各々、油断めさるな! Part1からつづく
前回お話ししたように、3回目の試練はすぐにやってきました。
突然ですが、我々夫婦は本屋が大好きです。
しかし、介護生活が始まってからは、その本屋にもなかなか時間を割くことが
出来なくなっていました。
しかし、ショッピングモールに来た時に、たまに、10分程度だけ時間をもらって、
ざっくり本屋を一周し、新刊発売などの情報収集をしていました。
その間、しゅーとめは、いつもお世話になっている洋服屋の前に設置してある
ベンチで休んでもらうようにしていました。

我々が本屋に行っていている間、しゅーとめはそのままベンチで休んでいたり、
目の前の洋服屋に気を取られて、1人でぐるぐると店内を回っているのが常でした。
以前もお話ししたとおり、勝手にどこかに行ってしまうと言うことはまずなく、
2~3年の間、その習慣は変わることはありませんでした。
それが...
ある時、本屋から戻ってくると、洋服屋かベンチに居るはずのしゅーとめの姿が
ありません。
洋服屋の店員さんに聞いてみると、少し洋服屋でうろうろしていたようなのですが、
その後は知らない、とのこと。
また、我々を捜しに行ったんだろうか...?
とすると、外は暗いけど、駐車場に行こうとするかもしれない。
いやいや、ショッピングモール内を探し回るかもしれない。
単に、トイレに行きたかっただけならいいんだけど...
夫と二手に分かれて、まずは手近な所から捜索を開始しようと言うことに
なりました。
足が達者になったといっても、普段の様子から、それほど早く歩けるとは
思えなかったからです。トイレも、個室から人が出てくるまで確認しましたが、
10分経っても見つからず、会うのは捜索中の夫ばかり。
夫はすぐに見かけるのに、しゅーとめを見つけられないのは何故だろうか、
外に出てしまったんだろうか?と、今までになく、背筋がぞぞぞ~っとしたのを
覚えています。
これは少し捜索範囲を広げた方がいいかもしれない、と、ショッピングモールの
半分までのエリアを、1階と2階に担当を分けて探してみました。
しかし、これもしばらく探してみても見つかりません。
さらに、探している方も若くはないのと、焦りがあるため、かなり疲れてきました。
よし、ここは、大通り見通し作戦で行こう。
ショッピングモールの残り半分の方も見てくると言って歩き出した夫に対し、
私は、出来るだけ見通しのよい通りをゆっくり歩き、出来るだけ遠くまで見通す
作戦に切り替えました。
とか言うとカッコが良いですが、少し疲れて、ペースダウンしただけのことです。
すると、そう言うタイミングだったのでしょうか、程なくして、ゆっくり歩いていた
大通りの果てにあるお店の前をうろうろしているしゅーとめの姿を発見しました!
しかも、結構しっかりした足取りで歩いています。
そっか!雑念(=「私、歩けないの...」)がないと、歩くの速いんだったわ!
「逃してたまるか!」と親の敵でも見つけたかのような勢いで走り、
ようやく捕獲しました。
見た目、不安げな表情を浮かべている風ではなかったのは良かったのですが、
私の顔を見たしゅーとめの第一声は、
「ごめんね、私がうろうろしてしまって...」でした。
がーんと何かで頭を殴られたような衝撃を受けました。
待たせていたのは、我々の方なのに。
私:「いやいや、お義母さんは全然悪くないんだよ。」
しゅーとめ:「でも、じっとしてたら良かったのに、うろうろしてしまって...」
私:「そりゃ、心配だからうろうろするよ、しょうがないよ。」
夫の顔を見ればもっと安心するだろうと、LINEで連絡を取り、ようやく3人
合流出来ました。
しゅーとめもほっとしたようで、「あー、良かった~、みんなと会えた~」と
言っていました。
これを機に、ようやく我々夫婦も学習し、それ以後、しゅーとめを1人で
待たせないようになりました。
性格的にあり得ないことでも、認知機能が低下してくると、昨日できていたことが
今日、またできるとは限らない、と言うことを考慮して対応しないと
いけないんだなと、いやと言うほど実感させられた出来事でした。
↓お花の大好きなしゅーとめは、隔週で送られてくる定期便を
楽しみにしていました!
