三橋貴明事務所。 お仕事のご依頼はこちらから 

Twitter始めました。

人気ブログランキングに参加しています。
新世紀のビッグブラザーへ blog
人気ブログランキングへ

--------------


日経ビジネスオンライン連載最終回 掲載中!
【“財政大黒字国”こそ破綻した現実 【最終回】もう一度言う「成長こそがすべての解」】
http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20100917/216290/?P=1
----------

 本日はNTさまの論文の予定だったのですが、予定を変更して政治的なお話を。


日中悪化「民主が招いた危機」=自民・安倍氏
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010092100904
 自民党の安倍晋三元首相は21日、保守系団体が都内で開いた会合であいさつし、尖閣諸島沖での中国漁船と海上保安庁巡視船の衝突事件を受けて中国が反発を強めていることについて、「民主党が招いた危機だ。ことごとく(中国に)譲歩して今回の結果を呼んだ。全く国際政治を理解していない」と述べ、民主党政権の対中政策を批判した。漁船船長の処分については「日本の司法手続きにのっとって粛々と進めていかなければならない」と強調した。 
 みんなの党の渡辺喜美代表も国会内で記者団に「中国が(日本の)足元を見透かして揺さぶりを掛けている。毅然(きぜん)と対応すべきだ」と述べた。』


 この安倍元総理の「保守系団体が都内で開いた会合でのあいさつ」とは、わたくしも参加させて頂いた、昨日、永田町星陵会館ホールで開催された『頑張れ日本!全国行動委員会  「民主党政権・糾弾!」 国民集会』です。(時事通信、来ていたんだ・・・・)


 わたくしは安倍元総理の斜め後ろで演説をお聞きする光栄に浴していたわけでございますが、その内容から、安倍元総理に始めてお会いした一年前のことを思い出していました。
 その時の安倍元総理のお話で、最も印象に残っているが中国との外交の話だったのです。


「中国は、高飛車に10要求してくるが、彼らとしても10取れるとは思っていない。精々、2か3取れれば上々だと思っている。彼らにとって外交とは、10要求して幾つまで取れるかを競うゲームに過ぎない。ところが、日本の外交関係者がそれを理解しておらず、まじめに10について検討してしまう


 外交とは、国益と国益がぶつかり合う「コミュニケーションの戦争」です。すなわち、ゼロサムゲームなのです。国と国が自国の利益を賭けてぶつかる以上、互いに「Win Winですね」などという結末を迎えることは、あり得ないわけです。


 というわけで、昨日、最も感動した参議院議員の西田昌司先生の演説から抜粋。


「(前略)本日お越しになられた皆さんは、当然ながら外国人地方参政権に反対、こういう方々ばかりだと思います。それじゃあ、皆さん方にお聞きしたいんですよ。外国人が帰化すれば、参政権を与える、これは当然今の法律の形では認められているんです。そうなるでしょう。皆さん方のこの運動もですね、帰化しろよという話しになるんですよ。
 しかし、あえてわたくしはここの問題点を言いたいんです。とういのは、帰化することによって、外国人は一体、何の義務がつくんでしょうか。実は何にもないんです。 

 それは外国人の問題じゃないんですよ。日本国民自身が、納税以外に義務がないんですよ。今の憲法の仕組みでは、外国人云々言う前にですよ、日本人自身、国民自身が国を守る義務が、どこにも書いていない。だから、外国人が帰化して、日本人になっても、義務的には法律上、何も変わらない。

 だから、逆に言うとですよ、納税の義務を外国人が果たしている、日本国民だって、納税の義務しか果たしていないじゃないか。じゃあ、同じ義務を果たしている、そして同じ言葉を喋っている永住外国人なら参政権を与えても良いんじゃないかという、トンデモ論法が出てくるんですよ。
 まさに、この問題は外国人の問題じゃないんです。我々国民が本当の意味で国民になっていないということなんですよ。まさに、この日本にとっての最大の危機は、日本国と名乗りながら、日本国民がいない。まさに、国を守るべき民がいなくて、どうやってその民を守るための政府があるのか、という話なんですよ。(後略)」


 西田先生の演説の全文はこちら。 
【西田昌司(民主党政権・糾弾! 国民集会)】
http://www.youtube.com/watch?v=1Ev83xG4hko


 日本国民がいない。

 わたくしたちは西田先生の言葉の通り、「日本国を守る義務」を負っていません。それを思うと、日本人は国益を賭けた外交など、そもそもできるはずがないわけです。


 戦後、わたくしたちが「日本国を守る義務」を負わないことが、あたかも普通であるかのような状態で半世紀が過ぎ、政治の世界やマスコミでは、このようなおかしな人たちが跋扈しています。


