99.9 -刑事専門弁護士- | 日刊タカナリ

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※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

父親は本当に殺人犯なのか。



「99.9 - 刑事専門弁護士 -  THE MOVIE」



『新体制となった斑目法律事務所。ただ刑事事件専門ルームは、あいも変わらず深山がチームを振り回していた。

そんなある日、斑目法律事務所と少なからず因縁がある弁護士・南雲の娘・エリが、実は死刑囚の娘であった事が判明。真実が分からず、不安に苛まれたエリは、新室長の佐田に助けを求めた。』


2021年公開。

監督:木村ひさし。

脚本:三浦駿斗。

出演:松本潤、杉咲花、西島秀俊、道枝駿佑、蒔田彩珠、片桐仁、マギー、馬場園梓、馬場徹、池田貴史、岸井ゆきの、榮倉奈々、木村文乃、青木崇高、ベンガル、高橋克実、渋川清彦、遠山景織子、石橋蓮司、奥田瑛二、笑福亭鶴瓶、岸部一徳、香川照之。


ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」の劇場版。

2018年に放送されたSEASON2の続編であり、映画公開時期に放送されたSPドラマから直接繋がる話になっています。

私SPドラマ見ずに見たんですけど、結構SPでの事が関わっていたため、状況を理解するのに少々時間を使いました。
ここからでも見られるように作られてはいますが、出来ればSPドラマだけは見ておいた方が、話にスッと入れると思います。



斑目法律事務所の新体制ですが、大きくは変わっていません。室長が斑目から佐田に変わり、深山に振り回される新たな新米弁護士の河野が加入。
この河野は杉咲花が演じていますが、とても面白いし可愛い。深山を師匠とし、深山のギャグを必ず笑い(ガチ笑いなのか分からんw)、漫画オタクで、好きなセリフを度々言ったりしてます。
“ビシッ”が結構好き。

さらに、前作前々作に出演していた榮倉奈々と木村文乃も出演しています。
だけど今回の再調査にはあまり関わっていません。出てきて嬉しかったし、面白かったですが、出来ればもっと再調査に関わらせて欲しかったです。



その再調査なんですが、エリの本当の父親が死刑囚となった15年前の事件です。

ある村で起きた毒物ワイン殺人事件。

まず村自体が怪しいです。
余所者を嫌い、すぐに追い返そうとします。分かりやすく怪しいです。何かを隠しているのは明白なんですが、それがなかなか見つからずに深山は大苦戦します。
真相を知ると、苦戦するのも納得です。ハメるのも上手くいくわけです。



深山を苦しめたこの事件の真相。

それはあまりにも悲しいものでした。
犯人に悪意はありません。その行為は凶悪ではなく、純粋なものでした。
これは責めたくても責められない。

唯一悪いとすれば、あの父親の教え方。ダメなものはダメなものと教えないからこうなる。

それにしても15年よくバレなかったものです。あの記者どこからこの情報仕入れたんだろ。そしてあのハエのようなマスコミ共。真実が分からない中でよく人を精神的に追い詰める事出来ますよね。

あと、「空が泣いてる」はいくらなんでもベタすぎませんか。



久しぶりにあの世界観に触れ、非常に楽しかったんですが、正直もっとスッキリしたかったです。

真相は、必ずしも人を幸せにするとは限らない。