兜甲児は、この世界で生きていきたいのか。
「マジンガーZ INFINITY」
『兜甲児/マジンガーZがDr.ヘル率いる地下帝国から人類を救って10年。人々は平和を謳歌していたが、富士山の地中深くから謎の巨大ロボットが発掘された。
間も無く、倒したはずの機械獣軍団が再び姿を現した。』
2018年公開。
原作:永井豪。
監督:志水淳児。
脚本:小沢高広。
キャラクターデザイン:飯島弘也。
メカニックデザイン:柳瀬敬之。
「マジンガーZ」の続編である「グレートマジンガー」最終回から10年後の世界の話。
続編ではありますが、前作を見ていなくても全然大丈夫です。私自身マジンガーはほとんど見たことありませんでしたが、メチャクチャ楽しめました。
激アツでした。
声優に関しては一新されていますが、個人的には、藤原啓治さんと石塚運昇さんのお声を聴いてグッときました。
あと、水木一郎さんの美声に震えました。やっぱりマジンガーZと言ったら水木一郎さんですよね。
熱かったのがマジンガーの戦闘シーン。
マジンガー強すぎますね。攻撃が強力なので、1発で敵を倒してしまいます。複数同時に倒したりもするので、見ていてとても気持ちがいい。技名を叫ぶのも良い。
“鉄拳!ロケットパンチ!”には痺れました。
量産型マジンガーもなかなか活躍してましたし、かつてマジンガーと共に戦ったボスボロットも登場。面白い戦いでした。
驚いたのが、マジンガーが乗れるサイズの魔神・インフィニティ。
ミサイルやブレストファイヤーなど、マジンガーと同様の武装がありますが、威力はマジンガーの数倍上です。
さらに、「世界を作り替える装置」を起動するためのキーでもあります。とんでもない魔神です。
中盤あたり絶望しました。
そして、思ったよりも人間ドラマ部分がしっかりしていた印象です。
甲児とさやかの仲の進展、アンドロイド・リサの変化、鉄矢を助けに行きたいジュンなどなど。
甲児周りの人間をちゃんと描きつつ、機械獣襲撃によって被災した方々や、息が合わない国々などもしっかり描かれていました。見ていて心が苦しくなりしたが、そういう苦しみすらDr.ヘルの作戦に組み込まれていたのには驚愕でした。
Dr.ヘルの言葉一つ一つが重かったです。
それを飲み込んだ上での、この世界に対する甲児の答え。
嘘偽りない、希望が見える答えでした。未来が拓けたように思いました。
全ての熱血ロボットアニメの原点の底力が見えました。
無敵の力は僕らのために。