まず政権の体をなすことから始めるべきだ

※三橋のスケジュールは「三橋貴明後援会」のホームページ↑のトップをご覧下さい。

三橋貴明事務所。お仕事のご依頼はこちらから　

人気ブログランキングに参加しています。

人気ブログランキングへ

--------------

　（↑）先日来、人気ブログランキングのバナーをトップにも載せています。何卒クリックのほどよろしくお願い致します。

　久々に、NO様からのご投稿。
　
『＜解説＞首相の指導力不足、深刻（2010年4月22日　日本経済新聞夕刊）
　高速道路料金案の見直しを巡る迷走劇は、鳩山政権が掲げる「政策決定の内閣一元化」が有名無実であることを露呈した。
　昨年末のガソリン税の暫定税率存続に続き、民主党の小沢一郎幹事長の発言をきっかけに政府の重要政策が大きくぶれた格好で、鳩山由紀夫首相の指導力不足は末期的ともいえる。
　今回の料金案はもともと、高速道路整備の充実を求める小沢氏をはじめとする党の要望を受け、前原誠司国土交通相が現行の割引制度を見直す形で作り出した妥協案だった。国交相自身、昨年に党の要望に「今まで申し上げてきた道路整備と全く違う考え方だ」と反発していた。
　料金案は「休日1000円」などの割引財源を建設に流用できる道路財政特別措置法改正案の成立が前提。改正案は党の要望を受け、道路建設に回す財源をひねり出す仕組みを無理に作った格好で、今後の国会審議でも国交相に批判が集中するのは確実とみられていた。
　21日の小沢氏の要求を受け、首相は22日午前に「見直し」を明言していた。ところが国交相が昼に首相官邸を訪ねて会談すると、一転して「見直ししない」と合意。首相の発言がさらに混乱に拍車をかけている。
　政府・民主党は政策決定を「内閣に一元化する」と主張してきたはずだ。しかし、政府が政策を発表した後に党側の要求でその内容が揺らぐのは、明らかにその主張と矛盾する。重要政策に対して首相自身の方針がないまま発言を変転させるのも迷走を助長している。参院選に向けた人気取りの政策作りに奔走するよりも、まず政権の体をなすことから始めるべきだ。』

「参院選に向けた人気取りの政策作りに奔走するよりも、まず政権の体をなすことから始めるべきだ。」
　
　まことにごもっともでございます。「お前が言うなっ！」というセリフを飲み込み、素晴らしい記事と賞賛させて頂きます。

　実際問題として、鳩山内閣はもはや政権の体をなしていません。というか、最初からなしていませんでした。

　高速道路無料化の問題もそうですが、普天間基地問題も迷走の極みに達しています。

『普天間問題　政府、辺野古沿岸部に移設するとした日米合意案に近い形の修正案を米側に打診
http://fnn.fujitv.co.jp/news/headlines/articles/CONN00176086.html
　沖縄のアメリカ軍普天間基地移設問題で、政府が名護市辺野古沿岸部に移設するとした日米合意案に近い形の修正案を、最近、水面下で打診していることが明らかになった。
　日米の複数の関係者によると、政府は、鹿児島・徳之島への一部部隊の移設などを柱とした当初の検討が、地元の反対などで実現が困難になった情勢を受け、あらためて、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部に移設するとした日米合意案に近い形の修正案をアメリカ側に水面下で打診していることが明らかになった。（後略）』

『在日米軍再編：普天間移設　首相、現行案否定「辺野古の海埋め立ては自然への冒とく」
http://mainichi.jp/select/world/news/20100425ddm001010055000c.html
　鳩山由紀夫首相は２４日、米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）の移設問題をめぐり、キャンプ・シュワブ沿岸部（同県名護市辺野古）に移設する現行案について「現行案が受け入れられるというような話はあってはならない」と述べ、明確に否定した。群馬県大泉町内で記者団に語った。
　首相の発言は、同日付の米ワシントン・ポスト紙が「岡田克也外相とルース駐日米大使が２３日に東京都内の在日米大使館で会談し、現行案を微修正する形で受け入れると伝えた」と報じたことを受けたもの。
　首相は岡田氏がルース氏と会談したことは認めながらも、現行案に関しては「辺野古の海が埋め立てられることは自然に対する冒とくだ。あそこに立った人は皆、あの海が埋め立てられたらたまったもんじゃないと感じたと思う」と強調した。』

