血糖値測定センサーの取り替え Part1からつづく

 

しゅーとめが、私が取り付けた翌日に、血糖値測定センサーを外してしまいます。
その原因は、「キミが脅すからじゃない?」と主人が言うのです。

でも、今まで、そうやって生活してきたし、しゅーとめも冗談だと分かっていたし、
そうなのかなあ、と、何となく腑に落ちない感じでいました。

でも、やってみてうまくいくならそっちの方がいいや、と軽い気持ちで、次回の

自分の担当の際、やり方を変えてみることにしました。

 

私:「お義母さん、センサー交換に来たよ~!」

しゅーとめ:「何それ?」

 

ここまでは、いつもの会話です。

ここから、いつもと違う「からかわない」対応を心がけます。

 

私:「お義母さんの血糖値を測るんだよ~」

しゅーとめ:「何で?」
私:「これをしてたら、お菓子が食べられるんだって!

       いつもよりたくさん食べられるかもよ~」

しゅーとめ:「たくさんはいらないのよ、ちょこっとでいいの」

私:「そっかあ、お義母さんエライなあ!」

しゅーとめ:「はい!」

 

糖尿病であることを忘れており、センサーを付ける意味も分からないのに、
糖尿病の頃に身につけた習慣だけは残っている。

こういうところは変わらないんだなあ、すごいなあ...

 

こんな感じで、今回は、至極穏やかにセンサー交換を終えました。

その結果は...

なんと、センサーを外さなかったのです!

何が違ったんだろう?

 

 

そう言えば、しゅーとめと生活をしなくなって、1年半が過ぎました。

私のように、楽しい雰囲気にしようという意図で、しゅーとめをからかって
遊ぶ?失礼な人は、あまり、と言うかほぼ居ないでしょう。

施設の方であれば、尚更だと思います。

親切な対応や、優しい言葉をかけてくださる方ばかりだと思います。

 

そんな生活に慣れたしゅーとめに、急に冗談を言っても、冗談とは思ってもらえなく

なってしまったのでしょう。

それどころか、「おやつ食べたら、警報が鳴るよ!」と言ってしまうと、恐怖心を

持たせてしまっていたかもしれません。

これが、「キミ、脅すから」と言うことだったのでしょう。

 

しゅーとめの生活や環境の変化を考慮に入れず、今までの、自分としゅーとめの

関係性だけを頼みに、しゅーとめに対応していた自分に気づいたのです。

 

アルツハイマーと言う病気の難しさと、これだけ接していながら、まだ、
学習しきれていない自分にがっくりした出来事でした。

いや、ホントに、アルツハイマーは難しい!

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 

 

我々は、2週間に1度しゅーとめと会うことが出来ます。

血糖値測定センサーを取り替えるためです。

* 詳細は、血糖値計測器の進歩たるや! Part1を参照ください。

 

センサーの取り替えは医療行為にあたり、施設の方では対応出来ないのです。

なので、夫と私で、2週に1回、交代で担当しています。

 

この1年半近く取り替えをしてきましたが、ある時ふと気がつきました。

 

私が担当の時、しゅーとめが勝手にセンサーを外す

傾向がある...

 

半年前くらいまでは、就寝時、体勢によっては、センサーが当たって気になるのか、

夜中のうちに1人で外すことが、何回かありました。

それが、私がセンサーを交換したタイミングで起きているように感じたのです。

 

 

夫と何が違うのだろうか...

