ボス・ベイビー | 日刊タカナリ

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※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

赤ちゃんなのに、『ボス』。



「ボス・ベイビー」



『空想好きの少年ティムのもとに、弟となる赤ちゃんがやってきた。その赤ちゃんは、自分の足で歩き、大人のように言葉を話し、“ボス・ベイビー”と名乗った。』



2018年公開。


監督:トム・マクグラス。


脚本:マイケル・マッカラーズ。


原作:マーラ・フレイジー『あかちゃん社長がやってきた』。



吹き替え声優は、ボス・ベイビーをムロツヨシ、ティムを芳根京子、ティムの両親を石田明(NON STYLE)と乙葉が担当。

その他、山寺宏一、宮野真守、立木文彦などのプロ声優が脇を固めています。


ムロツヨシはめちゃくちゃ良かったです。

実写作品で感じるムロツヨシの演技面白さがにじみ出ていました。




不思議なのが世界観。

どうやら子供は母親から生まれるのではなく、どこからか運ばれてくるようです。

「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」というイメージを世界観に取り入れた感じですね。(だとしたら少し矛盾が生じてしまいますが…)


こういう世界観だと思いますが、もしかしたら違うかも。だけどこういう解釈の方が個人的にはしっくりきました。


面白い設定だとは思いますが、もう少し作り込めばさらに深く、面白くなったと思います。




赤ちゃんが運ばれてくるという設定と考えると、そういう仕組みだから両親は特に不思議には思っていません。両親はいきなり子供の親となります。

親になった喜びはあると思いますが、準備は不十分ですし、覚悟も出来ていません。だから毎日バタバタしていて、ティムにかまってあげられず、孤独にさせてしまいます。


一人目ならこのバタバタも分かります。

しかし二人目ならある程度子育ての要領も分かってると思うので、こんなにバタバタしないと思います。

子育てが下手なだけか、ボスが特に手がかかるだけか、ティムの時が楽すぎたか。

どんな理由にしろ、ティムを忘れてはいけませんし、気持ちを考えてあげないといけません。


神の目線で見てるから感じる事だと思いますが、ティムを孤独にし、言い分も聞かずに一方的に罰を与えたこの両親が終始イヤでした。




それでも赤ちゃんの可愛さは全面に出ていたと思います。

可愛いおしり、ムチムチ感、寝顔、笑い方、とても良かったです。話し口調はおじさんなのに、見た目は赤ちゃんで、動きはキレッキレなのは笑いました。


ティムとも最初は険悪でしたが、自由になるために仕方なく協力関係となり、次第に本当の兄弟のようになっていくのはグッと来ましたね。

敵に追われながら補助輪を克服するあたり好き。




設定だったりに多少疑問を感じる作品ではありましたが、赤ちゃんの可愛さにやられました。


うちの5才の息子にも好評です。