆるPIGS諸国の長期金利を比較してみました。ちょっと面白いと思ったのは、07年4月時点ではドイツ、ギリシャ、アイルランド、スペイン、ポルトガルと、五カ国の長期金利が4%台前半と、ほぼ同一になっていたことです。
 その後、リーマンショックを契機にドイツ国債の金利が下がり始め、それに対してスペインは横ばい、アイルランドとポルトガルはやや上昇、そしてギリシャが急上昇し、各国とドイツ国債の金利差が開いていったわけです。


 9月24日時点では、アイルランド政府は未だに強気を貫いています。とはいえ、同国の4-6月期のGDP成長率が対前期比でマイナス1.2%成長になったことを受け、レニハン財務相が「2011年の予算が厳格になることを示唆するのは、時期尚早」と、微妙な発言をしています。


 アイルランドは2013年に財政赤字対GDP比率を3%にまで削減することを公約しています(09年は14%超)。しかし、肝心の分母(GDP)がマイナス成長を続けている以上、緊縮財政はますます分母を縮小し、財政赤字対GDP比率を悪化させる可能性が高いと思います。


 それ以前に、アングロ・アイリッシュ銀行の処理が目前に迫っているわけですが、どの程度の規模の資金が必要になるのか、アイルランド政府に財政負担能力があるのか、現時点では全く不明です。しかも、新たな財政出動が必要になった際に、
「国民に緊縮財政を強い、アングロ・アイリッシュ銀行を公的資金で救済する」
 構図に、果たしてアイルランド政府は耐えられるでしょうか。

 それ以前に、アイルランド政府が巨額の資金を支出しなければならないと判明した時点で、長期金利は跳ね上がってしまうでしょう。そして、アイルランド政府自身では、国債金利の抑制が全くできません。


 現在、アイルランド政府によるアングロ・アイリッシュ銀行の分割を、世界は固唾を呑んで見守っているのです。(注:日本のマスコミ除く


最後の(注:  )でニヤリとしてしまった
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