 

夫に、どこにセンサーを貼るようにしているか確認し、さらに、夫が前回、

貼り付けた場所と対称になるように(右左の腕に交互に貼り替えているため)、

気をつけて貼るようにしました。

 

すると、しゅーとめがセンサーを外す回数が、ゼロとは言いませんが、

かなり減ったのです。ようやくほっとしました。

 

それから半年近く経ったこの数回、またセンサーを外すようになりました。

しかも、私が貼り替えた次の日に!です。

 

以前と比べると、感覚もだいぶ鈍くなってきていて、そもそもセンサーの存在すら、

感じていないように見えたので、何故なんだろう、と思い、夫に聞いてみました。

すると、

 

夫:「キミ、脅すからかもしれないよ」

 

と言います。

 

我々は、センサー交換後、しゅーとめの様子について報告しあいます。

その時に、私がしゅーとめにかける言葉が、夫は気になっていたようなのです。

 

糖尿病を患っていることを忘れているしゅーとめは、センサーの張り替えの

意味も分かりません。従って、毎回毎回、以下のようなやりとりが繰り返されます。

 

しゅーとめ:「(センサーを見て)何それ?」

私:「お義母さんがこそっと甘いもの食べたら、ビーッて建物中に響くような

        大きな音が鳴って、知らせてくれるんだよ~」

* センサーは血糖値を計測するためだけの器具です、音など鳴りません

しゅーとめ:「え~!!」

私:「だから、こそっと食べてもばれるのよ~」

しゅーとめ:「え~!!」

 

話の内容は、都度変わりますが、傾向として、「甘いものはダメなのよ」と

しゅーとめを脅す内容の話をするのが、私のやり方です。

同居していた頃から似たような会話をしていたし、しゅーとめも冗談だと

分かっていたのを知っているので、相変わらず、それを続けていたのです。

 

それが、今になって、何でダメなんだろう...?

次回に続きます。

 

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リハビリと称し、夜な夜なショッピングモール(+外食)に外出していたことは、

何度となくお話しました。その時にお世話になっていたお店の中に、

全国チェーンの有名なとんかつ屋さんがありました。

 

しゅーとめは、エビとカニが大好物です。

カニはお高いこともあり、満足行く量を頻繁に食べに行くのは難しいですが、

エビならまあ、手頃とは言いませんが、カニよりはかなり身近です。

 

なので、血糖値の調子が良いときは、エビを使った料理の最高ランクに

位置するであろう、エビフライを食べに行くのが我々の楽しみでもありました。

その時に、上記のとんかつ屋さんを割と利用していたのです。

 

お店の方は皆親切で、挨拶や声かけなども良くしてくださいました。

中でも、店長さんは、ご本人がお話好きで、しゅーとめの姿を見ると、

必ずテーブルへ来られて、世間話をしていってくださいました。

 

 

それだけでなく、お願いした訳ではないのに、しゅーとめが食べやすいようにと、

予めエビフライをカットしておいてくれたりなどの心配りも細やかで、

しゅーとめもご機嫌で通っていました。

 

それが、施設に入って以降、コロナのこともあり、しゅーとめは、とんかつ屋さんに

行けなくなりました。

 

しかし、我々はその後も、何度かとんかつを食べに、そのお店に行きました。

しゅーとめが一緒でないので、「お母さん、お元気ですか?」と気にかけて

くださいます。ありがたいことです。

 

アルツハイマーとは思ってないだろうし、ましてや施設の話も含めて、

暗くなるような話をするのも気が引けるので、「元気ですよ、ありがとう」的に

お礼だけ伝えます。

 

そんなことが何回か続いたある日。

いつも通り、おいしくとんかつをいただき、お店を出ようとした時、

店長さんに声をかけられました。

 

店長さん:「今度はお母さんも一緒に来てくださいね。

                お母さん、見たいですし。

 

見たいって...。

 

でも、店長さんに悪意は全くありません。ホントに、しゅーとめに会いたいのです。

それは今までの会話や配慮から、びしびし伝わってくるのですが...

 

うちのしゅーとめ、確かに面白いけど、見せもんちゃうからね

せめて、「会いたい」にして!と、ちょっと苦笑しながら、お店を後にしました。

 

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今回は介護の話とは全く関係ないのですが...

あまりに衝撃的な?体験だったので、記事にしました。

 

久しぶりに駅前に複数の用事が出来たので、自転車で出かけることにしました。

この暑い中、出かける時のマストアイテムと言えば...

