以前、「みんなの戦争証言アーカイブス」というサイトと本をご紹介しました。
趣旨は
「 教科書には書いていない、哀しみ、苦しみ、小さな喜び、沢山の思い出…。先人たちの戦争経験とその記憶は、とても貴重な遺産だ。しかし残念ながら、この国の「戦争」を語る事のできる方々は年を追うごとに少なくなっていくばかり。
今こそ戦争から学んだすべてのことを伺っておくべきである。そして、日本の未来を創る若者たちに、自分の国がどんな歴史の上に成り立っているのか、先人たちは何を感じ、どのように考えていたのか?
この国の戦争の真実をできるだけ沢山の方々から聞き取り、その声をいつでも誰でも聴くことができる環境を作る。それが「みんなの戦争証言アーカイブス」である。」 ということです!
つまり「誰もがフリーで使える証言記録映像を!」をということなのです。
そこで私がかつて師事していた歴代総理のご意見番と呼ばれた故・末次一郎先生の陸軍豊橋予備士官学校時代の「教官」で、戦後、日本健青会そして新樹会で末次一郎先生を支え、安岡正篤先生に直接ご指導をいただき安岡活学塾の顧問もされた渡邉五郎三郎先生の所に伺いました!
末次一郎先生の遠縁にあたる末次成人さんと「みんなの戦争証言アーカイブス」プロジェクトメンバーの安彦和弘さんと共に伺って参りました。
渡邉五郎三郎先生は、大正8年(1919)4月1日 福岡県久留米市生まれの 97歳です。
豊橋第一陸軍予備士官学校の教官となり、昭和19年(1944) 8月に静岡県二俣町(現在静岡県浜松市天竜区)に設立された「陸軍中野学校二俣分校」に、豊橋第一陸軍予備士官学校の生徒の中から成績優秀者を2名推薦したそうです。そのうちの一名が末次一郎先生でした。
小野田寛郎さんは、陸軍中野学校二俣分校の時の末次先生の同期に当たるのです。
私が末次先生のところにお世話になったのは昭和63年から平成5年まで。当時は知らなかったことを、五郎三郎先生に、たくさんたくさんたくさん伺いました。
私の父のケースでもそうなのですが、やはり戦争を体験された方の話を聞いておけば良かった……もっともっと……と亡くなってから気がついても遅いのですね……。
皆さんの身近に戦争を体験された方がいらしたら、是非とも体系だってお話を伺ってみてください。話をするうちに思い出されることも多々あると思います。
いろいろなお話を伺えば、現代社会の平和は、多くの先人の皆様の大きな犠牲の元にあることをもう一度しっかり噛みしめる必要があると感じられると存じます。
もしも、皆様の身近な方、お知り合いの方の中で、この人のお話は是非とも、一人でも多くの日本人、いや世界中の方に聞いて欲しいというような方がいらっしゃいましたら、是非とも中村 崇にご連絡をください。
takashi55nakamura@gmail.com
戦後71年……本当に時間は迫っていると思います。
※五郎三郎先生のお嬢様と順番で写真を撮っている方が末次成人さん。両方とも写っている方が安彦和弘さん。