今年の五山送り火はベストポイントでの[左大文字] | 京都の春夏秋冬とプラスα

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京都の夏の風物詩の一つ、五山送り火が16日夜に行われた。この送り火を1年に1字(山)の計画で眺めてきた。東山・如意ヶ嶽の[大文字]を皮切りに、これまでに[妙・法]・[船形]を終え、今年は[大文字]。想定外の見物場所で、鮮やかに燃えたつ炎の[左大文字]を楽しんだ。
ちなみに、真夏日となった昼間の暑さは夜には和らぎ時折りの小雨に見舞われるも、市内の人出は京都府警調べで昨年より2万人多い約6万人だったとのこと。

□ ベストビューポイント
左大文字の良く見える場所として、ガイドブックでは西大路通の西院~金閣寺と記されている場合が多い。より近くでの見物をとの思いから、日没前に心当たりのスポットをチェックし回った。

その中で、ここぞと選んだベストポイントが金閣寺の第3駐車場[マップでの①]。

ここは金閣寺の参道に至る鞍馬口通に面し、昼間は金閣寺の参拝者用駐車場として使われているが、当日の夕方からは送り火の見物場所として開放されていた。



この場所からは正面に大北山の全容が眺望でき、その距離は直線にして約500mほど。カメラのズームで見れば山の斜面に火床と準備する人々の姿が捉えられる。

大北山左大文字のプロフィール
左大文字の火床は、金閣寺の北隣にある標高231mの大北山(大文字山)の南斜面にある。東山・如意ヶ嶽の大文字と区別するため、大北山の大文字は左大文字と呼ばれている。

左大文字の「」の大きさは、一画48m・二画68m・三画59mで火床は53ヵ所。ちなみに、大文字の「」の大きさは、一画80m・二画160m・三画120mで火床は75ヵ所。

大北山は岩石が多くて火床を掘るのが難しく、以前は篝火(かがりび)が燃やされていたが、現在は山の斜面に栗石をコンクリートで固めた火床[高さ30㎝~3m]が使われている。この上に松割木を井桁に組み約1mの高さに重ねて燃やされる。

法音寺での親火[種火]おこしと松明での移動
古くからの周辺地区の菩提寺として法音寺[衣笠街道町、前述のマップでの②]がある。

この寺で先祖の霊をなぐさめる法要が行われ、その時に使われた火が左大文字の親火として使われる。この親火松明に移されて左大文字保存会の人々の手で山上に運ばれる。

□ 左大文字の点火時間
五山送り火は午後8時に[大文字]から始まり、以後5分間隔で他の文字への点火が続く。

[左大文字]の点火は午後8時15分、以後約30分間の間、燃やし続けられ炎のショーが終わる。


▽ 関連ブログ[降順]
 ・五山の送り火で今年は西賀茂の船形を見る
  http://ameblo.jp/taka-hannari/day-20130817.html
 ・京の伝統行事・五山の送り火の妙法を巡る
  http://ameblo.jp/taka-hannari/day-20120817.html
 ・五山の送り火と矢田寺の送り鐘
  http://ameblo.jp/taka-hannari/day-20110816.html
 ・五山の送り火に向けて
  http://ameblo.jp/taka-hannari/day-20110808.html