こき下ろしてきたつもりはないですが、

  • けち
  • ドけち(強調)
  • 自分勝手

と紹介したことのあるしゅーと。

* 詳細は、しゅーと善人説part123を参照

しかし、訪問リハビリも含めた施設利用を始め、介護に対応した自宅改修、また、

リハビリと言いながらの、毎晩のショッピングモールでの外食等、これらが全て、

しゅーとの経済力の賜物であることは間違いなく、口に出して、

「ありがたや、ありがたや」とまではなくとも、何となく認識していました。

 

しかし、その認識をさらに強くする出来事がありました。

 

それは、アルツハイマーの実母を介護した、50代の独身男性の体験本を読んだこと

でした。

 

その本には、(物理的に)1人で実母と向き合い、症状が進む中、精神的肉体的に

追い込まれていく男性の姿が、綴られていました。

 

我々も、どちらかが1人で介護することになっていたら、こうなっていたのだろうか、

しゅーとめが受け身体質でなかったら、ものすごい口げんかをしていたのだろうか。

 

そんなことを考えさせられながら読んだのですが、1番印象的だったのは、

金銭問題に関する話でした。

 

男性は、1人で介護をしていたため、必然的に仕事に割く時間が取れなくなります。

それは収入が減ることを意味し、ひいては、実母に手厚い介護が出来なくなる、

よって働かざるを得ない、けど働けない...の悪循環に陥ったのです。

 

実際に、介護経験がある私でも、ぞっとするような体験談でした。

と同時に、我が身がいかに恵まれていたか、ひしひしと感じました。

 

しゅーとは(意識していたかどうかは別として)、しゅーとめの介護に当たり、

我々に一切、お金の持ち出しをさせることはありませんでした。

それどころか、介護によるものだったからとはいえ、主人は2度も介護うつで

休職しましたが、その時も、「今無収入だから、切り詰めなきゃ」といった

気遣いどころか、後になって「あの時、実は無収入だったんだわ!」と

気がつく程度のお気楽な生活を送れるだけの蓄えを遺してくれていたのです。

 

今更ながら、しゅーとのすごさに気がつきました。

(我々が)遊びに来る孫のために買っておいた○○牛と名のつく肉を、横取りして

食べたり(←やっぱり根に持っている)、○割引のものしか買ってこない等、

あの行動の全ては、ここに繋がっていたのね!

 

 

ありがとう!お義父さん!

 

...となんか、半分茶化したみたいになってますが、ホントに感謝しています。
そのおかげで、しゅーとめは何を心配することもなく、ニコニコと暮らせているの

ですから。

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 

 

 

 

今回は、しゅーとの死去と同時に、しゅーとめのアルツハイマー罹患が

発覚し、その数日後には、歩くことさえままならなくなった時の話です。
 

しゅーとが亡くなるだいぶ前から、義両親とも、2階の部屋はあまり
使わないようになっていたようなので、同居するにあたり、自分たちの荷物
(ほぼ着替え)をそこに運び込み、生活を始めました。

 

当時はまだ、ショッピングモールどころではなく、介護生活の模索に明け暮れる

日々でしたが、しゅーとめの歩きも、家の中を伝い歩く程度には回復してきました。

 

回復はしましたが、

しゅーとめ:「私、歩くことすら出来ない...」

と、落ち込んで涙ぐむことも少なくありませんでした。

 

 

そんな頃、夫がこんなことを言い出しました。

夫:「2階のカーテン閉めてくれたの?」
私:「いや、気にしたこともないよ」
夫:「じゃあ、僕が自分で閉めたのかな。あんまり覚えてないんだけど。」

 

当時は、慣れない生活に追われて、夜になったらカーテンを閉める、等という

レベルの些末な家事?は、全く忘れ去られていたのです。

今考えるとぞっとしますが、それくらいバタバタしていたし、田舎だから

済んだ?話でした。

 

しかし、いくらボケボケ夫婦でも、覚えもないのに、2度3度と2階のカーテンが

閉められていれば、何やらおかしいことが起こっている、と感じます。

 

夫は自分ではない、と言います。

私も、カーテンを閉める、と言う概念すら消えてきたくらいですから、

全く身に覚えがありません。

 

そうなると、考えられるのは1人だけ...

