【茶々(淀殿)】ゆかりの地『淀』とナウ | 京都の春夏秋冬とプラスα

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NHK大河ドラマ「江」に登場している茶々(後に淀殿または淀君と呼ばれる)ゆかりの地の一つに(よど)がある。この淀と淀城(淀古城と新淀城の2個所)の跡地を歩いた。


京都市内の東部を流れる鴨川(賀茂川)は、南部で宇治川に合流し淀川となって大阪湾に流れる。その宇治川と京都の西部から流れてくる桂川とに挟まれ、京都市伏見区の西南部でクロスする地域が。その場所からは大阪方面に向かって右手に山崎の合戦で名高い天王山、左手に伊勢神宮に次いで古くから朝廷の崇敬が厚い石清水八幡宮がある男山が望める。


また、木津川との合流地点でもあり、かっては水運の要地として栄えたが江戸時代には淀藩・稲葉氏の城下町となった。今ではJRAの京都競馬場がある場所として競馬ファンには広く知られている。



茶々が入った淀古城の跡所在地:京都市伏見区淀納所(のうそ)にある妙教寺付近

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明智光秀との山崎の合戦に勝利した豊臣秀吉は、7年後の1589年(天正17年)に側室・茶々のために、弟の秀長に以前からあった淀古城を改築させた。


茶々はこの城に入り鶴松を出産するが3歳で早死、その後茶々は大阪城に移る。1594年(文禄3年)には淀古城は天守閣や櫓は取り壊され(伏見城に移築)僅か5年でその舞台を閉じる


今ではその城郭の面影は全くなく、納所北城堀と納所南城堀の地名から当時の状況をうかがえるのみ。

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妙教寺の境内には淀古城の跡を示す石碑がある。

右傍の椿は織田有楽斎(織田信長の弟で茶人)が好んだと伝わる「有楽椿」。境内には他に珍しい椿が数種あり来年の開花時期に来てみたいと思った。


【江戸時代に築城された新淀城の跡所在地:京都市伏見区淀(京阪電車・淀駅の隣地)


この城跡を訪れるまでは、秀吉が茶々に与えた城はここと思っていたが、史跡の説明版でその城(淀古城)は500m程北東の異なる場所にあったことを初めて知った。


この新淀城は、徳川2代将軍・秀忠(側室は大河ドラマ主人公の)の命を受け、1623年(元和9年)に松平定綱により築城された。定綱は豊臣時代のイメージ一新を意図し、その位置を秀吉の淀古城から現在地に変え新たな城を築いた。

《城主・稲葉氏時代の淀城下を示す古地図》(史跡公園内の説明版に掲載) 

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この古地図には、宇治川・桂川・木津川・淀川納所町(淀古城の所在地)、葭島(京都競馬場の所在地)等、今に残る地名が記されておりタイムスリップ出来て楽しい。


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この新淀城も明治時代の廃藩に伴い城内の建物は取り壊され、今では本丸の石垣や天守台を残しその面影とどめている。

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             京阪電車・淀駅の京都方面ホームから見る本丸と天守台の石垣



【JRA 京都競馬場】所在地:京都市伏見区葭島渡島町32


1925年(大正14年)12月に開設された。

春の天皇賞・秋華賞・菊花賞・エリザベス女王杯・マイルチャンピオンシップ等のGⅠレースには、全国

の競馬ファンから注目される。


《京阪電車・淀駅の大阪方面新高架ホームから望む京都競馬場》

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