いよいよバンクーバーも終盤ですね。


フィギュア・・・


真央ちゃんも頑張りましたが、キムヨナさんはなんかもう物凄かったですね。


もともと美人の彼女ですが、彼女が氷に立つと、


いつも演技に向かって歩き出す瞬間から、全く別の美しい生物に変化してしまうように感じてしまいます。


氷の神様に見染められた、まさに別格。「本物」という感じがして鳥肌が立ちました。


ちなみに鳥肌は英語でgoose bumpsと言います。


トジーンも皆さんにgoose bumpsを届けるために日々精進していますよ!w





さて、残り数回となったトジーンブログ。


アメリカを語るには余りに早いですが、学び始めの今だからこそ感じる事をお伝えしたいと思います。


回数に限りがある分、これから数回は少し文章が長くなるかもしれません。


コーヒーでも飲みながらお読みください。w





今日はトジーンがアメリカに来て、「日本とちがうのぉ」と感じている点を書きたいと思います。


まずはこれ、「仕事中寝ている人がいない!」


勤勉な学生諸君はまだ知らないかもしれませんが、


日本では退屈な大会場での会議や講演となると、寝ている人があたり前のようにいます。


皆疲れているんでしょうがね~


しかしシアトルに来てから、自分のデスクは勿論、退屈な講義でも、寝ている人を一人も見ていません。


何千人も見てきて、ゼロですよ!


勿論「寝ないように」というような注意は一切なく、ごく当たり前のように、仕事中は皆起きています。


もしかすると学校の授業なんかでも寝ている人が居ないのかも・・・


地味な事かもしれませんが、歴然とした違いに少し驚きました。






次に仕事において、会社のビジョン(=方針)を皆が意識しているに驚きます。


会社のビジョンが正しかろうが、疑問があろうが、決まった以上は皆がその方向をしっかり意識します。


日本だと下手をすると「あんなにおかしなビジョンを守ろうとするなんて、だめな会社人間だな・・・」


場合によっては「会社の方針でなく、お前自身はどうしたいんだ?」とも言われかねない。


しかしこちらでは、会社のビジョンに反した行動は、たとえ大きな可能性があっても歓迎されません。


個々の意見は大切にしますが、一度ビジョンが決まったら会社全体で一気にその方向を向く。


ゲームの部署であっても、従業員用のカフェ店員であっても、皆同時に同じ方向に舵を取ろうとします。


会社と社員の信頼関係が強いのか、ビジョンを無視するとよほどひどい目にあうのか知らないけれど、


このダイナミックな動きはちょっと日本では考えられない物があります。


クリエイティブな部署では不自由に感じる面もある一方で、


すごい規模のスケールメリットも産まれうると思います。


どちらが良いのかまだ解らないけど、


日本ではなかなか難しい事のようにも感じていて興味深いです。








次に上げたいのが個々の価値観というか、


人生において「何を競っているか」「何を高めようとしているか」が違うように感じます。


例えば日本では、「だれが一番苦しい思いをしたか」を競っているように感じる時がありました。


「楽をしてると思われるので、仕事が終わっても会社から帰りづらい」とか、


「南国をエンジョイしたと気付かれたく無いので日焼けは避けたい」といったような・・・


でもこちらでは「どれだけ充実しているか、楽しいのか、幸せか」を競っているように、


今のトジーンには見えます。


だから親切な人もとても多いです。


自分の時間を削って、人に協力してくれます。


会社の中でスケボーに乗ってウケを狙ったり、


会社で犬を放してみたり、


皆のためにドーナツを買ってくる人がいたり・・


で、基本的にはプライベートの充実のため、毎日残業をせずに家に帰る。




日本では「ね、俺、頑張っているでしょ!」なのが、


アメリカでは「ね、俺、幸せそうでしょ!」って言いたいみたいな感じがする。




でも皆、やるときは恐ろしく集中しているように見えます。


朝も皆勝手に早くきているし・・


彼らの幸せの一つには勿論


「すごいゲームを作りあげて、充実感や収入を得る」


という事もカウントされています。


トジーンは日本流のやり方に、勿論疑問も持ってきた。


でもこれまで日本流で作ってきた作品には自信と誇りを持っています。


だからどちらのやり方が良いのか、まだ解らない。


でも「ユーザーさんに喜んでもらう事が仕事」である以上、


結果的に「すげーゲーム」が作れなかったらやっぱりだめだと思っています。


例え本人は楽しそうでも、「すげーゲーム」ができていないと格好良いと思えない。


だから「すげーゲーム」が出来るまでは、正直彼らのやり方に対してまだ半信半疑なんです。





というわけで、まだトジーンは今自分流にやっています。


そしてしばらくは自分流でやります。


でも彼らのやり方を尊重し、興味深く見て行きます。


日本流のやり方に限界を感じる部分もある以上、


出来ることなら「もっと良いやり方を学びたい、変わりたい。」


でもトジーンが彼らに感銘し、別の価値観を持てるかどうかは、


「ゲームの出来」にかかっているのかもしれません。


なんとしても「すげーゲーム」にしなきゃな・・・





ちょっと重くなったので、最後に軽い話題を。


最後の違いは「彼らがとにかく面倒くさがり」という事w


駅まで歩くのが面倒なので、みんな鉄道やバスでなく車を使います。


駐車場へは、車を後ろから入れるのが面倒なので、皆頭から入れます。


(出すとき面倒なんだけど・・・)


靴を脱ぐのは面倒なので、土足で家に上がります。


(ベッドに上がる時面倒なんだけど・・・)


勿論食器洗浄機やディスポーザーはアパートであっても標準装備です。


小銭の管理が面倒なので、ほとんどの支払いをクレジットカードでやります。




あと、地味に知らなかったのが「キッチンぺーパー」のポジションw


勿論日本にもありますが、こちらではフキンやティッシュがなくてもキッチンぺーパーはあるんです!


食事をしたら、分厚くやわらかいこの紙で、手をふき、口をふき、テーブルをふいて、後は捨てるだけ。


確かにこれはすごい楽で早いですね・・・


勿論地球環境には悪いと思いますが。。







最後に、徐々に面倒くさがりになりつつあるトジーンの愛用ものぐさアイテムを。



これなんだか分かります?


トジーンブログ-洗剤










これ、なんと自動洗剤出し装置です。


スポンジをかざすとセンサーが反応して、1回分の洗剤が出てくるのです。


単三電池で動くのですが、手を汚さないのでめちゃくちゃ重宝しています。


スーパーに平積みで売っていたので、こちらではかなり一般的なアイテムのようです。