しゅーとめしかいないのです。

 

しかし、いつ階段を(しかも昔タイプの階段なので、割と急)上っていたのか...

それより何より、「私、歩くことすら出来ない...」と、涙まで浮かべていた人が、

上りはともかく、あの急な階段を下りてくるなんて!

 

元々、少々被害妄想の気のあるしゅーとめは、「私、○○出来ない」という

思い込んだら本当に出来なくなります。

しかし、今回のように、「あら、2階のカーテン閉めたかしら?」
(多分そう思ったと推測)と気になった途端、その実力を遺憾なく発揮できます。

 

その結果、カーテンを閉めに行ったのでしょう。

 

歩みが衰えていたのは確かなので、良く怪我をせずに済んだな、とぞーっと

する一方で、しゅーとめの「私、○○出来ないの...」は、今後、要注意だな、

と、心に留めることとなった事件でした。

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 

 

血糖値測定センサーの取り替え Part1からつづく

 

しゅーとめが、私が取り付けた翌日に、血糖値測定センサーを外してしまいます。
その原因は、「キミが脅すからじゃない?」と主人が言うのです。

でも、今まで、そうやって生活してきたし、しゅーとめも冗談だと分かっていたし、
そうなのかなあ、と、何となく腑に落ちない感じでいました。

でも、やってみてうまくいくならそっちの方がいいや、と軽い気持ちで、次回の

自分の担当の際、やり方を変えてみることにしました。

 

私:「お義母さん、センサー交換に来たよ~!」

しゅーとめ:「何それ?」

 

ここまでは、いつもの会話です。

ここから、いつもと違う「からかわない」対応を心がけます。

 

私:「お義母さんの血糖値を測るんだよ~」

しゅーとめ:「何で?」
私:「これをしてたら、お菓子が食べられるんだって!

       いつもよりたくさん食べられるかもよ~」

しゅーとめ:「たくさんはいらないのよ、ちょこっとでいいの」

私:「そっかあ、お義母さんエライなあ!」

しゅーとめ:「はい!」

 

糖尿病であることを忘れており、センサーを付ける意味も分からないのに、
糖尿病の頃に身につけた習慣だけは残っている。

こういうところは変わらないんだなあ、すごいなあ...

 

こんな感じで、今回は、至極穏やかにセンサー交換を終えました。

その結果は...

なんと、センサーを外さなかったのです!

何が違ったんだろう?

 

 

そう言えば、しゅーとめと生活をしなくなって、1年半が過ぎました。

私のように、楽しい雰囲気にしようという意図で、しゅーとめをからかって
遊ぶ?失礼な人は、あまり、と言うかほぼ居ないでしょう。

施設の方であれば、尚更だと思います。

親切な対応や、優しい言葉をかけてくださる方ばかりだと思います。

 

そんな生活に慣れたしゅーとめに、急に冗談を言っても、冗談とは思ってもらえなく

なってしまったのでしょう。

それどころか、「おやつ食べたら、警報が鳴るよ!」と言ってしまうと、恐怖心を

持たせてしまっていたかもしれません。

これが、「キミ、脅すから」と言うことだったのでしょう。

 

しゅーとめの生活や環境の変化を考慮に入れず、今までの、自分としゅーとめの

関係性だけを頼みに、しゅーとめに対応していた自分に気づいたのです。

 

アルツハイマーと言う病気の難しさと、これだけ接していながら、まだ、
学習しきれていない自分にがっくりした出来事でした。

いや、ホントに、アルツハイマーは難しい!

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 

 

我々は、2週間に1度しゅーとめと会うことが出来ます。

血糖値測定センサーを取り替えるためです。

* 詳細は、血糖値計測器の進歩たるや! Part1を参照ください。

 

センサーの取り替えは医療行為にあたり、施設の方では対応出来ないのです。

なので、夫と私で、2週に1回、交代で担当しています。

 

この1年半近く取り替えをしてきましたが、ある時ふと気がつきました。

 

私が担当の時、しゅーとめが勝手にセンサーを外す

傾向がある...

 

半年前くらいまでは、就寝時、体勢によっては、センサーが当たって気になるのか、

夜中のうちに1人で外すことが、何回かありました。

それが、私がセンサーを交換したタイミングで起きているように感じたのです。

 

 

夫と何が違うのだろうか...

