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 まずはお笑いネタから。 

【何を書き込みしても流れが変わらないんですがこのスレどうします?>リーダー】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_25.html#Leader

 一応、永久にさらし者にする目的でホームページの方にもアーカイブしましたが、今回のログは長くないので、携帯ユーザ向けにブログの方でも大公開!

『【政治】 鳩山首相 「努力だけは認めて」「いずれ、国民にも私の答えが最適だったと分かるときが来る」…政権3ヶ月迎え★5
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1260941809/

 527 名無しさん@十周年 2009/12/16(水) 16:01:46 ID:FdjbQmTK0
 いや、実際、平成以降のどの内閣より一番努力してるだろ。今の内閣は。
 民主党ってだけで脊髄反射してるアホが多すぎじゃねーの?
 事業仕分けもダム見直しもよい結果につながりそうだし。

 616 名無しさん@十周年 2009/12/16(水) 16:11:16 ID:FdjbQmTK0
 いや、むしろ努力だけは云々は、謙遜してるだけだと思うんだが。

 んじゃお前ら具体的に鳩山政権の失政言ってみろよ。出てこねーだろーが。
 ただ中韓と仲がいいってだけで過剰反応しすぎだわ。いやほんとに。

 862 名無しさん@十周年 2009/12/16(水) 16:32:40 ID:FdjbQmTK0
 何を書き込みしても流れが変わらないんですがこのスレどうします?>リーダー

 913 名無しさん@十周年 2009/12/16(水) 16:37:06 ID:FdjbQmTK0
 >>862は間違い。スルーしてください。

※こちらでも確認できます。
http://mimizun.com/log/2ch/newsplus/tsushima.2ch.net/newsplus/kako/1260/12609/1260941809.html  』

 さて、まずは大変重要なニュースから。(情報提供DEF様)
米下院:国債発行限度引き上げ法案を可決-約12兆4000億ドルに
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=araMv8HpZi1A
 米下院本会議は16日、国債の発行上限を2900億ドル引き上げて12兆3900億ドルとする法案を賛成218、反対214で可決した。同法案成立には上院の可決が必要。 』

 DEF様の仰るとおり、危なかったですねえ・・・。218対214ですか・・・。後は上院を通れば、アメリカ合衆国が「国債を発行できなくなる」などという恐怖の状況は、何とか回避されるわけです。
 ところで、昨日、
「景気が悪化すればするほど、長期金利は下がり、銀行は国債を「買わなければならない」状況になってしまうのです」
 と、書きましたが、早速不吉なニュースが参りました。(情報提供los*m*iq様)

長期金利は今年最低を意識、日銀の積極供給期待やリスク収縮懸念で=来週の円債市場
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK0DBTGVD20091218
 来週の円債市場は堅調な展開が見込まれている。日銀がデフレ克服への姿勢を鮮明にしたことで、積極的な資金供給への期待が高まっている。また、ドバイショックを契機に浮上したリスク収縮懸念で安全資産とされる国債が選好されやすい。年末接近で市場参加者が限られる中、投機的な動きが入れば、ボラティリティが高まる可能性が出ている。10年最長期国債利回り(長期金利)は1.2%を割り込んで、1月に付けた今年最低水準1.185%を意識する場面もありそうだ。(後略)』

 長期金利(国債金利)の低下が日銀の金融緩和のためであれば、まだマシですが、現在の日本の場合、これまで以上に銀行の貸出先が減っているという可能性もあるわけです(後になれば分かります)。「ソリューション~魔法の言葉~ 後編 
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10411507123.html  」でも書きましたが、日本の企業は09年第3四半期に、計画していた投資を取り止めた可能性が濃厚です。この傾向が今四半期まで続いているとしたら、銀行の貸出がさらに減少し、銀行の国債へのニーズが高まった(結果、金利が下がった)という推測が成り立ことになります。
 この推測が正しいとすれば、今四半期の日本の実質GDPはマイナス成長でしょう。総選挙直後は、今年は第3四半期は麻生政権の景気対策の余韻で大きなプラス成長、第4四半期はぎりぎりプラス成長と予想していました。しかし、第3四半期の情勢を見る限り、予想を全体的に下方修正しなければならないようですね。
 そもそも、巧くいっていた補正予算を3兆円も凍結した時点で、企業が投資見送りを決断しても、当然過ぎるほど当然なのです。「経済」ばかりは、たとえマスメディアをコントロールしても、鳩山内閣のような素人政権にはどうにもならないというわけですね。


