内閣総理大臣ではないので言いたいことが言える
中村 崇 談話】
本日14日、安倍晋三内閣総理大臣が内閣に戦後70年の談話(安倍談話)を示す、その内容を「閣議決定」をする流れです!
その前に、私 中村 崇 の思いを書いてみたいと思い立ちました。
「戦後70周年の終戦記念日にあたって」
平成27年8月15日(発表14日)
中 村 崇

第二次世界大戦(アジアに於いては大東亜戦争)が終結してから早くも70年もの歳月が流れました。終戦の日に生まれた方がもはや70歳になり、戦後14年目に生まれた私ももはや56歳です。
我々日本人は世界人類を代表して、この機会にしっかりと立ち止まり、二度の世界大戦を起こし、第二次世界大戦だけで全世界で8000万人と言われる方々(日本人だけでも310万人もの方々)が犠牲になった、この20世紀の歴史から何を学びを何を後世に伝えなければならないのでしょうか?
第一に「戦争なんか、絶対にやっちゃいかん!」のです。
近代戦争においては、“戦争を始める” と決断した人たちは自らは安全なところに身を置き、前線で戦う兵士たちはどの国でも名もなき若者です。
何故、お互いに名前も知らず、恨みもない、名もなき若者同士が殺し合いをしなければならないんですか?
戦争で死ななければ結婚も出来ただろう。戦争で死ななければ幸せな家庭が持てただろう。戦争で死ななければ、立派な仕事で世の中に貢献できたかも知れない…戦争さえなければ……。
国のためって何? 本当はそう言って煽る少数の誰かの利益のためじゃないの?そんな人のために、何故、お互いに恨みも何もない名もなき若者同士が殺し合うの?
どうして罪なき女性、子供、老人が巻き込まれて、真っ先に犠牲にならなければならないの? その馬鹿馬鹿しさに人類はそろそろ気が付こうよ。戦争なんか絶対にやっちゃいかんのです。
第二に、「自分の国は自分で守る!」のです。
戦争はやっちゃいかんのです。でも現実はどうでしょうか?
残念ながら、21世紀に入っても世界中から戦争はなくなっていません。第二次世界大戦の反省を踏まえて、戦争はなくならなければならないのに……それどころか冷戦のくびきが外れたら却って世界中に戦争が拡散してしまっています。そして理屈とか常識とか人間の心とか、そういうものが全く通用しない非人道的武装集団が跋扈しています。
もしも他国や武装集団に侵入されてしまったら……、「我々には憲法9条があるから平和だ」云々かんぬん何て言って出て行ったら、射殺されてお終いでしょう。
そして戦闘状態にある時に「何でお互いに恨みもない若者同士が殺し合うのか?」などと相手に訴えても、残念ながら聞く耳は持ってくれないでしょう。
ではどうしますか? 戦うしかないんです。でも現実には自衛隊の皆様に戦ってもらうしかありません。
自分の家族が目の前で殺されようとしたら、私は黙ってみてはいられません。私は最後まで戦う努力をするでしょう。でも所詮は素人…何も出来るはずがありません。
やはりいざとなれば命を懸けて国を守ってくださる自衛隊の皆様には、その地位を尊重し、最大限の敬意を払わねばならないと思います。
政治の役割は、そうした戦争状態が我が国に及ばないように最大限の努力をすることです。お互いに恨みもつらみもない名もなき若者同士が殺し合うことの馬鹿馬鹿しさは相手国政府ではなく相手国の国民にこそ、伝えていくべきものかも知れません。
(この分野は我々民間人の方が果たせる役割は、はるかに大きいと思います!!(*^^)v)
第三に、「歴史を全人類で共有しよう!」
人類は残念ながら不幸な歴史を繰り返してきました。白色人種が有色人種を支配し、土地を奪い、略奪し、(海外にまで連れて行って)奴隷として働かせたりというようなことを実際にやってきてしまったわけです。支配をされた人たちの苦難はいかばかりであったか想像をして欲しいのです。500年以上に渡って有色人種を蹂躙し続けた白色人種には痛切な反省をして欲しいのです。 あなた方がやってきたことは間違いです。人類としてやっちゃいかんことです。
日本はアジアの国々を欧米の植民地から解放することを大義に掲げて、大東亜戦争を戦いました。しかし…光あるところには影があります。そういう大義の裏で悪い事をしていた人は本当にいませんか? イギリスやフランスやアメリカやオランダに成り代わって宗主国になろうと画策していた人はいませんでしたか?
