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 「新世紀のビッグブラザーへ」以来の、久々の「政治本」でございます


 本日のスケジュール。
 午前:茨城行
 午後14:30:秋葉原オフィス
 夕方:未定。もしかしたら、秋葉原駅中央改札口の近くの喫茶店にいるかも


 かつて(というほど昔ではないですが)、Voiceなどで、
「日本の家計貯蓄率が下がれば、政府は資金調達できなくなって破綻する!」
 と、超がつくトンデモ論を主張し、廣宮氏のブログ(
http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/20393615.html )や拙著「民主党政権で日本経済が危ない!本当の理由」において散々に笑いものにされた人がいました。


 何で笑いものにされるかといえば、現実の日本では、家計貯蓄率が下がっているにも関わらず、国債金利も上がっていない(国債価格が上がっていく)という「現実」があるためです。


【家計貯蓄率と新発国債十年物金利の推移】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_25.html#Chochiku


 現実の日本では、家計の貯蓄率とは無関係(ちなみに、貯蓄率とは借金返済分も含むので、「預金率」ではない)に、銀行には預金がどんどん積み上がっていっている状況です。何度も書きましたが、これ(銀行に預金が積み上がること)こそが日本経済の「真の問題」なのです。日本の問題は、政府の借金残高でも家計貯蓄率でもありません。


【国内銀行の貸出金、実質預金、預金超過額の推移(単位:十億円) 1989年-2009年12月】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_27.html#kajo


 上記は09年末までの銀行の貸出金、実質預金、預金超過額(過剰貯蓄)の状況ですが、少なくとも09年12月までは、銀行の過剰貯蓄問題は悪化を続けています。相変わらず銀行には預金が流れ込み、09年末時点では569兆円と、600兆円に迫っています。


 この「銀行への預金」とは、要するに銀行が無理やり借金させられているようなものです。無論、貸出先があれば、銀行の負債(預金)が増えたところで収益が高まるだけですが、現実は違います。銀行「から」の貸出金の方は、相変わらず400兆円前半を行ったり来たりしています。


 この銀行の過剰貯蓄(預金超過)状態が解消されない限り、日本国債の金利が上がることはありません。また、金利が上がったとしたら、それはむしろ「ついに」日本に好景気が訪れたということになりますので、政府の景気対策は不要になり、税収も増え、名目GDPも成長し、政府の負債(いわゆる国の借金)問題は勝手に解決するでしょう。


 さて、件の「家計の貯蓄率が下がれば・・・」と主張していた伊藤氏ですが、その後、今度は産経新聞などで、


「狼は必ず来るの! 来るったら、来るの!」



 などと、子供の泣き言のような記事を掲載し、またもや盛大な笑いの対象になりました。(もう少し真面目に記事書いて欲しいです。いや、皮肉じゃなく)


『嗚呼、マスゴミ! その3 「ボ、ボ、ボクは狼少年なんかじゃない!」
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10403868981.html


 この伊藤氏が、3月1日2月28日の読売新聞(一面、二面)でまたまた財政破綻論を展開していたのですが、今回は「具体的な破綻スキーム」が全く書かれておらず、大笑いさせて頂きました。その論調は、
「このままだと危ないかも知れないから、ちょっと財政について考えた方が良いと思うよ・・・・」
 というものでした。随分と弱気になったものです。
 伊藤氏のことですから、今度は「家計の金融負債を国の借金が超えたら、破綻するの!」系のトンデモ論をかましてくれると思ったのに。


 でもね、伊藤先生。
 あなたはつい一年前(実際には一年も経っていませんが)、
「日本の家計貯蓄率が下がれば、政府は資金調達できなくなって破綻する!」
 と主張していたわけですよ。それが間違いだったと言うならば、それでもいいから、きちんと「間違いでした」と表明しましょうよ。
 それが、いわゆる「知識人階級」の責務だと思うのですが、いかがでしょうか。まあ、自分が「知識人階級ではない」と主張したいなら、別にそれでもいいですが。


※上記読売新聞のオンライン版をご存知の方がいらっしゃったら、コメントしてください。追加します。


日本の「「真の問題」は、むしろこの手の自称知識人が、のうのうとのさばっていることだろう、と思われた方は、

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