真夜中のしりもち事件 Part1からつづく

 

真夜中の部屋の徘徊中に、しゅーとめが尻餅をついてしまいました。

ベッドに寝かすまでは何ともなかったのですが...

朝起きると、お尻が痛くて起き上がれないと言うのです。

それが、いつもの痛がりように輪をかけた、結構な痛がりようです。

 

これは、(骨折を)やらかしたかなあ、と思い、早速、2人がかりで整形外科へ

連れて行きました。すると、

 

先生:「大丈夫、どこも折れてませんね」

我々:「へ?」

 

 

先生、こんなに痛がってますよ?

しかし、お医者さんが言うのですから、そうなのでしょう。

我々はすごすごと、まあ、骨折せずに良かったねと、その日は帰宅しました。

 

しかし、その後もずっと座っていることも出来ず、トイレに行くのもようやっと、

という感じのしゅーとめ。

あまりにトイレがきつそうなので、今回だけ、と言うことで紙おむつをはいて

もらったのですが...

 

ちょっと余談になりますが...

人間の本能、または理性なのか、しゅーとめの意地なのか、アルツハイマーの

いたずら(トイレ以外で用を足すことの違和感に対する思い込み)か、絶対に

紙おむつに用を足すことはありませんでした。

その後も、何度か病気をした際、紙おむつを使用しましたが、どんな状態でも、

へこたれることなく、トイレに行く意志は変わりませんでした。

 

かといって、トイレの失敗をすることもほとんどありませんでした。

なので、今でも私は、トイレ能力の維持は、しゅーとめの意地の賜物だと

思っています。

 

そんな感じで、相変わらずひどく痛がり、様子が普通でないので、翌日、再度、

整形外科を受診したのです。

すると、思ってもない内容が。

 

先生:「あらあ、昨日は出てなかったけど、今回はここにうっすらだけど、

          良く見たら線が入ってるねえ、圧迫骨折です」

 

なぬ?あんた、見落としたのムキー

 

短気な私は、すぐにそう思ったのですが、どうも違うようです。

こういう、剥離レベルの骨折というのは、折ったすぐにはレントゲンに現れない

場合があるらしいのです。

 

とにもかくにも、何とか診断を受け、病名?が確定しました。

しかし、ちょろっとした骨折であるとはいえ、安静が必要となり、それだけで

年寄りには命取りです。筋力の衰え、認知症の発症など、たった数日の

「安静」でも、強烈なダメージとなります。

 

ましてや、しゅーとめはすでにアルツハイマーなので、安静にすればするほど、

症状が進む可能性があります。

 

これは困ったぞ。

次回に続きます。

真夜中のしりもち事件 Part3につづく...

 

 

 

しゅーとめには、真夜中に部屋の中を徘徊する習慣があります。

大体10時頃にベッドに入るしゅーとめは、夜中、トイレに行くため、数時間おきに

目を覚ますようです。

 

トイレに行っても、大体はそのまま、ベッドに戻って寝ることが多いのですが、

目が冴えて眠れないのか、何か不安なことがあるのか、どちらかは分かりませんが、たまに、部屋を徘徊したり、自分の聖域であるタンスを漁ったりしています。

 

トイレの時は毎回ではないですが、ベッドから降りる音で、徘徊時等には、

部屋の電気を点けるため、こちらも目が覚めます。

しかし、「○○がない!」等と大騒ぎをすることはなく、何か黙々と、もしくは、

淡々と徘徊、作業している感じなので、声はかけずに、布団の中からこそっと

見守ります。

 

どうしても気になることがある時は、夫の名前を呼んで、起こして確認するため、

それまでは、自分の好きなようにするのがいいかなあと思ったからです。

 

台所に行って、しばらく戻ってこないなあ、と思っていると、翌日の朝、

食器乾燥機で乾かしていた食器が、棚に片付けられたり、ちょっとした物の配置が

変わっていたりします。

 

居間に行けば、椅子にいつもの椅子に座り、壁に掛けてある自分の作品(習字や絵)を

眺めたり、しゅーとの遺影を眺めたり、仏壇のお鈴を「ちーん」と鳴らしてみたり、

ある程度、そう言うことを繰り返すと、ベッドに戻るのです。

 

落ち着かない(のだろう)時は、台所、居間への往復を繰り返したり、同じ作業を

繰り返したりして、いつもより長めに徘徊した後、ベッドに戻ります。

 

しゅーとめはビビリな分、慎重なので、ゆっくりゆっくり徘徊します。

当初は、ベッドに入るまで見守っていましたが、大きな問題が起こらないため、

だんだん私も慣れてきてしまい、見守り中にうつらうつらとすることもありました。

 

そんな時に事件が起きたのです。

 

いつものように、徘徊に気がつき、しばらく見守っていたつもりでしたが、

うつらうつらしていたようです。すると、「どすん」と音がしたので、目が

覚めました。

 

見てみると、しゅーとめが居間で尻餅をついているではありませんか!

