ミッドナイト | 日刊タカナリ

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おすすめの映画やマンガ、製作したプラモ、イラストを紹介していきます。
※あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。

奇妙な客を乗せ、夜の街を走る。



「ミッドナイト」



『無免許のタクシードライバー“ミッドナイト”はある日、若いトラック運転手の“カエデ”と出会った。彼女が何者かに命を狙われている事を知ると、ミッドナイトは自身の改造タクシーにカエデを乗せて、夜の東京を走り始めた。』


2024年、ABEMA、YouTubeで配信。

原作:手塚治虫。

監督:三池崇史。

出演:賀来賢人、加藤小夏、小澤征悦、大塚明夫(ナレーション)。

主題歌:THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「ミッドナイト・クラクション・ベイビー」。


手塚治虫、最後の週刊少年漫画雑誌連載作品「ミッドナイト」の実写化作品。
全編iPhoneで撮影された、約19分のショートフィルム。

最新のiPhoneなだけあり、映像はすごくキレイです。普通の映画と遜色ないくらいに撮影出来ているのがその証拠だと思います。
すごい時代になりましたね。



ショートフィルムなので、キャラクターの深堀りはあまりされていませんが、改造タクシーによるカーチェイスは非常に面白い。
もう一つのタイヤによるアクションが現実離れしすぎてました。
映像もジェットコースターみたいで楽しいです。

あと、所々で原作シーンが挿入されていて、原作通り描写されているのがよく分かります。
iPhone撮影同様に非常に挑戦的。
だけど、それで話の流れや勢いが寸断されてしまっていたように感じました。面白い映像だったが故に、それがすごく勿体無い。



この作品によって、原作に興味が湧いてきましたが、出来たらミッドナイトについての情報もある程度入れて欲しかったです。

「彼はどういう人間なのか?」
「彼はなぜそうなってしまったのか?」
「彼はタクシーで何がしたいのか?」

このあたりが少しでも盛り込まれていたら、話に深みが増し、より興味が湧いたと思います。

20分弱の作品なんで仕方ないとは思いますが、カーチェイスやアクションという表面的な面白さしか感じられませんでした。



今後、劇場作品か連ドラになることを期待しています。
この話は深く知りたいし、出演者も結構ノリノリで演じるのではないでしょうか。