 さて、SAPIO2号(1月4日発売)の仕事で「ユーロ」について書いていたのですが、その途上で面白いことに気がついたので、ご紹介。

【欧州諸国の財政赤字対GDP比率の推移】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_25.html#Euro

 欧州主要国(注:除英国)の財政赤字対GDP比率をグラフ化しました。2007年までとそれ以降が極端に変動しており、大変参考になります。(アイスランド及びルクセンブルクの09年データがありませんが、時間がなくてソースを探していないだけです。特に意味があるわけではありません)
 2004年から07年にかけて、複数の国々が「財政黒字」になっているのを確認できると思います。その国々とは・・・

 ◇アイスランド(青色)
 ◇アイルランド(オレンジ)
 ◇スペイン(緑)
 ◇ルクセンブルク(水色)

 何と、ルクセンブルク以外は全て、その後の「バブル崩壊」に苦しみ、現在は財政赤字対GDP比率が極端に悪化(マイナス二桁!)している国々ばかりなのです。
 考えてみれば、当たり前です。何しろ、国家のストック上で「誰かの資産は、誰かの負債。誰かの負債は、誰かの資産」なのです。誰もが揃って資産「だけ」を増やしていくことは、「原理的」にできません。また、誰もが負債を増やさない経済とは、国家経済のフロー(GDP)が崩壊した状態ですので、ストック上の負債と「資産」が共に減少していくことになります。(参照:アメリカ大恐慌期 全加盟銀行のバランスシート変遷 http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_25.html#USBS
 の1933年)
 政府が財政黒字とは、政府が「負債を増やさなくても構わない状況」を意味します。すなわち、1933年のアメリカのようにフロー崩壊に陥っていない限り、政府が負債を減らしたときは、代わりに「民間の負債が増えている」わけです。
 そして、「政府が負債を増やさない結果、財政黒字になった経済」とは、多くのケースで「民間の負債が極端なペースで増えていく経済」なのです。すなわち、バブル経済です。

【1980年以降の日本の一般企業、及び政府の負債残高推移】
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_24.html#Babble
 
 実際、日本のバブル期(1985年-90年)は、一般企業の負債残高が急激に増えた結果、日本政府は財政黒字を実現しました。ついでに、ITバブル絶頂期である2000年のアメリカ政府も、財政黒字を達成しました。
 さらに、04年頃から07年までのアイスランド、アイルランド、スペインが財政黒字だったことを考えると、
「政府の財政黒字を達成したければ、バブル経済にすればいい」
 というロジックが導き出せてしまいます。経済がバブル化しているときは、民間(企業や家計)の負債が急激に増えていき、政府が負債(及び支出)を増やす必要がなくなった結果、財政黒字を実現できるのです。(そういう意味で、現在のルクセンブルクは滅茶苦茶怖いです。)

 別に、わたくしは「日本経済をバブルにしろ!」とか、極論を言っているわけではありません。しかし、メディアで、
「財政健全化! 財政健全化! 日本の財政を黒字に!」
 とか叫んでいる「財政健全化原理主義者」たちは、↑こういう「事実」を知っていて、あえて「日本の財政健全化」という言葉を使っているんだろうな? という話でございます。
 まあ、そんなことは百パーセントの確率であり得ないんですが。

それにしても「FdjbQmTK0氏、リーダーって誰だよ?」とニヤニヤしてしまった方は、

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