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昨夜は城内みのる先生のオフ会にお招き頂き、皆様の前でお話させて頂く機会を頂戴いたしました。わたくしの他には、小林よしのり先生、西村幸祐先生、有本香先生がお見えになられていました。(ソースありがとうございました!)
スピーチの際に、
「ちょうど一年前、扶桑社から『崩壊する世界 繁栄する日本』を出版し、ある方のお引き合わせで城内先生にお目にかかり、全てが始まりました。まさに怒涛のような一年でした」
などと申し上げたのですが、調べて見ると初めて城内先生にお会いしたのは5月15日でした。まだ十ヶ月そこそこしか経過していません! 何という、ドッグ・イヤー!
お気づきの方は、お気づきでしょうが、三橋貴明後援会のサイトが、どんどんリニューアルされていっています。また、最新の動画コンテンツとして「2010.3.30理香ちゃん登場! 参議院選挙全国比例区投票の仕組み 説明編」を掲載いたしましたので、後援会員の方はできればご視聴下さい。
さて、ギリシャですが、25日のユーロ圏首脳会議で、ギリシャが資金調達困難になった場合、ユーロ諸国からの二カ国間融資とIMF融資をパッケージにした仕組みで支援することが「一応」合意されました。ユーロ諸国(要はドイツ?)の支援とIMFを組み合せることで、「何となくEMF(欧州通貨基金)」っぽいスキームで支援を実施し、ギリシャ国民の憎しみをIMFに引き受けてもらうという感じなのでしょうか。
ユーロ加盟諸国の苦労がしのばれる「苦肉の策」ですが、支援の条件が、
「ユーロ加盟16カ国の全会一致」
「欧州委員会とECB(欧州中央銀行)による審査」
などの厳しい条件がついており、現実的に機能するかどうかは未知数です。
それ以前に、こんな「玉虫色の先送り」では、金融市場の信用は得られないだろうな、などと思っていましたが、案の定でした。
『欧州債:ギリシャ新発7年債、初日取引で下落-ドイツ債上昇
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=axQdz4SPGpjI
欧州債市場では、ギリシャ政府が29日に起債したユーロ建て7年国債が取引初日となるこの日に下落した。また、30日に突然実施した12年債の入札では、需要は募集額の半分以下にとどまった。資金調達でギリシャの苦戦が続くとの懸念が背景。 (中略)
ギリシャはこの日、12年国債の入札を予想外に実施した。10億ユーロの上限に対し、調達額は3億9000万ユーロにとどまった。ノムラ・インターナショナル(ロンドン)のシニア債券ストラテジスト、チャールズ・ディーベル氏は、「不幸なことだが、ギリシャ債のスプレッドがここからさらに縮小すると投資家はほとんど信じていないのが現実だ」と述べた。「今日の入札が市場からの圧力緩和に役立つと誰かがギリシャに助言したのだろうが、応札額はギリシャの期待を下回っただろう」と話した。(後略) 』
あれですか。早めに入札してしまい、ある程度の資金を調達してしまえば、その後は、
「さすがに、『もうギリシャはそれほどお金を必要としていないだろう』と金融市場が評価しますよ」
・・・・とか何とか、誰かがギリシャ当局の耳に吹き込んだのでしょうか。何と言うか、罪作りな人がいますね。どうせ嵌め込みか何かなのだと思いますが。
ディーベル氏のいう通り、ギリシャ債のスプレッド(ドイツ債との金利差)が縮小すると信じている投資家など、ほとんど皆無に近いと思います。
結局のところ、現在のギリシャはユーロ首脳会議の「玉虫色合意」を活用し、破綻の時期を先延ばししながら「破綻を織り込んでいる」ということなのだと思います。ギリシャ債のスプレッドはもちろん、CDS(クレジットデフォルトスワップ。要はギリシャ債の保証コスト)の方もジリジリと上昇しており、市場の折込が続いていることを示唆しています。
このまま金利やCDSが上昇を続け、ある時点でIMF、というのが、今後最も濃厚なシナリオに思えるわけです。(共通通貨加盟国のIMF行きという、史上初の事態!)
IMFのストロスカーン専務理事も、まさしく「織り込み?」と言いたくなるような発言をしています。
『IMF:ギリシャから支援要請あれば条件課す-専務理事
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=ahqAqUkCsqs4
国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事は、ギリシャから支援要請があればIMFは同国に条件を課すだろうとの認識を示した。
同専務理事は30日、ワルシャワからブカレストへの空路での移動中のインタビューで、「本当にもしもの話だが、ギリシャが支援を求めれば、われわれは他の加盟国と同様に、同国に支援を提供するだろう」と述べ、「他のあらゆる国と同じように、IMFの経済プログラムが決定される。IMFがその条件を設定する」と説明した。
ストロスカーン専務理事は、ギリシャが支援を要請するまでIMFは関与しないと強調。現時点でIMFが講じる「措置はない」と言明、「すべてがわれわれではなくギリシャ側の手中にある。われわれがある国に行って、あるプログラムが必要だと断定することは決してない。常にその逆だ。ある国からIMFに要請があるまで、IMFが果たす役割はない。それはギリシャの場合も同じだ」と語った。 』
ストロスカーン氏は、亡き中川財務相と共に、日本からIMFへの支援「人類史上最大の融資貢献」に署名した人物です。わたくしの著作やブログをお読みになっている方であれば、わたくしが氏を比較的高く評価していることにお気づきだと思います。
それにしても、ストロスカーン氏の発言からは、ギリシャ問題に対するウンザリ感が、翻訳を通しても伝わってきます。要は、
「支援して欲しいなら、さっさと両手を上げんかい!」
ということなのでしょうが、ギリシャ問題の場合はステークホルダー(利害関係者)があまりにも多すぎ、結局、最終段階までこのグダグダ感が続くんだろうなあ・・・と、思うわけです。
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