我々日本人も嫌なことにも目をつぶってはいけないと思います。戦争やってきたんです。きれい事で済むはずがない。
ただし反日感情を前面に押し出すあまりに、そんなことはあり得ないだろうというところまで言いだしてきている中国、韓国とは、まさにガチンコで向き合い、お互いの歴史の真実を見極めることが私は必要だと思います。
悪かったところは率直に認める。しかし事実じゃないことを言うのは止めろと。
戦後70年が経過したいま、強烈な戦争体験を有している皆さまは軒並み90歳を超えられているわけです。まさに今が実際に戦争を体験された皆さまにお話しを伺える最後のチャンスだと思います。
徹底的に資料を収集し、それを全世界の人々が共有する場を造っていかなければなりません。かつては存在しなかったインターネットの世界を大いに活用しなければなりません。
第四に、「未来に語り継ぐ責任!」 です。
私たちには歴史に学んだことを次の世代に語り継ぐ責任があります。二度と戦争を起こさないために。「今を戦前にしない!」ために。
例えばドイツのネオナチは「ホロコーストなどなかった!」と言いだす始末です。こうなったら負の歴史は繰り返しますよ。
特にいまこの70年の時点で共有した歴史的事実を、しっかり語り継いで行く義務が我々にはあると思います。
他国や他民族を占領し、植民地としてきたそのあり方は間違いであったと二度とそうした行為をしてはならない!と先の二回の世界大戦から学び、それを語り継いでいかなければ全世界8000万人の犠牲者の御霊は報われないと思います。
第五に「世界人類は、戦争もない、テロもない、貧困もない、地球環境破壊もない、平和で豊かな明るい未来を築き上げなければなりません! その先頭に日本が立つことを誓おうではありませんか!!」
殺戮は恨みを呼び、報復は報復を招く。何故、お互いに恨みもないものが殺し合わねばならないのか……という訴えは、一人一人の心に染み入ってくれるはず……そう信じたい。
しかし……もはや人間の所業とは思えない残虐行為を平気で繰り返すテロリストがいる。誘拐した子どもや女性に爆弾をくくりつけて人混みへ送り込み、遠隔操作で爆発させる狂気の集団。多くの人が生き埋めにされるのを見て、どうしようもなく言うことを聞いてしまう少女たち…テロリストに赤い血は流れていないのか……自分の命だけが大切で、他人の命は紙ぺらよりも軽いのか……あまりのことに心が凍り付く。思考が働かない。人間は、なぜここまで残虐になれるのか?
自分さえ良ければ他人はどうなってもかまわない……地球環境破壊も、やっていることの結果はテロリストと何も変わらない。20年後、30年後に地球に人類が住めなくなってしまうようになってしまったら、今を生きている人類に何か責任の取りようがあるのか? ありはしない! 答えはただ一つ。自分たちの子孫のために地球を守ること……それだけです。
戦争は二度とやっちゃいかんのです。テロリストも許してはならないのです。地球環境も守るのです。
日本人の自然と共生してきた生き方の象徴である「八百万の神」という考え方は、人類がこれからも生き残って行くための重大なヒントであるとしか思えません。
世界人類は、戦争もない、テロもない、貧困もない、地球環境破壊もない、平和で豊かな明るい未来を築き上げなければなりません! その先頭に立つのは日本しかいません。歴史から学び、未来に生かす……日本がその先頭に立つことを誓おうではありませんか!!
人類が22世紀を迎えることが出来るためには、本当にこれからの30年が人類が繁栄するか、滅亡するかの瀬戸際だと思います。
平和で豊かな明るい未来を切り開くのです!!
ついでに言ってしまいましょう。
「自主憲法制定」から逃げるな!」ということです。
たとえば憲法第九条の条文を素直に読めば、誰しも「自衛隊は憲法違反じゃないか!」と思います。それを統治行為論だなんだでごまかしてきたわけでしょう。
今の国際情勢の中で日本に自衛隊が存在しないなどという事は全く考えられません。戦後70年のいまこの時期に国会で「安保法制」が審議されているのも運命的な流れなのですね。
本来は、憲法を改正して、自衛隊の存在をきちんと認めた上で、その憲法上はっきりと認められた自衛隊が国連の平和維持活動のみならず同盟国の軍事行動に参加出来るようになる……それでこそ法治国家ではないでしょうか?
日本は法治国家であると言いながら、国家の基本法である憲法を中学や高校の授業で教えることが出来ない……この矛盾から、もう脱却しようじゃありませんか。戦後70年……時期は来ていると思います。
まず9条に自衛隊の存在を明記したスモール改正を行い、ここから10年をかけて憲法全体を今の時代に合う形に大幅に修正したまさに日本人が自ら作り上げた憲法を掲げて行こうでは有りませんか。
最後に「東洋のスイスになろうよ!」
それはスイスは永世中立国を標榜し、強大な軍事力を有して他国からの侵入を絶対に許さない態勢です。
私も戦後100年を迎える2045年をメドに、日本も永世中立国に近い立場になるべきだと考えます。近い立場という言葉に込められた意味は、永世中立とは実際には難しいことであるし、また、30年後には日本から米軍基地は無くなって欲しいと願いつつ、米国との良好な二国間関係は30年後も維持すべきではないかとの思いから英国内にある米軍基地レベルの物を残すのも選択肢かとない頭をひねるからです。
もちろんスイスを目指すということは、日本国軍を持ち、徴兵制度どころか全ての国民が自国の防衛になんらかの役割を果たすという国民皆兵の考え方です。スイスは連日連夜のように、厳しい軍事訓練を行って、スイスにちょっかいを出したら痛い目に遭うぞという強力な抑止力で他国に侵入を許しておりません。
こうしたスイスのような自分の国は自分で守るという気概を持った国として自立をした姿になれば、国際社会の中で世界を平和に導くんだというリーダーシップが取れる国になれると確信しています。
アメリカの核の傘で守られて自国の防衛を、他国に委ねている状態の国の言うことをどこの国が聞いてくれるでしょうか?
そのためにもこの国を司る政治家に求められるものは「覚悟」であると思います! 自分たちの判断が国民の命を左右してしまうという職責の重さにおそれを抱けと言いたいのです。
以上