続飛車角 | 日刊タカナリ

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※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

飛車角、満州へ。



「人生劇場 続飛車角」



『4年の務めを終えて、出所した飛車角。しかしおとよは待ってくれてはいなかった。

飛車角はおとよの手紙を懐に街を彷徨っていたら、新宿桔梗一家の“エントツの坂田”と出会う。そこで坂田を助けた縁で、飛車角は桔梗一家に迎えられた。』


1963年公開。

監督:沢島忠。

脚本:相井抗(鈴木尚之)。

原作:尾崎士郎。

出演:鶴田浩二、佐久間良子、月形龍之介、梅宮辰夫、村田英雄、東野英治郎。


「人生劇場 飛車角」の続編。

前作から4年後と言えど、話は思ったよりも繋がっています。ここからでも見れますが、前作を見てからの方がより楽しめると思います。

私自身前作を見ていなかったので、最初からどういう事になってるのか分からず、見るの諦めそうになりました。



驚いたのが、まさかの3部構成。

1部、桔梗一家と堂本一家の権利抗争。
2部、満州での再会。
3部、国策への反抗。

ハッキリこう決まってるわけではありませんが、話が変わったのは結構分かります。急に満州とか出てきたんで、頭真っ白になりました。

個人的に好きなのは権利抗争ですね。
飛車角が自分なりに信頼を勝ち取っていく姿がとてもカッコいい。親分集の前に一人で乗り込むとか、肝据わってるなぁ。



納得いかなかったのはラスト。

あれで終わってしまったら、飛車角の決死の行動が無駄になってしまいます。「国に逆らったらこうなる」というのも感じて気分も悪いです。

あそこで終わらせるなら、飛車角の行動に心を動かされた奴らによる反抗など、飛車角の行動や意志を無駄にしないようにしてもらいたかったです。

あれじゃああまりにも悲しすぎる。



終わり方は好きじゃありませんが、このシリーズに興味がわいてきました。

前作見たら、この作品の印象少し変わるかも。