コンディショニング・スポーツ指導者&健康・生活習慣アドバイザーの小川麗香です。
昨日は、中学2年生の野球児のコンディショニングでした
前回、オスグットで膝の痛みを訴えた2人。またまた仲良いのはいいんだけど(笑)一緒に『肩が痛い・・・』と(笑)笑いごとでないんだけどもそこまで仲いいのか
と(笑)
痛みの背景には、ただ投げ方という技術の問題だけではないと思います!!
月曜から金曜まで学校いって、土日は朝から夕方まで1日練習
最近はジュニアアスリートっていう言葉が当たり前のようになっていますが、スポーツする今の子供たちはとにかくハードです
いつこの子達は休むんだ!!って・・・
特に小学生から中学生にかけてすごい勢いで成長するわけです。
Nくんは肩のレントゲンを撮ってきれくれました!医師には成長軟骨が開いてしまっているので投げ過ぎではないか??これ以上成長軟骨が開いたら投球禁止を医師から言われたそうです。
もちろん成長期でも痛める子と痛めない子がいますが、それぞれ成長過程も違いますし生活習慣も違えば性格も違います
いろんな背景が重なってのことだと思いますが、それでもやはり【 成長期 】ということはみんな同じでそういうリスクと隣り合わせであるということを指導者には把握して技術指導と練習と休養のバランスをとってもらいいたいなと思います。
ちなみに肩という場所は、筋肉依存症といわれます。なぜそういわれるかというと股関節に比べてみるとわかります↓
上写真が肩関節。
下写真が股関節。
股関節は骨の丸い所がすっぽりと骨盤にはまっているのがおわかりですか??
肩関節はそれがとても浅いのがおわかりですか?
肩は浅い分、グル――――っと肩が回ります!でも浅い分、筋肉に頼らないといけないということです。だから筋肉依存症と言われるんです
この肩の関節は、17枚の筋肉があります。
この筋肉たちがアンバランスを起こした時に痛みがでます。四十肩や五十肩も一緒ですね
野球に限らずかもしれませんが、野球で投げる動作も同じ動作を繰り返すことで肩の筋肉のアンバランスがうまれます。そのまま放っておくとインナーマッスルと言われる肩関節を安定させる筋肉が硬くなりすぎて、可動域が低下し痛みとなります
小まめにリセットコンディショニングをして肩の筋肉や筋膜に隙間を作り、また肩関節にも隙間を作ってあげる必要があります。
あとは肩の筋肉のアンバランスから使いすぎている筋肉と使われていない筋肉が出てくるのでリセットコンディショニングをした後に必ず使えていない筋肉のトレーニングをして肩の筋肉17枚が正しくしっかり動くようにする必要があります。
さて、解説はここまでとして・・・2人は随分コンディショニングを理解してきたのでせっかくだから最初の30分は筋肉のしくみのお勉強
そしてなぜ肩が痛むのか。なぜならば・・・と理解してもらうためにレクチャー時間を取りました。
筋肉は使いすぎても??
というと・・・彼らは声をそろえて『 硬くなる!! 』
じゃ。使わなくても??
『 硬くなる!! 』と言ってくれます(笑)めちゃ可愛い
筋肉のしくみをお勉強した上で、今からやるコンディショニングをなんでこの動きをやるのか・・・一つ一つ理解してもらいながらトレーニングをしました。
Nくんは、自分がどの筋肉が使いすぎているのか筋肉図をみてもらってちゃんと自分の身体を知るということをしてもらいました。
左はコンディショニング前・右はコンディショニング後です。全然違いますね
リセットしただけで、実はNくんは痛みが取れました!ビックリ
使えていない筋肉はやはり動きづらい感じでしたが、分解しながら丁寧にその筋肉に刺激を与えていくと反応し始め、使えていない筋肉のトレーニングをした後は投げる動作もスムーズで痛みももちろんなく投げれます。
本人の『 にやり
』とする顔が物語っていました(笑)
普段クールなんでね(笑)
Hくんは、来てくれた時にはもう痛みがマシになっていたようでそれもちゃんと筋肉の硬さをみればわかりました
それほど痛みはないのかなぁと。でも同じくコンディショニング前と後では違うのが写真をみてわかると思うのですが・・・コンディショニング前はもう肩周りの筋肉のアンバランスが出ているので手の甲が前にきています。
Hくんも、コンディショニング前の状態でずっと投げているとまた痛みが出ることは間違いないです
二人には、自宅ではしっかりリセットと肩のトレーニングを1セットとして必ずやること!!
練習時は、とにかく暇さへあればその辺で肩のリセットコンディショニングをすること!その辺で暇さへあれば肩周りの使ってない筋肉のトレーニングをすること!!
二人ともピッチャーなので、痛みがなくなってピッチング練習を始めれるようになってもかならず忘れないようすること。
試合中でも、マウンドに上がって投球と投球の間に肩のリセットをいれること!
ベンチに戻ったら肩のトレーニングをすること!!
【 お約束です
】
痛めて初めて気づく危機感と痛みがとれたコンディショニングで初めてケアの重要性を知ったこと
二人は、ちゃんと成長しています!!
そして自分の身体の細かいところまで目を向けれる力も少しづつついてきています
知能もついてきているので、小さな異変に気づくこと。小さな身体の動きをすみずみまで気づくこと。
コンディショニングは、ただ改善することやパフォーマンスをあげることだけが目的ではなく・・・
自分の筋肉の感度を上げれる
ただリセットさせてトレーニングさせるのではなく、自分の身体の動きを理解しながら動かすことで隅々まで動いているか感じれる能力が着くと思います。
前回のオスグットでの膝の痛みも【 ない 】と言っていました
見たらわかります!ちゃんとレッグカールというトレーニングができていますから
痛い時は膝が曲がらなかったですからね。
もも裏も柔らかくなっています。機能しています。
太もも前と裏のアンバランスがとれています。
ちゃんと見たらわかります!!
コンディショニングをやってくれて改善したことも身体はうそをつきませんから
引退まで1年切ってるよ
後悔のない時間を過ごしてほしいと思うし、怪我のないよう思う存分野球ができる時間を堪能してほしいと思います