 

 

目を覚ました夫と2人で駆け寄り、抱き起こしました。

 

夫:「どうしたの?」

しゅーとめ:「尻餅ついちゃった」

私:「頭打たなくて良かったね~」

 

等と言いながら、普通にベッドに移動して、しゅーとめもそのまま寝たようで、

その場は特に何もなかったかのように見えました。

 

異変が起きたのは、次の日の朝でした。

しゅーとめが、おしりが痛い、痛いと繰り返し、ベッドから起き上がるのも

大変そうです。

 

しゅーとめに何があったのか!?

次回に続きます。

真夜中のしりもち事件 Part2につづく...

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 

 

探し物はしないんだけど... Part1からつづく

 

しゅーとめが、年賀状に、はがきに、写真に翻弄?されています。

自分が適切に対応したかどうか不安になるので、周りの人間に、確認を

取りたくてしょうがないのです。

 

元々は、色々思い返すキッカケになり、生活の刺激になれば、とか、会話の

一端にでもなれば、と思い、いつでも見られるように、しゅーとめの側に、

置いたものなのです。

 

実際の所、しゅーとめの実家で、兄弟とその家族とで撮った写真は分かるようで、

これ誰?とか、どこ?等とは聞きません。

それどころか、「これ、私の兄弟なんです」と、私に紹介するように、話して

聞かせてくれることもあります。

 

 

なので、こちらも話を合わせます。

 

私:「兄弟4人なんだね~、みんな元気そうでいいねえ」

しゅーとめ:「はい、みんな元気です」

私:「これなんか、みんなが自然に写ってて、いい写真だね。しかし、やっぱり

       顔がそっくりだねえ~」

しゅーとめ:「そんなこと言ったら、妹が怒る~」

*しゅーとめは、自分が不器量だと、昔っから思い込んでいるため

 

それ自体も、何度も繰り返される会話なのですが、面白いことに、

「これどこ?」

「何でここにいるの?」

等の会話に比べれば、聞いていても、もうそろそろご勘弁を...とか、

ちょっと飽きてきた、とかの感情が、それほど激しくならないのが不思議です。

 

しかし、手紙などの文面だけになると、映像ほどは情報が得られないからなのか、

質問が増えるのです。まあ、記憶がないので当然と言えば当然なのですが...

 

不安をあおってるだけじゃないの?アンタタチプンプン

 

結局、年賀状など、自分が適切に対応したかどうかが、気になってしょうが

なくなるような傾向のあるものを、しゅーとめの目から隠す作戦にしました。

名付けて、「ないない」作戦です。

文字通り、しゅーとめの目の前からないないするのです。

 

目の前からなくなるわけですから、効果は絶大です。

しゅーとめを不安にすることもないので、今までのように繰り返し尋ねる回数は

減りました。

 

アルツハイマーの程度にもよるでしょうが、手紙等の内容を理解して、思い出話に

花が咲いたりすることもあるのだと思います。単に、当時のしゅーとめには、

年賀状やはがきは、適してなかっただけなのでしょう。

 

逆に「孫の写真なら...」と安易に側に置いておくと、人によっては、「孫の顔も

忘れるなんて...」と落ち込む場合もあるかと思います。

 

やっぱりアルツハイマーって難しい病気ですね。

 

GW限定クーポンで最大1箱194円!

 

 

 

しゅーとめはそれほど、ものをしまい込まなかった方でした。

 

思い出したように、財布、携帯をしまい込みましたが、ほぼ、しゅーとめの聖域で

あるタンスかベッド周りを、デイサービスの間に探す事で解決します。

 

後、何かを探したい?気分なのか、何も言わず、タンスの中を物色していることも

あります。「何かなくしたの?」と聞いても、「ん~」と答えるだけで、

はっきりしないのです。

 

これは、しゅーとの詮索好き?から逃れる手段で、しゅーとめが回答を曖昧に

したいらしい時の反応なのです。なので、こちらもそれ以上詮索しませんでした。

そうすると、そのうち諦めるのです。

 

そんな訳で、我が家では失くし物騒動は、あまり起こりませんでした。

 

その代わりなのでしょうか。

届いた年賀状や手紙、はがき、写真への固執がすごかったのです。

 

 

友人からのお礼状で、幻覚を見るまで固執したのは、一通のはがきが...

