百合。ユリ科ユリ属の多年草。鬼百合、姫百合、笹百合、鉄砲百合と種類は沢山あります。俳句で百合といった場合は普通、山百合を指す、と歳時記にはあります。
草山やこの面かの面百合の花 高浜虚子
山に入るとあちこち自生しているのですね。最近山登り、ハイキングもしていません。腰が痛いとか、時間がないとか・・・・
百合の香と小過失吾を眠らせず 相馬遷子
ユリは匂いが強いですね。だから病気見舞いの花束にはちょっと避けたい。
上掲の句、吾(あ)と振り仮名が置いてある場合もあります。(われ)と読まれたくないのでしょう。僕らは俳句には振り仮名は付けるな、と教えられています。ということは、読む人々に自分と同等の教養を期待するわけですね。「教養」というとちょっとちがうかなあ、「強要」はしない「共用」を望むわけです。
駅員の一卓の百合海へ向き 能村登四郎
きょうは波の日だそうです。語呂あわせですね。
断崖の笹百合揺れる波の音 春行士