 

夫に、どこにセンサーを貼るようにしているか確認し、さらに、夫が前回、

貼り付けた場所と対称になるように(右左の腕に交互に貼り替えているため)、

気をつけて貼るようにしました。

 

すると、しゅーとめがセンサーを外す回数が、ゼロとは言いませんが、

かなり減ったのです。ようやくほっとしました。

 

それから半年近く経ったこの数回、またセンサーを外すようになりました。

しかも、私が貼り替えた次の日に!です。

 

以前と比べると、感覚もだいぶ鈍くなってきていて、そもそもセンサーの存在すら、

感じていないように見えたので、何故なんだろう、と思い、夫に聞いてみました。

すると、

 

夫:「キミ、脅すからかもしれないよ」

 

と言います。

 

我々は、センサー交換後、しゅーとめの様子について報告しあいます。

その時に、私がしゅーとめにかける言葉が、夫は気になっていたようなのです。

 

糖尿病を患っていることを忘れているしゅーとめは、センサーの張り替えの

意味も分かりません。従って、毎回毎回、以下のようなやりとりが繰り返されます。

 

しゅーとめ:「(センサーを見て)何それ?」

私:「お義母さんがこそっと甘いもの食べたら、ビーッて建物中に響くような

        大きな音が鳴って、知らせてくれるんだよ~」

* センサーは血糖値を計測するためだけの器具です、音など鳴りません

しゅーとめ:「え~!!」

私:「だから、こそっと食べてもばれるのよ~」

しゅーとめ:「え~!!」

 

話の内容は、都度変わりますが、傾向として、「甘いものはダメなのよ」と

しゅーとめを脅す内容の話をするのが、私のやり方です。

同居していた頃から似たような会話をしていたし、しゅーとめも冗談だと

分かっていたのを知っているので、相変わらず、それを続けていたのです。

 

それが、今になって、何でダメなんだろう...?

次回に続きます。

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 

 

リハビリと称し、夜な夜なショッピングモール(+外食)に外出していたことは、

何度となくお話しました。その時にお世話になっていたお店の中に、

全国チェーンの有名なとんかつ屋さんがありました。

 

しゅーとめは、エビとカニが大好物です。

カニはお高いこともあり、満足行く量を頻繁に食べに行くのは難しいですが、

エビならまあ、手頃とは言いませんが、カニよりはかなり身近です。

 

なので、血糖値の調子が良いときは、エビを使った料理の最高ランクに

位置するであろう、エビフライを食べに行くのが我々の楽しみでもありました。

その時に、上記のとんかつ屋さんを割と利用していたのです。

 

お店の方は皆親切で、挨拶や声かけなども良くしてくださいました。

中でも、店長さんは、ご本人がお話好きで、しゅーとめの姿を見ると、

必ずテーブルへ来られて、世間話をしていってくださいました。

 

 

それだけでなく、お願いした訳ではないのに、しゅーとめが食べやすいようにと、

予めエビフライをカットしておいてくれたりなどの心配りも細やかで、

しゅーとめもご機嫌で通っていました。

 

それが、施設に入って以降、コロナのこともあり、しゅーとめは、とんかつ屋さんに

行けなくなりました。

 

しかし、我々はその後も、何度かとんかつを食べに、そのお店に行きました。

しゅーとめが一緒でないので、「お母さん、お元気ですか?」と気にかけて

くださいます。ありがたいことです。

 

アルツハイマーとは思ってないだろうし、ましてや施設の話も含めて、

暗くなるような話をするのも気が引けるので、「元気ですよ、ありがとう」的に

お礼だけ伝えます。

 

そんなことが何回か続いたある日。

いつも通り、おいしくとんかつをいただき、お店を出ようとした時、

店長さんに声をかけられました。

 

店長さん:「今度はお母さんも一緒に来てくださいね。

                お母さん、見たいですし。

 

見たいって...。

 

でも、店長さんに悪意は全くありません。ホントに、しゅーとめに会いたいのです。

それは今までの会話や配慮から、びしびし伝わってくるのですが...

 

うちのしゅーとめ、確かに面白いけど、見せもんちゃうからね

せめて、「会いたい」にして!と、ちょっと苦笑しながら、お店を後にしました。

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)