　はあ・・・・・・・・・・・・。
　政権に就いた直後に、
「県外移設が望ましいのはもちろんだが、国と国との約束であるため、原案通り進めざるを得ない。大変、遺憾に思う」
　とか何とか言っておけば、ここまで問題がこじれることもなかったでしょうに・・・。名護市長が基地移転反対派に代わってしまいましたので、今さら原案に近い形でなどと言っても、名護市側は聞く耳をもたないでしょう。また、下手に県外移設の希望を与えられた沖縄県民も、怒り心頭に達することになると思います。

　それ以前に、現場サイドのせっかくの妥協案も、即座に首相に否定されてしまうわけですから、対処のしようがありません。
　わたくしは岡田外相が好きでも何でもないし、正直に言えば嫌いですが、この人がアメリカと鳩山首相の間に挟まれて、泣きたくなるような思いをしていることには同情してしまいます。「現行案の微調整」という落とし所をアメリカ側に打診し、それを上司（鳩山首相）に「自然に対する冒とくだ」などという理由で断固否定されてしまうわけですから、たまらないでしょう。代わりに首相が何らかの案を出してくれればいいのですが、そんなことは絶対にないわけですからねえ。

　今回の報道は、ソースがワシントンポストですから、アメリカサイドのリークでしょう。
　というか、よく辞めませんね、この人（岡田外相）は。
　
　結局のところ、民主党の「総意」としては「政権交代」以外には、何の目的も持っていなかったことが分かります。いざ政権を取ってみると、それまでの自分たちのマニフェストがいかにお花畑的であるかが分かり（例：埋蔵金）、
「どうして？　どうして、こうなるの？」
　とか泡を食っているところに、鳩山首相という特異なキャラクターの持ち主が混乱をもたらし、小沢幹事長は「一党独裁」に向けた様々な手を打ち、さらに民主党の事務局に巣くっている社会主義協会派が様々な闇法案（外国人地方参政権、人権侵害救済法案、夫婦別姓、戸籍法改悪など）を法相や社民党と共に推進しているというのが現況なわけです。

要するに政権の体をなしていないわけでございます。まさか日経新聞に書かれた文章を繰り返し引用する日がくるとは思いませんでしたが、あまりにも名言なので再掲いたします。

「参院選に向けた人気取りの政策作りに奔走するよりも、まず政権の体をなすことから始めるべきだ。」

◇◇◇イベントのお知らせ◇◇◇

◇４月２５日（日）は熊本に行きます。詳しくはこちら。
※三橋、渡邉、廣宮の三名が揃ったコスプレ政治パーティを開催するとか、何とか・・・・

◇４月３０日（金）　福岡に行きます。詳しくはこちら。
※福岡は天神などにおける街頭演説会がメインですね。

◇５月1日（土）、横浜でイベントがあります。詳しくはこちら。
※当日は、超Cuteなゲストがお越しになります。某シミュラフィクションに登場する藤崎未来さんの、モデルの方です。どうしても「猫カフェ」に行きたいそうです。
　
◇５月１４日（金）１８:００から、自由民主党本部で「三橋貴明懇親会（発起人：大島幹事長）」が大々的に開催されます。（勉強会と食事会です）
　政治家の方々のスケジュールは未決ですが、増田悦佐様、すぎやまこういち先生、西村幸祐様など、そうそうたる方々にゲストとしてご参加頂き、ご挨拶を賜ります。是非是非、ご参加くださいませ。詳しくはこちら。　

　それでは熊本の皆さん、よろしくお願いいたします。

「まあ、最初から政権の体をなさないことはわかっていたけどね…残念ながら」と思ってしまった方は、

↓このリンクをクリックを。

人気ブログランキングへ

※本ブログへのリンクは↓以下のバナーをご利用ください。