三陸~庄内旅行記 1 | 武蔵野台地調査隊

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武蔵野台地の湧水と北アルプス中心の登山日記です

 

 

 ゴールデンウィークに2泊3日で岩手から山形の庄内エリアを旅してきました。盛岡まで新幹線で行きそこからはレンタカーです。

行程は、

1日目 盛岡→龍泉洞→宮古浄土ヶ浜 泊

2日目 →田老→釜石→遠野→中尊寺→花巻温泉 泊

3日目 →由利本荘→遊佐 杉勇酒造→酒田 本間美術館→鶴岡 藤沢周平博物館、致道館、博物

 今回の旅の目的は震災から復興した三陸を巡る事と、旧庄内藩である鶴岡、酒田を旅する事です。

きっかけは超個人的な事ですから読み飛ばしてもらって結構ですが、今年の正月に頼んだお節料理が浄土ヶ浜のホテルだったのですが、とても美味しくて泊まりに行きたくなった事なんです。三陸の復興も今頃ですが、この目で確かめたく。庄内地方は、ここでも紹介している藤沢周平さんの故郷であり小説のぶたいでもあります。また、母方の祖父母は酒田の出身です。祖父の仕事で広島県に住み生涯を終えてますので、孫の我らは行く機会がありませんでした。様々な発見があった旅でした。

 スタートははやぶさにて盛岡へ、まずは駅の近くにあるレンタカー屋さんへ。そこからは計800kmのみちのりとなりました。駅から10分くらいのところに南昌荘なる風光明媚な旧邸があります。水曜日は本来は休館日だったのですが、GW期間なので一か八か行ってみました。すると・・・・

 

やってました。受付の方の話では、遠方から来られる観光客が多いのでこの期間は開けているとのこと。

素敵な計らいです。

 今は新緑が眩しく木造建築がよく合います。

 

どうでしょうか。とても落ち着ける空間でした。床に景色が映っているのですよ。

 

 

この邸は、明治時代に盛岡出身の実業家、瀬川安五郎氏が建てその後改築されているとのこと。

この新緑はもみじであり秋はたいへんな美しい眺めになるそうですよ。

秋期にもまた訪れてみたくなります。

 

 車を岩泉方面へ走らせて龍泉洞へ。三大鍾乳洞の一つだとか。他の2つは秋芳洞と高知の龍河洞とのこと。

 

地中に多量の水が滝のように流れていました。台風などが来ると洞窟内であふれるようですよ。

普通の山だと保水力があって大雨が降ってもすぐには染み出しませんが、石灰岩は地表とつながっている亀裂が多いそうですから大雨だとジャバジャバになるのでしょう。

 

 

 

地底湖はドラゴンブルーと称され、碧く澄んでいて透明度が高く神秘的。最も深いところで水深98m。

深い湖にライトを沈めているのですが、なかなかわかりにくい写真かと思います。

全体を30分ほどで廻れました。

 対岸にも別の新洞は科学館として公開されています。

 

太古の昔には人も生活していたそうです。

 

 龍泉洞を出発し、海岸沿いを走り宮古へ向かいますが、途中、防潮堤が有名な田老町に寄りました。
 

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このホテルは津波の遺構として残されているとのこと。2階部分まで流されています。

 

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防潮堤の外側は一新されています。

途中に通過してきた町の住宅は高台に移ったところもあるようで、どれも新しい家屋でした。

 

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防潮堤は改築され、10mの高さになった。

宮古まで車を走らせて浄土ヶ浜に到着。GW期間ながら平日ですいていました。

浄土という名がついているからには、あの世はこのように平穏な場所ということか?

地形的には岩で囲まれて内湾になっていて海面がとても穏やかなんですね。

いいところです。

 

浄土ヶ浜と龍泉洞ははるか20年以上前に仕事で出張した際に訪れて以来でした。

まったく変わっていない感じです。

 

浄土が浜にはカモメがたくさんいました。

 

餌をやると群がってきます。

 

三陸海岸が一望できました。

初日は南昌荘、浄土ヶ浜とほっとできるところが二つ。

こんな平穏なところに津波が襲ってきたとは、想像できない感じがしました。

 

 

 宿泊した浄土ヶ浜パークホテルは、この正月に取り寄せたお節が最高においしく、ついに泊まりに来てしまった次第。

 とても行き届いた素晴らしいホテルでした。もう復興はすっかり過去のことで、むしろコロナ禍のほうが最近の災難だったでしょう。

 つづく