お話ししました。

それ以外にも、もらった年賀状を見ると、自分が返事を書いたかを気にしました。

 

しゅーとめ:「私、年賀状出した?」

私:「書いたよ~、みんなで一緒に出したから大丈夫」

しゅーとめ:「あ~、良かった~」

 

しかし、しばらくすると、同じような会話を繰り返します。

割と、忍耐強い方だと自認している我々でも、「ごめん...そろそろ勘弁を...」と

思うくらい繰り返します。

 

また、頂いた手紙に対応したかどうかも気にします。

 

しゅーとめ:「私、手紙で言われたとおり、お祝い包んだかな?」

私:「ちゃんとしたよ~、それで、みんなでホテルにも泊まりに行ったじゃん」

しゅーとめ:「え~、そうだっけ?」

私:「そうよ~、その時のお義母さんのいびきがすごすぎて、みんな

       眠れなかったって、大笑いしたのよ~」

しゅーとめ:「そんなことないよ!」

 

と言って、ひとしきり笑って誤魔化すのですが...

はがき系については、他と違って、誤魔化されてくれないのです!

 

多分、人様に失礼や迷惑をかけてないか、を気にするのだろうと思います。

しゅーとめらしい発想です。

従って、この話題も、割としつこく繰り返されるのです。

 

写真も結局同じです。

誰が誰の顔か覚えてないので、繰り返し繰り返し質問されます。

 

さあて、どうしてくれよう、はがき共!

 

次回に続きます。

探し物はしないんだけど... Part2につづく...

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 

 

しゅーとめの聖域 Part1からつづく

 

前回、しゅーとめの聖域に立ち入らないと決意したことをお話しました。

 

  • タンスには近寄らない
  • 近寄る必要があるときは、夫に頼む
  • 緊急時、タンスに近寄る時は、しゅーとめの目の前で、断りを入れる

これらの方針で、早速作戦開始です。

 

私:「お義母さ~ん、シーツ代えるから布団動かすけどいい?」

私:「お義母さ~ん、その外出着、ちょっと寒そうだから変えようね。

       タンス、開けても大丈夫かな?」

私:「お義母さ~ん、ベッドサイドのゴミ袋変えるけどいい?」

私:「お義母さ~ん、...」

私:「お義母さ~ん、...」

 

何をするにしても、徹底して「お義母さ~ん」と声をかけ、見ている前で

作業を行いました。しゅーとめも、それに対して、嫌がったり、警戒する感じも

見せず、「いいよ~」だの、「ありがとう!」だのと、言ってくれていました。

 

その成果かどうかは分かりませんし、しゅーとめの性格もあったと思いますが、

我が家では、「ヨメが財布取った」等の余計な揉め事は起こらずに済みました。

 

しかし、全く問題がなかったように見えても、しゅーとめ自身の中では、失くす、

取られる系の心配事を抱えていたようです。

 

と言うのも、いつも外出時に持ち歩くカバンを、自分のベッドサイドに引っかけて

寝ていたのです。それ以外は、あんまりしまい込むことはしなかったのですが、

それだけは忘れず、ほぼ毎日やっていました。

 

 

それをそのまま放置すると、夜中に別途隠したりするので、後が大変なのですが、

しゅーとめのその習慣だけは、我々も何も言わず、好きにしてもらっていました。

その行為が安心に繋がるなら、止める必要はないからです。

 

その代わり、しゅーとめが寝入った後、カバンは所定の位置(しゅーとめの座椅子)に

戻されるのですが...

 

後は、自分の洋服に、サインペンで(!)印を入れたりする事がありました。

 

ショッピングモールの買い物時、私たちは、お揃いの服を買うこともありました。

お互い、しばらく着続けていると、しゅーとめの方でも何となく、

「あれ、私の洋服に似てる...」と思うところがあったのでしょう。

 

ある日、しゅーとめの歩く姿を後ろから見ていたとき、私とお揃いで持っている

カーデガンに見慣れない模様があるのを見つけたのです。

「なんだろう...」と思って見てみると、サインペンで大きく書かれた、

しゅーとめの名前の頭文字がびっくり!!

 

折角なら内側に書けばいいのに...と思ったり、それでも自分で何とか工夫しようと

しているのだろうと思ったりしながら、しゅーとめが一生懸命、アルファベットを

書き込んでいる姿を想像しながら、くすくす笑ったのを懐かしく思い出しました。

 

GW限定クーポンで1箱194円!