  • 帽子(この日は風が強めだったので、キャップにした)
  • 日焼け止め
  • アームカバー
  • ネックカバー

ですよね。

ちょうど、↓のイラストのように、いや、それ以上に、目の部分しか

露出していない感じです。

 

用事も終え、休憩でもしようとスタバに立ち寄りました。

店内ではマスクを使用する予定だったのですが、地面に落としてしまい、

仕方なくネックカバーを、マスク代わりとすることにしました。

 

そして、注文待ちで並んでいる間、衝撃的なことが起こったのです。

視線の先に男の子を連れたお母さんがいたのですが、彼(=3歳くらい)が、

私を見るなりこういったのです。

 

男の子:「あ!おばさんだ!

男の子のお母さん:「シーッ!」

 

その通り!私は確かにおばさんです。

なので、怒ったり、むかっとしたりはしません。

 

では、何が衝撃的だったのか?

私は目だけしか露出していなかったのに、

彼には、何故私がおばさんであることが分かったのか?

と言うことなのです。

 

確かに、日除けの徹底度がおばさんなのは分かります。後で、知人に話してみても、

それが原因だ、と言う人ばかりだったのですが、子育て中のママさん世代でも、

こんな格好をしている人は、見かけますよね?

でも、3歳児が、そんな区別を認識出来ているのだろうか?

 

どうにもこうにも、全く理由が分かりません。

私が運悪く、目の肥えた3歳児に遭遇してしまっただけなのでしょうか...

 

そのまま何となくすっきりしないまま、とぼとぼと帰途につきました...

納得のいく理由、誰か教えてください!

 

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ぎょっとするであろうこと Part2からつづく

*相変わらず下の話なので、タイミングの悪い方、お気を付けください。

 

前回、抵抗を感じていた下の世話にもだんだん慣れていったお話をしました。

相変わらず、しゅーとめは下に関する症状が進むことなく、私の下の世話は、

ほとんどが、ちょこっと汚れた下着を洗うことだったのですが...

 

そんなある日のこと。

しゅーとめが軽い肺炎を起こしたため、デイサービスなどを断り、自宅で

養生していました。軽いとはいえ肺炎なので、体を拭いたりだの着替えだのも

出来ず、安静にしていました。

 

しかし、ほぼ体調も戻ってきた様子なので、「さすがにそろそろ

着替えないとなあ...」と思い、着替えを勧めてみました。

 

 

すると、「いいよ」と言う色好い(?)お返事が。

あら、お義母さん、ご機嫌だわね、と調子に乗った私は、この際下着も...と、

欲張って勧めてみると...

 

しゅーとめ:「そうね、ありがとう」

 

なんと!!下着を取り替える権利を得ることが出来ました。

いそいそと準備し、早速下着を取り替えてみると...

割と、しっかり目?の「拭き残り」があったのです。

とうとうばっちり目にしてしまいました!

 

しかし、不思議なことに、あんなに心配していた動揺などは一切なく、

気にしたのは、「お義母さんに悟られないようにうまく誤魔化さないとなあ」と

言うことだけでした。

 

私:「お義母さん、トイレットペーパーがお尻にこびりついてるから、

      ちょっとキレイに拭き取らせてね~」

 

と、すらすらと誤魔化しを口にしながら、後処理をしたのです。

初めてだったので、色々「うぎゃあ~!」と思うような失敗をしながらも、

何とかやり終えて、着替えてもらえました。

 

介護生活の慣れとか、下の世話に対するハードルが下がっていたことなど、

私にとって良いタイミングだったと言うだけ、とは思いますが、

相手がしゅーとめだったから出来た、と言うのは大きかった気がします。

 

だからと言って、「誰でもやれるようになるよ!」とか、そう言うことを

お話ししたいのではありません。

 

汚物まみれの下着を洗わなくても、捨てる等の選択肢もあるし、無理矢理、

「出来ないこと」に立ち向かわなくても良いのかもしれない、と、介護者さんが

思ってくれればいいなあと思って、記事にしました。

 

と言う訳で、下の話はこの辺でそろそろお開きに...

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)