逮捕の中国漁船船長、石垣島に到着し取り調べ開始
http://www.asahi.com/national/update/0907/TKY201009070518.html
 日本が領有を主張する尖閣諸島・久場(くば)島沖の東シナ海で7日、中国のトロール漁船が石垣海上保安部(沖縄県石垣市)の巡視船に衝突した事件で、同保安部は8日未明、漁船「●晋漁5179(●は門がまえに虫)」(166トン)の中国人船長、ヂャン其雄(ヂャン・チーシォン、ヂャンは憺のつくり)容疑者(41)を公務執行妨害の疑いで逮捕し、発表した。 (後略)』


 日本が領有を主張しているのではなく、「日本の領土」です。日中に尖閣諸島に関する領土問題は存在しない、というのが政府の公式見解にも関わらず、「日本が領有を主張」などと平気で書く永田工。


「偏狭なナショナリズムを刺激しない」と仙谷氏 衝突事件で中国反発も
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100921/plc1009211142011-n1.htm
 仙谷由人官房長官は21日午前の記者会見で、沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)付近での中国漁船衝突事件をめぐり中国側が反発を強めていることについて、「日本も中国も偏狭で極端なナショナリズムを刺激しないことを政府の担当者として心すべきだ」と述べ、中国国内で抗議デモなどが起こる中、両国の落ち着いた対応の重要性を強調した。(後略)』


 そもそも今回の件は、領土問題ですらなく、中国漁船船長の公務執行妨害です。「中国は偏狭で極端なナショナリズムを刺激しないことを心がけるべきだ」なら分かりますが、なぜ「日本も中国も偏狭で極端なナショナリズムを刺激・・・」になるのでしょう。意味不明です。


朝日新聞 天声人語 9月22日
http://www.asahi.com/paper/column20100922.html
(前略)かつて小泉政権下で日中関係は凍りついた。その後、温家宝首相の「氷を溶かす旅」と、胡錦濤主席の「暖かい春の旅」の訪日で関係は改善した。とはいえ日中は、歯車が狂えばたちまち厳冬に戻る不安定を抱えている▼たしか老子だったと記憶する。相手に負けを意識させない勝ち方というのを説いていた。固有の領土に毅然はむろんだが、そうした収め方を探れるか否かで、菅内閣の器も問われよう。試金石にして、正念場である。 』


 中国漁船船長の公務執行妨害で、「相手に負けを意識させない勝ち方」もあったものじゃありません。粛々と法律に基づいて、処理するのが筋です。

 万が一、領土問題であれば、これは先にも書いたようにゼロサムであり、相手が勝つか、相手が負けるかしかないのです。


 日本国民がいない。事実でしょう。


 だからこそ、わたくしたちは早急に「日本国民」にならなければならないのです。まだ、決して手遅れではありません。
 「日本を守る」意識を持ち、行動すること。それこそが日本国民に求められる、ただ一つの条件なのですから。


今後とも三橋貴明の行動をご支援下さる方は
このリンクをクリックを。

新世紀のビッグブラザーへ blog
人気ブログランキングへ


※人気ブログランキング「政治部門」首位独走中です!応援ありがとうございます!

※ちょっと宣伝


※本ブログへのリンクは↓以下のバナーをご利用ください。

新世紀のビッグブラザーへ blog
『新世紀のビッグブラザーへ blog』
三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba

三橋貴明オフィシャルブログ「新世紀のビッグブラザーへ blog」Powered by Ameba
◇ポルパパのブログ
投資と車と日々の起業家日記
管理人:ポルパパさん

10/06/21 「経済ニュースが10倍よくわかる「新」日本経済入門
(アスコム)発売開始!
10/06/18 
いつまでも経済がわからない日本人 「借金大国」というウソに騙されるな」
(徳間書店)発売開始
10/06/10 
「日本の未来、ほんとうは明るい!」
(WACC)発売開始!
10/06/08 
「日本のグランドデザイン」 (講談社)発売開始!


Klugにて「三橋貴明の『経済記事にはもうだまされない』」
連載中
「三橋貴明の<ウラ読み>経済レポート」 
本メルマガではセミナー、勉強会のご案内など、メルマガならではの情報発信をしていきます!

 
新世紀のビッグブラザーへ ホームページはこちらです。
 新世紀のビッグブラザーへblog一覧はこちらです。